千葉県「小糸川」危機!!~ 製鉄所の水路に「赤い処理水」流出、3キロ先の川まで水が変色…魚が大量死 ~

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「あぁ~あ、川の水が真っ赤っかだよ💦この橋の下で、去年の晩秋からここで何度も、腰までウェーディングしてたんだよなぁ~💦💦」
(※画像出典:「すなが和良アルパカ日記」より)


突然だが、なんだか最近、千葉県「小糸川」の河口周辺が妙に釣れなくなって来たなぁーと感じている方はいらっしゃらないだろうか?

昨年後半には、下記の記事でもご紹介したとおり、この辺りの水底地形や地質は、それほど昔と変わっていない。私としては、何故ここが不調なのかが、いまいちよく分からない状況だった。

★2021.11.20. 千葉県君津市「小糸川」下流域の様子

ボートシーバスでは、この少し沖合のポイントでバンバン釣れている時もあったので、このすぐ近くまでスズキの群れが入って来ていたのは間違いないと思うのだが、何故か陸っぱりやウェーディングで攻めるようなポイントにはスズキの姿は見られず、昨年の晩秋から春先のバチ抜け期にかけて、何度かこの辺りに釣りに出向いているのだが、いつ行ってもベイト気が無く、バチ抜けも確認できず連敗続きだった。

そんな状況が続いていた事もあり、私自身は単に運が悪いか、自分の腕が悪いかのどちらかなのだろうと、半分諦めの境地になりかかっていたのだが、もしかしたらそうではなかったのかもしれない。

皆さん、下記の記事はもうお読みになっただろうか?

この記事によると、千葉県は22日、君津市の日本製鉄東日本製鉄所君津地区の南側水路と、水路と合流する小糸川などで水が変色し、多数の魚が死んだと発表した。県などによると、同製鉄所君津地区から19日、「敷地内でタンクが破損し、赤色の処理水が漏れ出した」と報告があった。タンク内に貯蔵していたコークス炉から発生するガスの洗浄液約3000立方メートルが流出したという。水路から約3キロ・メートル先の小糸川まで水が変色した。県は、水路や小糸川などで水を採取し、分析を進めており、安全が確認されるまで付近で釣った魚を食べないよう呼びかけている。
622日のYAHOOニュース(日テレNEWS24)」に、実際の流出現場の画像が出ていたので見てみると、コレはかなりヤバい状況だ。

上記の「日テレNEWS24」の取材では、小糸川沿いに住む男性(75)が「20日に川の水が赤くなってクロダイやスズキなどが大量に死んでいたことに気づいた。22日は変色はなくなったが、釣りを楽しむ人もおり、有毒物質が出なければいいが」と話していたとのことだ。

汚染物質の流出の範囲は下図の範囲とのことで、汚染物質は明らかに「小糸川」に流れ込んでいる。上下の画像は、いずれも「日テレNEWS24」からのものだ。


ウナギやクロダイは、都市部の比較的汚い水質のエリアにもよくいる魚なので、これらがゴロゴロ死んでしまうレベルというのは、かなりヤバイレベルの汚染だと思う。


千葉県の行政サイドは「千葉県は、水路で濃度が薄まりただちに人体に影響がでる可能性は低いとしています。」とのことだがホントか?「ただち」って、どのくらいの時間を指しているんだ?

一週間後に指が曲がり始めたなんてことになっても困るし、この流域から逃げた魚が沖で漁師の網にかかり、それを妊婦の方が食べたらどうなるのだろう?この行政の担当者は、自分でこの水を飲めるのだろうか?

水路で濃度が薄まりただちに人体に影響がでる可能性は低いとしています。」などという、いい加減な推測コメントをするのではなく、科学的検査に基づく正確な情報を出してくれないと、色々な風評被害が出てくるだろう。


ここで、はじめの話題に戻るが、私が昨年後半からずっと、小糸川河口周辺でスズキが釣れておらず、ベイトやバチの気配も少なかったのは、単に運や腕の問題だったのだろうか。

この汚染物質の流出は、いつから続いていたのだろうか?どうせ、真相が究明されても、ニュースなんかにはならないんだろうなぁー。困ったものだ💦


 

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 2 reviews
 by ゴルゴ横山
コメント有難うございます!!

>Bunsukeさん
小糸川、そんなに前から不調だったんですね。春先のバチ抜けシーズンに連続ボウズをくらい不思議だったのですが、マジで軽いウツになりそうでした💦
ちなみに、食べるなら、綺麗な海域のスズキは当然うまいですが、意外と九十九里の川や涸沼川の河川内のスズキってうまいんですよ。
あっちの方のスズキは、川の中で釣れたスズキでも、びっくりする位臭みが無くて、刺し身にしても全然大丈夫な位うまいです。そういえば、ちょうど昨日、去年の夏にプライベートで涸沼川に行った時にキープしたスズキの残りが冷蔵庫片隅に眠っているのを発見して、さすがに1年冷蔵庫で寝かせた魚はマズいだろうと思ったのですが、キープした人間の義務だと思って、意を決して塩焼きにして食べてみたところ、普通にうまかったの驚きました(笑)

 by Bunsuke
困りましたね。。。

7月5日にも再度、流出してしまいましたね。。。
これだけ杜撰だと当初流出した6月19日以前にも流出していたと考えるのが妥当でしょう。報道の前日に住民の通報により発覚したとか。
普通、定期的に分析班が放流口からサンプルを取って異常がないか分析するんだけどなぁ。。。
あの製鉄所は高度成長期から設備が更新されていない場所もあり、老朽化によって設備が破損するのは仕方ないにしても、事故後に迅速に修復出来ない危機管理体制に深刻な問題がありますね。
7月5日の流出を受けて君津市が立ち入り調査を行うようですが一自治体にどれだけの事が出来るのか。。。
根拠となる情報開示が無い以上、釣果からの想像でしかないのですが小糸川だけでなく富津岬エリアの広い範囲に影響していそうですね。
生き物の健康に直ちに影響する汚染度と魚が近寄らなくなる汚染度は異なるよ思いますので。
去年の夏時分から小糸川の釣果がずっと鈍化していて、そのあたりから影響が出ていたのかな、と思います。
思い過ごしならそれが良いのですが。
私は釣った魚は基本的に持ち帰るので、このニュースはとても嫌なニュートンでした。
富津岬北側は食用には不適なので、富津岬南を開拓するしかないかなぁ...