この記事は「速報コーナー!!」の記事です。
⬛プロローグ
10月も終盤に差し掛かって来たある日の事、ゴルゴ横山のスマホに、当ホームページの会員さんから、1通のメールが届いた。
「ん?なんだろう・・・会員システムに不具合でもあったのかな・・・💦」と、焦りつつメールを開いてみると、なんとエイに刺されてしまったとの報告だった。
当ホームページは、ちょっとブッ飛んだシーバスフィッシングマニアの方々が多いので、いろいろ危ない目にあっている方も多いと思うのだが、意外とエイにやられたという報告は耳にして来なかったので「遂に来たか!!(゚Д゚;)」 という感じだった。
送り主の名を見ると、当ホームページの常連さんのハンドルネーム「itonaoki」さんからで、かなり詳細な体験談を送って下さったのだった。
内容を拝見すると、かなり時間をかけて書いてくださった内容であることは一目瞭然だったうえ、このまま私だけが拝読するのはもったいないと思うような内容だったので、エイの危険は春・夏だけでは無いという警鐘を鳴らすことも併せて、今回はご本人の了解の基に、彼からの体験談や送って下さった写真を、ほぼそのまま掲載してみようと思う。
ちなみに、今回エイに刺された時には、彼はエイガード(劣化しにくいスペクトラ繊維の製品)を装着していたとの事だった。しかも、潮位が高い時間帯ではなく「大潮の干潮間際」だったとのことなので、かなり(゚Д゚;)
私の知り合いでもエイガードをしていて、普通にエイの棘に貫通されて病院送りになった人間が居るので、やはりエイガードは「無いよりは、あったほうがマシ」という程度で「刺されないようにガードしてくれるモノ」ではなく「刺されはするが、深く刺され無いようにするモノ」であり、あまり過信するのは危険なようだ(◎_◎;)
ということで早速、「itonaoki」さんからのメールを以下にコピペしておくので、皆さんも是非しっかり読んでみて欲しいと思う。以下、カラー文字部分はゴルゴ横山がポイントだと思った部分だ。
★10月20日(日) 20:16
ゴルゴ横山さま
いつも楽しく記事を読まさせていただいております会員のitonaokiです。
この度、干潟でウェーディングを始めて20年ほどですがついにエイに刺されましたので、今後の記事のご参考になればとメールいたしました。
先日(10/18)の金曜日に、小櫃川河口に出撃し、大潮の干潮間際でしたので、二つ目の番小屋から数百m先の岸からは1.5kmほど沖のブレイクを打っておりました。
そろそろ終わりにしようと岸に向かって歩いている最中、膝ぐらいの水深の流れが強いところで左足で「踏んだ!💦」と思った瞬間、右足のふくらはぎ(下部)を刺されました。
もう少しで干上がった場所であり、水深も浅いため、流れの強い浅瀬に集まる習性も忘れ、油断しておりました。近くに釣り人も居たため、あまりじゃばじゃば歩かなかったのもエイに気付かれない要因だったかもしれません。
(流れの下流側から近づいたので、じゃばじゃば歩いてもダメだったかもしれません)
《※この画像がゴルゴ横山が作成したイメージ画像で、ご本人とは無関係です》
刺された直後はそれほど痛くはありませんでしたが、少し歩くとビリビリとした痛みと足首辺りの倦怠感が凄かったです。
最沖で刺されたこととこれから大潮の上げであることから、とりあえずこのまま岸まで戻ろうと、駐車場までの長い道のりを唸りながら戻りました。
幸い友人が一番小屋辺りで釣りをしており、荷物を持ってもらいましたが、駐車場まで戻るまでにかなり歩いたので、毒がふくらはぎ全体に回りかなり腫れました。
駐車場まで戻りとりあえず持っていたポカリスエットで幹部を洗い流し、夜中でもあることから、近距離なら運転出来ると思い、救急外来を受け付けている君津中央病院に電話して応急処置をしていただきました。
ちなみに木更津東邦病院にも電話しましたが「以前にもエイに刺された人来たけど、何も出来ないよ。お湯に付けて朝までいてどうするの?」とかなり冷たく言われました。一生恨みます(笑)
(君津中央病院では)痛み止めの注射と破傷風の注射を打ってもらい、お湯で毒を流し出してもらいました。痛み止めの注射で「これなら家まで1時間ちょいの距離を運転出来るかな?」と思い帰りましたが、お湯の温度が低かった(38℃)こともあり、しばらく運転すると痺れが再発し、唸りながらなんとか家まで到達しました。
深夜なので交通量が少なく本当に助かりました。
家に着いてすぐに熱湯シャワー(50℃以上)で、患部を10分以上流すとやっと痛みも薄らぎました。なお毒消しまでに時間を要したためか、刺されてから48時間たった今でも、ふくらはぎが痛く普通には歩けません…
ウェーディングスタッフも最近は初見の場所でしか使うこともなく、完全にエイガードを過信しておりました。エイガードを購入してから20年近く経ってますので繊維が劣化していた可能性もあります。
(劣化しにくいスペクトラ繊維の製品を使用してましたが)
ただ今回傷の深さは1cmほどで、メーカーが謳っている通りですので機能はしたと思います。エイガードの中の貫通した繊維部分の写真も添付いたします。
【今回の教訓】
以上、みなさまも是非刺されてこの痛みを共有……ではなく、刺されないよう、今一度注意を喚起するためメールさせていただきました。
★2024年10月21日(月) 10:58
ゴルゴ横山さま
ご返信ありがとうございます。体験談の記事へのご使用まったく問題ございません。3月頃にアカエイの記事を書かれておりましたが、今一度エイへの注意喚起となれば幸いです。
なお踏んだエイの大きさは目視出来ておりませんが、同日に周囲で何度か目撃した大きさと踏んだ時の足に伝わる力の強さから、感覚的に50cm前後だと思われます。(刺されてはおりませんが過去にも2度踏んだことがあります)
毒消しが遅れたからか、刺されてから57時間ほど経ちますが、まだ踵をついてふくらはぎに力が入る歩き方は出来ません(泣)
少しづつ良くなってるので大丈夫だとは思いますが。。。
冬の干潟でリベンジしたいですが「エイガード+α」の対策をしないと少しトラウマ状態です。外付けは流れが強いとキツそうですし、ステンレス式は重すぎて干潟で歩き疲れますし…
いまはTPUシート(スマホケースに良く使われる素材)をうまくエイガードと組み合わせれないかと考えております。この弾力性が瞬間的な突き刺しには強いのではないかと?まだ未検証でなんとも言えませんが…
リアル感を増すために刺された傷口の写真もお送りいたします。傷口より上のふくらはぎがめちゃくちゃ腫れております。ふくらはぎが太い人ではありません(笑)
★10月26日(土) 0:41
ゴルゴ横山さま
記事の中での名前は会員名と同じく「itonaoki」でお願いいたします。写真は不名誉なので無しで大丈夫です(笑)
(※ゴルゴ横山:いや、コレは名誉の負傷です。無事ご帰還出来たから言える事ですが・・・💦)
なお刺されてからちょうど一週間が経ちましたが、怪我の状況は徐々に良くはなっているものの未だにしっかりとした足取りで歩くことが出来ません。
物理的な傷はそれほど大したことないのですが毒って怖いですね…
⬛エピローグ
以上が「itonaoki」さんから送られてきた体験記なのだが、ここまでリアルで臨場感に迫った、エイにヤラれたレポートは読んだことが無かったので、エイ童貞の私としては、とても勉強になった。
彼自身、上記の体験談の中で、教訓をまとめてくれているが、私自身の備忘録として、今回の彼の体験記からの私自身の学びをまとめておきたいと思う。
※エイガードは「無いよりは、あったほうがマシ」という程度で「刺されないようにガードしてくれるモノ」では無く「刺されはするが、深く刺され無いようにするモノ」。貫通されてもエイガードがあると傷が浅く済む可能性が高い。
※刺され方にもよりそう
※「木更津東邦病院」は門前払い。「君津中央病院」では、痛み止めの注射と破傷風の注射を打ってくれたが、当日の担当医師によって対応が大きく異なる可能性あり。
※タンパク毒は50℃ぐらいの熱さのお湯でないと効果が薄い(お湯でタンパク毒を不活性化するまでは地獄が続く)
※57時間ほど経っても、踵をついてふくらはぎに力が入る歩き方は出来ない
※自力で帰還するのは不可能では無さそうだが、これも刺され方次第だろう
※電子マネーやクレジットはNG
⬛過去のエイ関連記事 ~真冬でもエイが入れ食いになる恐怖体験~
最後に、ご参考までに、私が過去にエイ関連で書いた記事のリンクを下に貼っておくので、是非こちらもご一読頂ければと思う。
★秋の爆釣シーズン突入の中、緊急事態宣言発令!!今年の干潟ウェーディングは要注意!!💦(千葉県「小櫃川河口」シーバスゲット動画あり)
★いよいよ春が来た!で、アカエイの毒針に刺されるとこうなります!!
★要注意宣言発動!!ここでのウェーディングはオススメしません💦~千葉県九十九里エリアの河口でエイが入れ食いに!!~
★危険度Sクラス!要注意!!銀河系最強のエイの巣窟スポット紹介(千葉県九十九里エリア)
今回は、産卵前の乗っ込み爆釣シーズンに水をさすような記事になってしまい恐縮至極なのだが、上に挙げた過去の記事でも書いたとおり、エイが接岸して来るのは春や秋だけではない。
12月はおろか、1月、2月の真冬の厳寒期にも、私はエイが入れ食いになった事が、過去何度もある。シーバサーにとって、エイはほんとうに恐ろしい存在だ。ハッキリ言って幽霊の100万倍恐ろしい💦
⬛魔の10月18日
そして、記事執筆の参考にと、私自身の過去の記事を読み返していたところ、更に驚愕の事実が発覚した!!😱💦
上に挙げた「小櫃川」の取材時に私がエイを釣ったのは、なんと!!今回「itonaoki」さんがエイに刺された日と同じ「10月18日(2020年)」だった(゚Д゚;)
→★秋の爆釣シーズン突入の中、緊急事態宣言発令!!今年の干潟ウェーディングは要注意!!💦(千葉県「小櫃川河口」シーバスゲット動画あり)
この時私がエイ釣った場所の画像とその時の動画を、上の記事から抜粋再掲しておこう。
「itonaoki」さんにとっては「魔の18日の金曜日」という感じだと思うが「10月18日」という日には、小櫃川界隈のエイの活性を上げる何かが潜んでいるのだろうか。まさに「魔の10月18日」だ。
少なくとも、たとえ大潮の日に重なっても、私は一生この日には、小櫃川河口エリアでウェーディングはしないだろう😱
それにしても、ここまでの傷を負いながらも「冬の干潟でリベンジしたい」と言っている「itonaoki」さんは、やはりちょっとイッちゃってるシーバスアングラーだ。
昔、富津岬のシーバスフィッシング大会に参加した時に、友人が養老川でエイに刺されたのだが、彼は腫れあがった足を引きずりながらも、大会の終了時間が来るまで釣りを続け、病院に駆け込んだのは、大会終了後だった・・・
シーバスフィッシングの世界には、私なんか足元にも及ばない猛者がウジャウジャ居る😅
健康と安全あっての爆釣だ💦 健闘を祈る!!
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Wisdom of Crowds : 釣りに関するアンケート
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