《昨年の大雨後の千葉県湊川の河川内:ゴルゴ横山撮影》
ここ数日関東を中心とした太平洋側の沿岸部では、線状降水帯が停滞し、大雨の被害が続出している。特に、今回の大雨での熱海の土石流の災害は、伊豆を根城にする釣り師達の幹線道路でもある、海岸線を走る「国道135号」にも致命的な被害をもたらした。
熱海伊豆山(伊豆山神社)付近で発生した土砂崩れに伴う土石流が東海バスを巻き込みながら「国道135号」まで到達し「国道135号」の湯河原方面は、「熱海駅」辺りからの「足川交差点」で通行止めとなっていた(昨日14:30時点の情報)。
例年の梅雨の時期であれば、雨後となれば「さぁ!伊豆の河口のヒラスズキの爆釣だぁ!!」ということで、喜び勇んで南伊豆方面の河口まで車を飛ばすところなのだが、ここまで甚大な被害が出ている伊豆半島エリアに、お気楽に足を運ぶのは心が痛む。
・・・というか、それ以前に「国道135号」が熱海で通行止めということになれば、下田の青野川や、河津川、大川辺りの実績河川に、熱海エリアを迂回して行くには、一旦東名高速で沼津方面まで出て、西伊豆方面から伊豆半島中央部に入って天城越えをして、山中を通るコースが最短となるが、この土砂災害の状況を考えると、山中を通るのはリスクが高すぎる。無理にそこまで交通費をかけて行って、通行止めにでもなっていたら目も当てられない。
となると、西伊豆の海沿いの「国道136号」ルートで、那賀川、岩科川あたりに向かうか、もう伊豆半島は諦めて、その手前の湯河原の千歳川辺りに向かうのが安全なルートという事になるだろうが、今回の大雨では伊豆半島エリアだけでなく、西湘エリアの金目川(下流部は花水川と合流している)が氾濫したくらいなので、千歳川もかなりの大増水のはずなので土石流が怖い。
例年、千歳川は上流部でアユを放流しているのだが、今回の大増水でかなりのアユが流されてしまっただろう。また、エリアは全く異なるが、千葉県内房南部の湊川も、例年何万匹も稚アユを放流しているが、こちらもかなり流された可能性がある。他にも、西湘の酒匂川なんかも梅雨明けには、多くのアユ釣り師達が訪れる河川だが、今年はどうだろうか。
ちなみに下のTwitterの動画では、箱根エリアの芦ノ湖が氾濫して、駐車場にヘラブナが泳いでいる動画がアップされている。芦ノ湖でこのクラスの大雨が降ったということは、そのすぐ下の小田原エリアに流れ出す、早川なんかも大増水だろう。早川もアユ釣りで有名な川なので、河口には多くのアユが流されているはずだ。
箱根の芦ノ湖が氾濫…
駐車場には魚が泳ぐレベル。。 pic.twitter.com/NDskk8eftc— ゆうき@FishingMemory (@yuki_karima) July 3, 2021
この大雨の影響は、梅雨明け後のリバーシーバスはもちろん、秋の落ち鮎パターンにも大きな影響を与える可能性が高い。まぁ、アユに限らず、このレベルの大増水となると、アユ以外の小魚の多くが海に流されてしまうので、今年の夏・秋のリバーシーバス、秋の落ち鮎パターンは、不振となるかもしれない。。。
梅雨明け後に河川内の水量が安定し始めたら、利根川や小櫃川あたりで一発ランカーでも釣ってやろうかと思っていたのだが、この大雨でベイトが壊滅しているかもしれない。
しかし、利根川レベルの支流が多い大河川では、泳力が弱い小魚達は、大雨後は支流や水路に逃げ込んでいるという研究結果もあるので、水量が安定してきたら復活してくるだろうが、問題はいつ復活してくるかだ。
このあたりの「泳力が弱い小魚達は、大雨後は支流や水路に逃げ込んでいるという研究結果」について知りたい方は、下記の記事をご覧頂ければと思う。
★「河川の3分類ーその1;都市型河川」
(※研究論文は「河川氾濫時における魚類の支流避難仮説の実験的検証」、「河川氾濫時における魚類の支流避難仮説の実験的検証リリース版」を参照)
・・・と、釣り師としての心配も尽きないところだが、こういう豪雨はここ数年増加の一途をたどっており、このホームページでも、増水がらみの記事は過去何度も掲載しているので、今回はそれらの記事の一覧を下記に記しておこうと思う。
今後のご参考になれば幸いだ。
↓
《「増水状況把握」関連》
《「増水後に考えるべきこと」関連》
- 「都市型河川」の増水と濁りについて
- 雨後の河口でのランカーヒラスズキ狙いの穴場
- 台風15号直後(2019.9.9.)の伊豆の「山型河川」河口の様子と注意点&伊豆のヒラスズキ爆釣要注意6河川!!
- 涙のしくじり遠征ツアー!ヒラスズキの超実績ポイント:静岡県東伊豆町「大川川河口」
- ポイント開拓報告:千葉県養老川 ~雨後の爆釣ポイントの深耕作戦~
- 雨の後どこ行きますか?
《「その他増水」関連》
- 必見!!自然災害での水没車は自動車保険が効くのか!?
- 「利根川河口堰」の開閉状況をカンタンに知る方法
- 「風、波・うねり、増水状況、海流、お天気、リアルタイムWEBカメラ」がリアルタイムで見られるアプリ「Windy」
また、この前下記のような記事を掲載したが、
★あのマイナー九十九里河川の追加情報!!~昨年ご紹介したあのガチンコポイントが大きく様変わりしてました~
この「様変わり」の様子も、今回の豪雨でまた変化している可能性があるし、
★要チェック!!あの爆釣実績多数の超マニアックポイントの砂洲が岸に繋がっていた!! ~「静」と「動」。ポイントの特性には2種類ある。ポイントの ” クセ ” の掴み方と攻め方 ~
でご紹介したポイントも、またまた変化してしまっている可能性がある。また、昨年掲載した下記の記事で、千葉県内房の湊川について書かせて頂いたが、
★湊川に大異変!!千葉県富津市「湊川」に新たな穴場出現か!?ーその1:現地調査編
上記の記事で書いた「新たな穴場」についても、この大増水で状況が変わっている可能性がある。あの浅瀬はまだあるのだろうか。
・・・と、気になる事は尽きないが、いずれにせよ今回のような大雨が降ったエリアでは、特に河川周りのポイントは全て状況は一変しているはずだ。また、浅瀬や中洲の状況も大きく変化し、過去の知識は役立たない可能性がある。
今まだあったはずの爆釣ポイントが消滅していたり、逆に、今までクソポイントだった場所に魅力的な浅瀬や中洲が出現していたりする可能性もある。今年の梅雨明け後のリバーシーバス本格シーズンにあたっては、過去の経験・知識に囚われずに、特に水底地形の変化にはよく注意すべきだと思う。
あと、このホームページのTOPページには「フリーワード検索」機能があるのだが、皆さんお気付きだろうか?
この機能については紹介したことが無かったと思うので、気付いていない方もおられるかと思うので、下記にご紹介しておこう。このホームページの基本的な使い方は「当サイトの使い方」で解説しているのだが、実はどこにも解説していない機能・コーナーなんかも隠れているので、いろいろ探索してみて欲しい。
(※注.PCでのみ使用可。スマホでは機能しません💦)
いずれにせよ、安全第一。命あっての爆釣だ。お互い注意して臨むことにしよう。
健闘を祈る!!
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Wisdom of Crowds : 釣りに関するアンケート
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