この記事は「Petit Insight of Seabass (プチ・インサイト・オブ・シーバス)」コーナーの記事です。
(※画像出典:Google Map)
⬛「真夏」のシーバシングで一番大事な事
前回は、夏と言えばリバーシーバスという言う事で、河川絡みの記事を記載させて頂いたが、別に夏のシーバスは川にばかり居る訳では無いのは、皆さんもよくご存じだろう。
そろそろ学校は夏休みシーズンという事もあり、家族旅行で海水浴に行かれる方も多いと思うので、今回は海水浴場が近くにある「海系」のポイントをご紹介しようと思う。
私が夏に「海系」のポイントに行く時、よく気にするのは「潮通しの良さ」だ。特に、夏の東京湾の内湾部(富津岬と観音崎を結んだラインよりも北のエリア)は、例え沖合でも、例年、表層水温が25度を超える場所が多くなるのだが、当然、岸近くの陸っぱりやウェーディング系ポイントの水深が浅い場所は、もっと水温が高くなり、30度を超すような ” 超高水温 ” となる場所も多い。
(※画像出典:東京湾口海況図)
ここ数年の日本の沿岸部の海水温は、毎年のように異常な高水温が続いていて「高水温」である事が常態化しつつあり、もはや「高水温」の定義事態を変えないとダメなのでは無いかと思うくらいだ。
スズキの生息域の水温については諸説いろいろあるが、一例として徳島県の例を挙げると「7~30度」(※出典:主要対象生物の発育段階の生態的知見の収集・整理)と、めちゃくちゃ生息域の水温に幅がある。
私のメインフィールドは、静岡~茨城までの東海・関東エリアなのだが、私の過去のデータでは、表層水温「4~32度」の水温の場所でスズキが釣れた記録があるので、スズキの生息場所は水温だけでは予測不可能と言っていい。
しかし一方、スズキが好む水温は、水中に含まれる酸素量(溶存酸素量)の減少に伴って急激に低下する事が知られている(※出典:沿岸性魚類の温度選好に関する実験的研究)。
ここで、水中の溶存酸素量というものは、水温が低い場所ほど&水面に近いほど、溶存酸素量が多くなるので、真夏のクソ暑い季節になると、スズキはより水温が低い場所を好むようになり、水温が高い場所では、より水面に近い場所を好むようになるのだが、コレは私達の過去の実釣経験とも矛盾しない結果だろう。
で、多くの場合、潮流が速い場所というのは、常に新鮮な水が流れてくるので、そうでない場所に比べ、水温は低く、溶存酸素量が多い水が常に補給されて来るので、夏になると、スズキはそういう場所により多く集まってくるようになる。
人間もそうだが、魚も多少断食しても死なないが、酸素が無くなるとすぐに死んでしまう。スズキにとっても、一番生死を分けるのは酸素であり、ベイトの有無の優先順位は、酸素よりも低いはずであり、私がポイント開拓する際も、一番重視するのはベイトの有無よりも「流れ」だ。
この「流れ」の重要性については、下記の記事でかなり詳しく解説しているので、まだお読みでない方は、シーバスフィッシングで最も重要な話なので、是非ご一読頂ければと思う。
★スズキの居場所を見つけるには「●●●」を探せ!!シーバス爆釣ポイント開拓の最重要事項「呼び水理論」大公開!(千葉県「三番瀬」シーバスゲット動画あり)
そんなこんなを色々考えると、おのずと一番有望なエリアというモノは絞られて来る。下記の記事でご紹介した「夏にオイシイ思いをしたポイント」は、それらの条件を満たしたポイントだと思って頂いていい。
★真夏の恐怖!貴方はこのポイントに独りで入る事が出来るか!?ヒラスズキ入れ食いポイント詳細解説!!
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⬛よく釣れる「岬」とは???
上記の記事でご紹介したポイントは、当然の事ながらあくまで一部であり、他にも「潮通しがいいエリア」は山ほどある。
一般的に「岬状」になっている場所と言うのは潮通しがいいと言われるが、どんな「岬」でもA級スポットになるとは限らない。