この記事は「Golyoko Blog」コーナーの記事で「★速報!台風後のリバーシーバス再開に向け、台風直前に新規ポイント開拓!!利根川水系でいきなり入れ食いに遭遇!!」と「★速報!(ほぼリアルタイム)利根川の本日の増水状況」の補足記事でもあります。
⬛はじめに
今日は、台風11号が沖縄の辺りで停滞しており、強風による家屋の倒壊等、とても危険な状況になっており、明日以降この台風は日本海側に沿うように、日本を北上してゆく予測経路となっている。
太平洋側は、雨風は弱いかもしれないが、台風の影響で天候が不安定になり、急な豪雨なんかに襲われる可能性もあるので、特に夏の最後にリバーシーバスを狙おうと思っている方は要注意だ。
今回は、そんな方々に向けて、私の失敗談を書かせて頂こうと思う。
⬛結構マメに動いている「利根川河口堰」
先日、利根川河口堰について「★速報!(ほぼリアルタイム)利根川の本日の増水状況」という記事を掲載した。この記事は、2022年8月28日に掲載した記事なのだが、この記事の中で、この日のこの記事掲載時点の利根川河口堰の開閉状況は以下の状況になっていると書いた。
(※画像出典:利根川河口堰管理所HP)
ここで、特に雨が降ったりした時は利根川河口堰は、結構頻繁に開閉状況が変わるという点に注意が必要だ。あんなデカイ施設が、そんなに頻繁に動くというのはあまりイメージ出来ないかもしれないが、意外とマメに利根川の流量や塩分濃度を微調整しているのである。
《2022年7月における、利根川河口堰の開閉パターンの日数比率》(※データ出典:利根川河口堰管理所HP「利根川河口堰の管理状況」)
上記の記事を掲載したのは「2022年8月28日12時51分」で、この状態は利根川河口堰の操作パターンの「操作タイプ3」に該当しており、利根川の水位は場所によって違いはあるものの、ザッと見た感じでは、それほど増水しておらず、減水傾向にあるという観測データとなっていた。
《「下げ潮」時の「操作タイプ3」の利根川河口堰の様子》
ちなみに、この「操作タイプ3」というのは、利根川の水位が下がり、減水傾向にある時に、河川内の塩分濃度を下げる為に、下げ潮時には水門の底の方を開けて塩水くさびを海に流して、上げ潮時には水門の底の方を閉じて塩水くさびが川に入りにくくする操作タイプだ。
海から川に遡上するスズキの多くは、川の低層にある塩水くさびを通って遡上する事が知られているので、この「操作タイプ3」の時は、海からのスズキの供給量は少なくなると推測できる。
別の言い方をすると「操作タイプ3」は、スズキにとっては「海に出易いが、川には入りにくい」操作タイプとも言え、それが利根川河口堰よりも上流のポイントでのスズキの釣果に大きな影響を与えるという者も居るが、私自身はそういう時でも結構釣れた実績があるので、最近は利根川河口堰の周辺で釣りをする時以外は、あまり開閉状況は気にしていない。
しかし、ここには1つ盲点があるのである。。。
⬛ゴルゴの失敗
先月掲載した速報記事「★速報!台風後のリバーシーバス再開に向け、台風直前に新規ポイント開拓!!利根川水系でいきなり入れ食いに遭遇!!」では、記事でも書いたとおり結構オイシイ思いが出来たのだが、最近、急激に涼しくなってきており、秋の気配をヒシヒシと感じる日が多くなってきたので、そろそろリバーシーバスシーズンも終わりに近づいてきていると思い、河川上流部でのポイント開拓でやり残したことをやっておこうと思い「2022年8月28日」は再度利根川に向かうことにしたのだった。
ただ、その直前の時期は天候が不安定な日が多かった為、一応、利根川の増水傾向や河口堰の開閉状況をチェックしてみたのだが、その内容が「★速報!(ほぼリアルタイム)利根川の本日の増水状況」の記事だ。
初めに書いたとおり、この日の昼頃の利根川河口堰の開閉パターンは「操作タイプ3」であり、お目当てのポイントの辺りの水量も減水傾向だったので、利根川はそれほど変な状況変化はしてなさそうだと思い、この日、私は安心して利根川方面に出撃した。
ちなみに、この日行ったポイントは「★台風後のリバーシーバス再開に向け、台風直前に新規ポイント開拓!!利根川水系でいきなり入れ食いに遭遇!!」でご紹介したポイントだ。この手のポイントは、大雨が降ったり、大きく増水したりすると、パタッと釣れなくなるので、水量変化は要注意なのだ。
しかし、お目当てのポイントに着くと、想像以上に水位が高く、流れも強くなっていたため ” ん?なんか変だな ” と思い、利根川河口堰の開閉状況を再度確認してみると、利根川河口堰の操作パターンは、よりにもよって「操作タイプ5」に変わっていたのだった!!💦
《操作タイプ5》(※画像出典:利根川河口堰管理所HP)
この「操作タイプ5」というのは、順流・逆流にかかわらず(上げ潮、下げ潮に関係なく)河口堰の全てのゲートを全開する操作で、自然河川と同じ状態にして、洪水流量を安全に流下させるパターンで、利根川がかなり増水傾向になった時に、災害を阻止する為に行われる、かなり緊迫した時に行われる操作で、要するに「全開状態」だ!!
利根川河口堰管理所HPに書かれている文章をそのまま再掲すると「上流に大雨が降って河川の流れが増加し出水時~洪水時になると、ゲートを段階的に全開にしていく操作を、(操作4)から(操作5)と行います。」と書かれている。
つまり「ちょっと増水した時」は、9つある堰の水門のうち3つだけ開ける「操作タイプ4」にして、「かなり増水した時」は、9つの水門を全部開ける「操作タイプ5」に移行するという感じだ。「操作タイプ5」になっているということは、もはや災害レベルの増水時という事でもあるのだ💦
以上の内容をふまえると「2022年8月28日」の利根川は「お昼の12時」の時点では「平常状態よりもむしろ減水傾向」のおだやかな状況だったのに、日没くらいには「災害レベルに増水した状態」に、かなり急激に状況が変化したという事が分かる。お目当てのポイントに着くと、想像以上に水位が高く、流れも強くなっていたため ” ん?なんか変だな ” と感じたのは正しかったのである。
ここで、要注意なのは、この時私が入って居た利根川の釣り場では、雨は降っておらず、風も弱く、まさにウェーディング日和という感じの天候で、と増水するような気配は全く無かったのである。
つまり、私が入っていたポイントよりも上流域で、急に豪雨があったという事でもある。これは釣り場で釣りをしている時は、よほどマメにスマホで情報を確認していない限り知る由も無い事だろう。
この日入っていたポイントは、流れが強い瀬のようになっているポイントだった為、水位が上がるととても危険なポイントとなる事は想像に難くなかった。 ” ん?なんか変だな ” と感じた私は、不気味な増水に危機感を感じ、早々にそのポイントを諦めて、安全なポイントに移動したのであった。
本当は、ここで検証したいことがあったし、季節的にそろそろ最後のチャンスだと思っていたので、何とかして釣りをしたいところだったが、無理は禁物。命あっての爆釣だ。
この日の私の失敗は、昼頃に確認した河川の状況がそのまま夜も続いていると思って釣り場に入ったという点だ。昨今の日本は、各地で局地的なゲリラ豪雨が増えてきており、急激な増水の確率は飛躍的に増大している。
河川で釣りをする際は、自宅に居るときではなく、できる限り釣り場に入る直前に、現場近くで河川の情報をスマホ等でチェックすべきだと、改めて思った。皆さんもご注意アレ💦
⬛おまけ:利根川河口堰の開閉状況の確認方法の復習
利根川で釣りをするなら「利根川河口堰」の開閉状況の確認の仕方を知っている事は必須事項だ。これについては、以前掲載した記事「★利根川河口堰の開閉状況をカンタンに知る方法」で詳しく解説したので、ご存じない方は一度は読んでおいて欲しい。
「利根川河口堰」の開閉状況をカンタンに知る方法
上記の記事でも解説しているが、利根川河口堰の開閉状況は、下のリンクからリアルタイムの開閉状況が確認できるようになっている。
下の画像は、上のリンク先にある、堰の開閉状況を示す画像の「2022年9月3日 22時30分時点」のものだが、ぱっとこれを見ても、さっぱり意味が分からないと思うので、下の図の赤点線の部分を見ると、その時の利根川河口堰の「操作タイプ」が記されている。
利根川河口堰の「操作タイプ」には、はじめにも書いた通り「5つ」の操作タイプがあり、利根川の増水状況や堰上流部の塩分濃度等の状況にあわせて、この5つの操作タイプを使い分けている。
従って、この「5つの操作タイプ」を知らないと、下の図を見ても利根川河口堰の開閉状況がどうなっているかは分からないので、少なくとも利根川で釣りをするなら、この「5つの操作タイプ」は全て暗記しておくべきだと思う。5つを覚えるのがが無理なら、せめて「★操作タイプ1は良い」「★操作タイプ2と3はまぁまぁ良い」「★操作タイプ4と5はヤバイ」という事くらいは覚えておいてほしい。
以上、これからの季節は台風シーズンに突入してくるので、利根川に限らず、河川で釣りをする際は、その川の増水状況をできる限りリアルタイムに確認出来る方法を調べておいてほしい。
何度も言うが、命あっての爆釣だ。
健闘を祈る!!
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〉こてつさん
いつもコメント有難うございます!
堰の動向には、右往左往させられますよね💦
開閉状況のスマホへのリアルタイム配信サービスとかやって欲しいですね😟
こちらでも堰の開閉で状況一変、毎晩苦労しております。
君子危うきに近寄らずと申しますが、悪い、ヤバい、危ない・・・男の子はそんなものにどうしても惹かれてしまいます(笑