なんだか、最近釣り場周りで、船の座礁やら、工場からの汚染物質の流出やら、良からぬニュースが続いているが、今度は千葉県「三番瀬」エリアで死亡事故だ。あーぁ・・・💦
2022年6月2日の「千葉日報」によると・・・
<船橋・三番瀬で女性2人死亡>
海岸周辺で水難事故多発 過去10年で8人死亡。水深最大5メートル、満潮時は孤立も。
上の記事では「女性が防波堤近くの石畳に打ち上げられており」と書かれているので、おそらく発見されたのは岸寄りの護岸下に敷き詰められている石畳の辺りだっのかとも思ったが「東側にある貝殻島の周辺」で貝を採っていて「防波堤近くの石畳」に打ち上げられたというなら、もしかしらた下の画像のテトラ帯の辺りで発見されたのかもしれない。
ご参考までに、下の画像にこの辺りの解説画像を掲載しておいたが、画像を見てもお分かりのとおり、堤防で囲われた「死亡事故多発エリア」の外側の「三番瀬干潟」には、急激に深くなっている場所は無く、平坦でなだらかな干潟エリアとなっている。
私自身、大潮の最も大きく潮が引く干潮時に、三番瀬の一番沖側を端から端まで全て歩いて探索したことがあるが、確かに大きな深みや急激なカケ上がりは無く、釣り師としては残念なくらいなだらかな浅瀬が続いていた。
一方、赤枠で囲った「死亡事故多発エリア」は、画像を見ると何となく分かると思うが、真ん中に深い筋があるのが見て取れると思う。また、画像では分かりにくいが、岸近くの浅瀬の方も、一旦深くなってからまた浅くなるヨブのような地形の場所があり(ここの場合はそのヨブが牡蠣殻山だったりする)、ちゃんと地形を理解した上で入らないと、干潮時に渡った浅瀬から帰れなくなる可能性がある。
(※画像出典:Google Earth Pro)
また、上の画像で示したとおり、ここの堤防には途切れ目があり、そこだけ結構深くなっている部分があり、潮位によっては背が立たないくらい深くなっている。
ここも、沖側(三番瀬側)を迂回して通れば、浅くなっているのだが、それを知らないで右側に白く見えている「貝殻島」の方に入ってしまうと、上げ潮時には来たルートでは帰れなくなる。
昔は、この「途切れ目」まで堤防の上を歩いて来られて、秋の乗っ込みシーズンの満潮時からの下げ鼻には毎年入れ食い大爆釣になる激熱ポイントだったのだが、今は堤防に厳重な柵が作られてしまい侵入は不可能になってしまった。
今は、この「途切れ目」まで来るには、低潮位時に三番瀬の干潟側を歩いてくるしかなくなっているのだが、そんな潮位にこの堤防の「途切れ目」を狙っても魚は居ない。
また、上の記事にもあるように、この「死亡事故多発エリア」は昨年の2021年までの10年間でも23人の水難事故が起きており、そのうち8人が死亡している(地形を知らない/干潟での上げ潮の恐ろしさを知らない一般人に対しては)超デンジャラスエリアだ。
私自身はここよりもはるかにデンジャラスなポイントでよく釣りをしているので、ここが特に危険な場所だとは思っていないが、それは私の場合は、その場の地形をよく知った上で、フローティングベストを装着したり、上げ潮の潮位をマメにチェックしたりして釣りに臨んでいるからだ。
ここで過去10年間に水難事故を起こしたのは、全て潮干狩り時のもので、釣り人がここで事故を起こしたというのは、私自身は聞いたことがない・・・というか、今はこのエリアの入り口付近には「立ち入り禁止」の看板も設置されているので釣りだろうが何だろうが入ってはいけない場所なのだが、昔もここはほとんど人影を見ない、元々穴場的なポイントだったので、釣りをした事がある人間自体そう多くは無いだろう。
近年は妙に、このエリアに立ち入って貝採りをしている人間をよく目にするのだが、この辺りで夜中に私が遭遇した者はみな某外国語を話していた。ネットなんかで、それらのコミュニティに情報が出回っているのだろうか。。。
しかし、ここまで死亡事故が増えてくると、どんどん立ち入り禁止エリアが拡大してゆくのではないかという不安も出てくる。特に、ここの反対側の西側に位置する「市川航路」側は今のところ立ち入り禁止にはなっていないが、こちら側でも水難事故が起こっており、今後立ち入り禁止になってしまう可能性がある。
ちなみに、西側に位置する「市川航路」に近い三番瀬の干潟上には、関東大震災で隆起した部分に牡蠣殻が付いて、平らな島のようになっているエリアがあり、その境界部分はなだらかな干潟とは異なる地形になっているので、こちらも上げ潮時には要注意だ。
潮干狩りを楽しむのはいいが、せめて「地形」と「潮汐」くらいは頭に入れて楽しんでほしい。釣りでは気にするのが当たり前な事も、たまにしか海に来ない人間には、それが恐ろしい結果を招くという認識すら無いのかもしれない。困ったものだ💦
最近、★船の座礁やら、★工場からの汚染物質の流出やら、良からぬニュースが続いているが、今度は三番瀬での死亡事故だ。これらの事故は、いずれも「干潟」絡みの場所で起こっている。また、★千葉県の盤津干潟では、近年盗難や不法な密猟が増え、多くの実績ポイントが事実上立ち入り禁止になってしまった。他にも★東京オリンピック絡みで立ち入り禁止になってしまった場所も数多い。
更に、昨年くらいから盤州干潟エリアに流れ出している「小櫃川」の有名ポイントだった「金木橋下」も、地元の地権者と釣り人のトラブルが重なり、事実上入ることが出来なくなってしまっている(※等サイトのSNS「CRAZYS」にタレ込み情報アリ)。
また千葉県の有名シーバスポイントの1つだった「小糸川の堰」も、昔は自由に釣りが出来たのだが、近年は夜間の警備/釣り師の取り締まりが厳しくなり、少なくとも夜間は事実上釣りが出来ない状況になっている(昼間は未確認)。
近年、日本で自由に釣りが出来る「干潟」「河川敷」ポイントは減少の一途だ。「干潟」や「河川敷」は私たち釣り師にとっても財産ともいえる場所だ。死亡事故や密猟、禁止場所でのバーベキュー、花火等は論外だ。
いつまでも自由に出入りできるよう、少なくとも私たち釣り師は、一見安全そうに見える「干潟」や「河川敷」でも、安全対策やゴミ捨て等のマナーには敏感でありたい。
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