台風の接近に伴う水温変化について

以前、当ホームページで、台風が接近してくると海水温が急激に低下する事があるという記事を掲載させて頂いた。
今年の異常な夏パターンと台風後の攻め方

下のグラフは、上記の記事に掲載したもので、千葉港の南西約5kmに設置されている「東京湾千葉灯標」にあるモニタリングポストで観測された、2018年7月に来た台風12号接近時のデータなのだが、台風の接近に伴い、上層でも下層でも、水温が急低下している事が見て取れる。


(※データ出典:海上保安庁「東京湾リアルタイム水質データ」)


ただ、上のデータの2018年台風12号の時の台風の進路は、ちょっと変わっていて、通常とは逆に、東から西に台風が通過していった。普通は、台風は西から東に移動するので、これは、かなり珍しい進路だろう。

(※画像出典:「ウェザーニュース」)


一方、今来ているの台風7号は、上とは全く異なる進路で、南から北に上がってくる進路で、このパターンは、上の台風12号程ではないが、まぁまぁ珍しい。

(※出典:東京都台風情報


ということで、今回の台風接近で、海水温はどう変化しているのかが気になったので、ちょっと調べてみたら、なかなか面白い結果が出ていたので、それをご紹介させて頂こう。

まぁ、台風の進路が全く違うので、海に与える影響も異なるというのは想像に難くないのだが、改めてちゃんと見てみると得るものがある。

こういう色々な条件でのデータを見る経験を積むことで「台風がこの進路なら水温はこうなるだろう・・・」という「勘」が働くようにもなる。

釣りに限らず、仕事のデータなんかでも、単に現場経験を積むだけでなく、同時に、色々なデータや情報に接する機会が増える事で、今まで「何となくそんな気がしていた」という「勘」が、更に研ぎ澄まされた「勘」に洗練されてゆくという事が非常に多いという事は、以前当ホームページでご紹介した書籍第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しいでも検証されている。

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

基本的には「台風が近づくと海水温低下が起こる」という傾向は、今回の台風7号でもやっぱりあったのだが、どこでもそうなるという訳ではない事が分かった。

それでは、さっそくその結果を見てみよう✋


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