今年の夏は、日本沿岸部は異常な高水温の場所が多く、特に海系の陸っぱりやウェーディング系のポイントでは、苦戦することが多くなっている。
しかも、昨年に引き続き、大型台風の襲来の頻度も多くなってきており、ただでさえ苦戦続きの中、突然の気象変動で、やっと掴みかけていたパターンが急に使い物にならなくなるケースが多くなっている。
私もご他聞に漏れず、今年の夏は、海系の陸っぱりポイントでは、ボウズを食らうケースが多発しており、釣れてもセイゴ・フッコクラスの小型ばかり。
ランカーハンターの私としては、必然的に川に足を運ぶということが多くなっている。まぁ、それでもヤラれまくっているのだが・・・。まぁ、大型台風や秋雨前線の停滞で、釣りどころではない日も多いのだが。
皆さんはどーだろうか。私だけが、こんな状況になっているのでは無いことを切に願う。
■確か、去年も・・・
ふと、思い返すと、昨年も8月7日にこんな記事を書いていた↓
ここ数年、毎年のように「今年は例年に無い高水温・・・」みたいな記事を書いているが、毎年そんな記事を書かなければいけない状況が続いたら、10年後には日本の近海の水温は、一体何度になってしまうのだろうか。
一昨年(2017年)の8月からは「黒潮の大蛇行」の影響も加わり、漁業への影響も甚大になっている。
《毎日新聞科学の森」;続く黒潮大蛇行、影響は 12年ぶり発生、3番目の長さに》
■沿岸部の水温はどうなのか?
上にご紹介した昨年の記事では、日本近海の海水温は異常な高水温になっていると書いたが、今年はどうなのだろうか?とりあえず、衛星観測データから作成した、関東近海エリアの表面水温分布水温図を見てみよう。
下の画像は、過去3年分の「8月20日」の海水温分布を表したものだ。オレンジ色が濃いほど、水温が高い事を示している。これをみると、今年(2019年)は、明らかに濃いオレンジ色が沿岸部に寄っている。特に「東京湾」は絶望的な高水温だ💦
《第三管区海上保安本部海洋情報 ホームページ「三管区詳細水温情報」》
《2017.8.20.》
《2018.8.20.》
《2019.8.20.》
■東京湾の水温分布
下の画像は「東京湾」の表層水温分布を示したものだ。去年の東京湾内湾部の水温は26度台だったが、今年は28度ラインが入ってきている。水温が「2度」も高くなったら、魚にはもの凄い大きな影響が出る。
魚を飼ったことがある方なら分かると思うが、魚と言うものは、小数点以下コンマ数度の変化にも敏感に反応する生き物で、ちょっと水温が異なる水に入れただけでも死んでしまうことがあるのだ。
《東京湾の水温分布》
※出典:神奈川県水産技術センター 海況図データベース 東京湾口海況図
では、そんな異常高水温期に爆釣パターンなど存在するのだろうか?
私は存在すると思っている。その一つが「低水温水塊を狙う」というシンプルな発想だ。それについては、下記の記事をご参考頂ければと思う。
真夏の恐怖!貴方はこのポイントに独りで入る事が出来るか!?ヒラスズキ入れ食いポイント詳細解説!!
これからの日本は、この「異常高水温」をどう攻略するかが、夏のシーバシングの最重要課題となってくるだろう。以下では、もう一つ異常高水温対策のヒントをご提示しようと思う。夏には、ある条件が重なると、急に海水温が低下することがあるのだ。
では、早速GOGO!!