この記事は「★The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス」コーナーの記事です。
The Truth of Seabas (ザ・トゥルース・オブ・シーバス)
⬛まずはウォーミングアップ兼ねて、この日の実釣取材の時の画像とダイジェスト動画をどうぞ✋
今回は、前回の下記の記事に引き続き、またもや入れ食いに遭遇した。
→★必見!!久々のシーバス入れ食い大爆釣に遭遇!バチ抜けランカーシーバス超実績ポイントの追跡取材で70UPの連発!!何故、いつもあそこで釣れるのか?~その2:マル秘爆釣ライン検証~
今回は型は、いわゆる ” 湾奥サイズ ” で型は小さいモノの、やはり入れ食いは楽しい。普段はランカー1発ドカン!を狙う事が多いのだが、たまにはこういう釣りもいいだろう。
とはいえ、入れ食い爆釣あるあるなのだが、ボイル&爆釣タイムは極めて短く、入れ食いタイムは30分ほどで終わってしまった。しかし、その短い時間でも、実際にボイルを見たり、数を釣る事で分かる事がある。
これからの時期は、様々なベイトが入り乱れる季節になってくるが、実際の現場では、そこに居るベイトが何なのかがよく分からない事の方が多い。しかし、その場のベイトパターンが分かって居るか居ないかで、釣果に大きな差が出る事がある。
では、ベイトが目視せずにベイトパターンを推測する方法は無いのだろうか。今回は、その点についての、私なりのノウハウを解説してみようと思う。
⬛ゴールデンウィークに向けて
皆さんの中には、ゴールデンウイークの長期休暇に突入している方も多いだろう。今の時期は、いわゆる ” 春の爆釣シーズン ” で、各地でボコボコボイルや爆釣の報告が飛び交う季節だ。
「バチ抜け」については、既に終盤だが、まだ完全に終わっている訳ではないし「イワシ・サッパ・コノシロ・ボラ/ハク、稚鮎・・・」などの「小魚系ベイト」や、エビ・カニ等の甲殻類に加え、時には二枚貝なんかもシーバスの餌になっている。
ちなみに「バチ」に関してシーバスフィッシングで知っておいた方がいい事として「バチ」については、ザックリ「カワゴカイ」と「アシナガゴカイ」の2種類が居るという事だ。
冬から春先に、私たちがよく「バチ抜け」と言っているのは、ほとんどの場合「カワゴカイ」で、見た目はアオイソメの様に長細くて緑っぽい外見をしている。但し、メスは緑色が濃く、オスは白っぽい。
(※画像出典:「干潟における多毛類の多様性(佐藤正典 :鹿児島大2006年)」)
また「カワゴカイ」は、基本的には「大潮の新月・満月の夜間満潮時」にバチ抜けする事が多いことが明らかにされているが(「多毛類の多様性と干潟環境: カワゴカイ同胞種群の研究:佐藤正典 鹿児島大」)、「光周期(太陽や月の明かりが明るくなる周期)なんかもかなり影響を与えている事が分かっており、都市部などでの「人工照明」が多いエリアでは、生殖周期/生殖リズムが乱される「光害」が引き起こされている可能性が高いとも言われている。
確かに、東京湾奥の都市部エリアの運河や小河川なんかでは、別に「大潮の満潮まわり」でも無いタイミングで、バンバンバチ抜けしているのを見かけるのだが、この「光害」が大きな原因かもしれない。
そして「カワゴカイ」のバチ抜けがひと段落した、春本番になってくると「アシナガゴカイ」のバチ抜けがよく見られるようになってくる。「短いバチ」とか「クルクルバチ」「トリックバチ」なんて呼ばれることもある。
「アシナガゴカイ」は、東京湾の都市部運河や干潟エリアに膨大な量存在している。ちなみに、千葉県習志野市谷津干潟での1981年5月と1980年8月の研究調査(※「千葉県谷津干潟におけるチドリ科メダイチドリ(桑原和之)」 )では、それらの時期にフラフラ泳いでいるゴカイ類等の多毛類の90% 以上をアシナガゴカイが占めていたという研究結果もある。
とにかく、春本番からの季節は、この「クルクルバチ」が異様に多くなってくる。ちなみに、5月位の時期だとバチのサイズは2-3cmくらいだと思うが、大人になると6cm以上にも成長する。
ただ「アシナガゴカイ」は、小さいサイズでも遊泳力が高く、かなりのスピードでクルクルとS字や円を描く様に泳ぎ回るので、この動きをルアーで表現する事は、ほぼ不可能といっていい。
個人的には、この「クルクルバチ」に狂っているシーバスは、ほとんど釣れない(泣)ので、私の場合、この「クルクルバチ」を見かけた場所は即移動だ。ちなみに「クルクルバチ」が多い場所では、ボラやウグイも多い。
また「二枚貝なんてホントに食ってるのか?」という方も多いと思うが、これは間違いなく食っている。というのも、私自身、釣ったシーバスが二枚貝を吐き出したのを確認しているからだ。
まぁ、故意に食ったのか、間違って食ったのかは不明だが、とにかく二枚貝にシーバスが食いつく事があるのは間違いない事実だ。
そんな感じで、今の時期は多様なバチや小魚、甲殻類、貝類等々がシーバスの餌となっており、ベイトの種類も多種多様で、仮に目の前の水面でボコボコボイルが始まったとしても、その場のシーバスが何のベイトを捕食しているのかを判断するのはかなり難しい。
特に、私の様に夜間に釣りに出かける事が大半のアングラーにとっては、いくら水面にライトを当てても、ベイトを目視出来る事は極めて少なく(ちなみに私はド近眼だ)、岸に打ち上げられたり、ルアーに引っ掛かってくれでもしない限り、その場のベイトがなんなのかを知る事は、ほとんどの場合出来ない。
そこで、今回は「ベイトを見ずに、ベイトパターンを推測する方法」について解説しようと思う。但し「この季節は、こういう場所では、こういうベイトが多い」みたいな ” よくある話 ” では無い。そういう情報はネット上にも山ほど転がっている。
まぁ、その場のベイトパターンを正確に把握するには、やはりその場のベイトを目視確認しないと無理なのだが、ボイルが目視出来たり、バイトが多発しているような時は、その「ボイルやバイトが多発するスポットがどんな場所なのか」を確認することで、ベイトパターンが大まかに推測できるという事である。
言い換えると「その時分かる情報だけから、見えない水中を推測する方法」ともいえる。これは、意外と実践で使えるノウハウなので、これからのベイトの種類が多くなってくる時期には有用なノウハウになってくると思う。
⬛今回の取材ポイントでのゴルゴ横山推奨タックル
今回の取材で使用した竿は、ZENAQ社の「プレジール・アンサーPA89」。今回のポイントは、だだっ広い場所でのウェーディングで、場合によっては腰上までウェーディングする事もあるので、あまり長いロッドは疲れるし、魚とのやり取りもしにくくなるので、8フィートクラスのロッドがベストチョイスだと思う。
ただ、だだっ広いと言っても、メインで狙うスポットまでの距離はそれ程でも無いので、プレジール・アンサーシリーズでいえば「PA75、PA89」辺りがおススメだ✋
ちなみに「プレジール・アンサー」シリーズには、現在「PA75、PA89、PA90、PA93、PA99、PA108、PA80-SOPMOD、PA-B67-SOPMOD」の8種類がある。
「プレジール・アンサー」シリーズに限らず、ZENAQ社のロッドは釣具店・ショップでは販売されておらず、基本、メーカーの公式通販サイトでのみ注文可能なのだが、大体いつも発売するとすぐに売り切れとなっている。
一応、先ほど公式通販サイトを覗いてみたが「プレジール・アンサー」シリーズは、いつもの如く全て売り切れ状態になっていた。プロデュースした人間としては、嬉しくも悩ましい状況だ💦
また「プレジール・アンサー」シリーズについては、詳しくは下記のリンクもご参照アレ。私自身がこのロッドについて解説している動画がUPされている↓
ゴルゴ横山の「PLAISIR ANSWER プレジール アンサー」解説
★リールは、ダイワの「セルテート3000番(初期モデル)」を使用。
★メインラインは白色のPE1.5号。ショックリーダーはフロロナイロンライン14ポンドを約0.6ヒロ。
・・・ということで、今回は前置きはこのくらいにして、さっそく「マル秘ノウハウ」と「爆釣ポイント&ピンスポット」の詳しい解説を書いてみようと思う。
⬛今回の開拓ツアー概要 ~今回ご紹介するヒットポイントはズバリここだ!!~