この記事は「ゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅 爆釣ドリームツアー」コーナーの記事です。
⬛はじめに
今回の取材は実は、かなり前に行った取材(2021年5月15日)なのだが、なんでそんな前の内容を今更掲載するのかというと、この時釣れた魚のサイズがイマイチだった事と、この記事を書いている途中に行った取材で、続々とデカイ魚が釣れた取材が連続してしまった為に、それらの記事を書くのを優先してしまった為だ。ちなみに、その後もなかなか面白い結果が出た取材もあったので、それについては、この記事の後にでも掲載しようと思うので、お楽しみに。
また、先日掲載した記事でも書いたが、何故か昨年後半位から妙に調子が良くランカークラスゲットが続いている。最近、なんでこんなにデカイ魚がよく釣れるのかと考える事がよくあるのだが、周りにはなかなか大型が釣れずに悩んでいる者も居るので、一概に温暖化だけの影響とも言えないのではないかと思う。
これは、あくまで個人的な推測の範囲の話でしかないのだが、最近デカイ魚がよく釣れるのは、別に私の釣りの腕や使っているルアー等が理由ではなく、単に私が最近好んで目を付けるポイントが「デカイ魚が多いポイント」が多いというのが主な理由なのでは無いかと思っている。
私の過去の経験では、1年380回通い続けても、ランカーはおろか1匹も70cm以上のサイズが釣れなかったポイントがある。それは、今は釣り禁止になってしまっている東京湾奥の運河ポイントなのだが、そのポイントには本当に1年中毎日通った(時には1日に2回、3回釣りに入った)が、そこでは60cmクラスはランカークラスという感じで、70cm以上のサイズは他人の釣果では耳にしたものの、自分には1回も釣れた事は無かった。
実はそんな感じのポイントというのは、他にもいっぱいある。一方、エリアと季節によっては、70cm以下のスズキは「マメ」と呼ばれる位、ランカーがよく釣れるポイントもある。そこまで行かなくても、ハイシーズンに4,5回通えば、まず間違いなくランカークラスが1匹位は釣れるポイントというのもある。
つまり、デカイ魚が釣れるかどうかは、デカイ魚がよく釣れるポイントに行っているかどうかがとても大きなファクターになるという事でもある。小型しか釣れないポイントには10年通ってもランカーは1匹も釣れない可能性がある。可能性がゼロとは言わないが、極めて難しいだろう。
とりあえずランカークラスを釣ってみたいという方は、どんなルアーを使うかや、腕を磨く前に、まずはランカークラスの実績が高いエリアやポイントを探す事がまず最初にやるべき事で、それがランカーへの一番の近道だと思う。そういう意味では、このホームページで紹介されているポイントは、かなり近道になるだろう。
とはいえ、シーバスフィッシングというのは、別にデカイ魚を釣る事だけが楽しみでは無い。勿論、釣り師としてはデカイ魚が釣れるに越したことは無いのだが、自分が知らなかったパターンで釣れたとか、こんなルアーでも釣れたとか、こんな場所でも釣れた・・・みたいな様々な楽しみ方がある。
上記のとおり、80cmクラスまでは、ランカー実績の高いポイントに、教科書通りの時合で何度か通えば、意外と釣れてしまうので、そういうポイントでランカーが釣れても偉くもなんともないし、釣った本人も何本かランカーを釣ったら、物足りなくなってくるだろう。そこからが真の意味での自分自身の釣りになってくる。「ゴルゴの情報なんかあてにしない/大したこと無い」と言うようになったら一人前だ。なんて格好つけた事を言っていても、私も人間なので、他人から褒められたり感謝される方が好きなのだが・・・。
私自身は新規ポイントで初めて釣れた1匹は、例え30cmクラスのセイゴでも、めちゃくちゃ嬉しいし、自分が知りたかった事が分かったり、検証出来たりした時は、この上ない喜びを感じる。前回の記事ではシーバシングとは、繊細な小物釣りの側面と、モンスタークラスを釣り上げる大物釣りの側面の両方があるという話を書かせて頂いたが、シーバシングというものは、やればやる程奥が深く、色々な楽しみ方がある。
今回は、そんなシーバシングにおける、サイズ以外の「意外な事実を知る楽しみ」の1つをご紹介してみようと思う。
⬛シーバスってどのくらい浅い場所まで入ってくるの?
皆さんの中には、釣り場で水辺に近づいたとたん、足元で大きな魚が ” バシャバシャ!! ” と逃げてゆくのを目撃したことがある方も多いと思う。果たして、あの魚はシーバスだったのだろうか?それともボラやコイだったのだろうか?
ということで、今回は「シーバスって、こんな浅い所まで入ってくるんだぁ💦」という事が実感できる事例をご紹介しようと思う。
今回ご紹介するケースでは、なんと!「足首」位の水深の場所で、派手なボコボコボイルが起こっていた。場所によっては「足首」どころか「くるぶし」位の水深の場所で、スズキの背びれが出てしまうのではないかという水深でもボイルしていた。
さすがに、そこまで浅い場所までスズキの群れが入ってくることは、そう多くは無いと思うが、小型のベイトの群れに狂ってボイルしている時などは、とんでもない浅場まで入ってくるという事が実証された。
そう考えると、上記で書いた「入水したとたん、足元で ” バシャバシャ!! ” と逃げて行ったでっかい魚」は、ボラやコイではなく、時合が終わった後の「残りスズキ」だった可能性は十分にあるだろう。
春夏秋のシーズンは、浅場に小魚の群れがワラワラと群れている事が多くなるが、そういう場所では「とんでもない浅場」にもスズキが潜んでいる可能性があるのだ。
そんな場所では、時合が来たら、貴方が立っている「まさにその立ち位置」こそが、爆釣スポットになる可能性があるので、特にウェーディングの際は、時間帯によって立ち位置をよく考えないと、入って来たスズキの群れを散らしてしまう可能性が高くなるので要注意だ。
⬛今回の開拓チャレンジエリア
今回、開拓にチャレンジしたのは、関東のシーバスの聖地の一つとも言える、千葉県内房エリアの盤津干潟に流れ出す「小櫃川」。
小櫃川については、このホームページに辿り着いてくるようなマニアックアングラーの皆さんには、もはや説明する必要は無いだろう。一応、知らない方の為に言っておくと、関東圏のシーバスフィッシングポイントの中でも、有数の実績河川で、年間通して関東各地から猛者たちが訪れるシーバスフィッシングの聖地の1つと言っても過言では無い河川だ。
こんなハイパーメジャー河川で、しかも「小櫃川」は河口から堰までの距離が比較的短い事もあり、スズキが遡上出来る範囲が限られるため、今更「ポイント開拓」もクソも無いだろうという方も多いと思うが、今回敢えてこの川を選んだ理由は以下で解説している。
(※画像出典:Goolge Map)
「小櫃川」についは、当ホームページでは過去に何度もとり上げている。それらについては下記の記事をご覧頂ければと思う。これらの記事では、かなり詳細にポイント紹介をしている記事もあるが、まだまだ書ききれていないポイントも山の様にあるので、是非一度ご自身の足で探索してみて欲しい。
この日の取材では、スズキ、ウナギ、スッポンの3種が釣れたのだが、ルアーでは、他にもナマズ、クロダイもよく釣れる。個人的には、初夏~秋は、スズキ、ナマズ、クロダイの3種が最もルアーでよく釣れるだろう。
ちなみに、霞ヶ浦や北浦水系で釣れるナマズはアメリカナマズが過半数以上を占めると思うが、小櫃川では今の所私自身は、ニホンナマズの方の比率の方が高い。また、クロダイもスズキやナマズに負けず劣らずよく釣れるので、本気で狙ってみる価値はあるだろう。
ちなみに、ナマズはシーバス狙いのデカイルアーでもよく食ってくるが、クロダイを本気で狙う場合は、ちゃんとクロダイ狙いの比較的小さなルアーを使わないと、あまりバイトしてこないのでご注意を。
⬛今回の開拓ツアー概要 ~今回シーバス、ウナギ、スッポンが釣れたポイントはズバリここだ!!~