要注意速報!今年の秋は東京湾内湾部で大規模な青潮出現間違いなし!? ~爆釣エリアはココだ!!~

この記事はPetit Insight of Seabass (プチ・インサイト・オブ・シーバス)コーナーの記事です。


ここのところ、急に涼しくなってきて秋の気配が濃厚になって来たが、私としては今年の「秋」はおとといから来たと思っている。 中層以下の水中の水温は、地上の季節と1か月ズレて進んで行くことが知られているのだが、私の経験では、シーバスフィッシングのシーズナリティは、地上の季節感とかなり近い動きをしていると思っている。 ということで、今は産卵前乗っ込み爆釣の秋パターンへの移行期という微妙な時期なのだが、この時期、内湾部で気になるのは「青潮」だ。 年も夏は異様に暑い日が多く、各地で大量の赤潮が発生し、水面付近には大量のプランクトンが発生していたので、これらが死んで水底に溜まって、バクテリアに分解される時に、大量の酸素が消費され、硫黄分が発生するので、水底付近は酸素が少なくて硫黄臭い、生物にとっては「死の水」が滞留することになる。 そして、秋になって水面付近の温度が下がってくると、温度の低い上層の水は下に落ちて行き、底付近に対まっている温かくて硫黄臭い貧酸素水が水面に上昇してくる。 そして、その上昇して来た貧酸素水に含まれる硫黄分が、水面上の酸素と化学反応をすると、青色に変色して、いわゆる「青潮」となる。 東京湾では「農林水産部水産総合研究センター東京湾漁業研究所」「貧酸素水塊分布予測システム」で、東京湾の貧酸素水の分布状況を推定して、6時間おきに分布状況をネット上で発表してくれている。 ということで「9/23~10/2」の貧酸素水の状況をみてみると、下記のような感じで、東京湾の内湾部のかなり広いエリアが青色(貧酸素水)エリアになってしまっている。 9/26以降は、湾奥沿岸部に「緑色」の酸素濃度が濃いエリアが復活してきているのだが、9/27以前は湾奥の岸近くまでベッタリと、貧酸素水エリアが入り込んで来てしまっていた事が分かる。 ここまで、湾内の広い範囲に貧酸素水が広がってしまうのは、近年稀に見る現象と言っていいのではなかろうか💦


ちなみに、今日の最新状況は下のボタンをクリックすれば見られる。 最新の東京湾貧酸素水塊分布予測はコチラ また、水面付近はまだ空気に触れて、酸素が海水に溶けて供給されるので酸素濃度が高いのだが、下層に行くほど、酸素の供給は少なくなるので、酸素不足になり易くなる。 ちなみに、10/2の貧酸素水の鉛直分布は下の様になっていて、明らかに低層に貧酸素水が溜まって居る事が見て取れる。 この状況をみると、気温が下がって上層の温度が下がり、広大なエリアの低層に溜まっている貧酸素水が水面に上昇してきたら、間違いなく「青潮」が大発生するだろう。これは要注意だ💦


今年の夏は、上の画像の9/27以前のような状況がかなり続いていて、富津岬と横浜あたりを結んだラインよりも北のエリアのほとんどは貧酸素水に覆われてしまっていた。 こういう時に何が起こるのかというと、ザックリ言うと下記の2点だ。

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