ツアー85:都市部近郊エリアの誰も居ないシーバスポイントで、思わぬ秋の美食食材ゲット!!

この記事は「ゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅 爆釣ドリームツアー」コーナーの記事です。

爆釣ドリームツアー


⬛初めに

さて、10月もいよいよ終わりに近づいてきた。先日掲載した下記の記事では、トウゴロウイワシが群れていたエリアの話を書いたが、

★神奈川県金沢区「野島公園」のトウゴロウイワシの群れ

これを読んだ方々の中には「そんな事は分かってるから、そのポイントがどこで、何が釣れたんだ?」と思っていた方も居たのでは無かろうか。

・・・ということで、今回は「そのポイントがどこで、何が釣れたんだ?」について、解説させて頂こうと思う。

このポイントは、シーバス狙いにおいては、例年9~10月がハイシーズンで、そろそろ終盤にさしかかってきていると思うのだが、このポイントは色々な魚種が釣れるポイントでもあり、シーバスのシーズンが終わると、今度はメバルが中心のシーズンに入れ替わり、ベイトの寄り方次第では、他の様々な魚種が狙えるポイントでもある。


⬛今回釣れた魚種はコチラ

今回釣れたのは「カマス」と「コウイカ」。この2つの魚種(イカは魚では無いが・・・)は、どちらも釣り人からは、あまり評価されていない魚種で、メインの狙いのついでに釣れてしまう「外道」と呼ばれる事が多いのだが、実はとても美味しい海産物という側面もあり、知る人ぞ知る美食食材でもあるのだ。


《★カマス》

(※画像出典:神奈川県「おさかな図鑑」)

名産地としては「神奈川、愛媛、長崎、熊本、大分」と、比較的西寄りのエリアで有名なのだが、別に関東エリアでも普通によく釣れるので、生息域はかなり広く、おそらく漁師の方が大規模に狙ったり、ブランド化していないというのが、産地が西に偏っている理由なのだと思う。

カマスは、オホーツク海を除く日本沿岸の全てに生息していて、朝鮮半島沿岸にもいっぱい生息している。「海の暴れん坊」とも言われているとおり、シーバス狙いのルアーにもよくヒットしてくる。

長細い口と鋭い歯を持つ、その妙な外見から、危険な魚だと言われる事もあるが、口に手を突っ込むような事をしなければ、別に危なくも何とも無い魚だ。

まぁ、何も知らない人間でも、普通、この顔の形状や、鋭い歯を見れば、口に手を突っ込みたくなる衝動に駆られる事は無いだろう(笑)

小骨が多くて嫌だという方も居るようだが、実際食べてみると、体感的には別に、アジやサバと比べて、特に小骨が多いとは感じないし、白身でサッパリした味わいは、アジやサバよりもクセが無く、オイシイと言う声も多い。ちなみに、旬は10-11月で、食べるなら今がまさに旬だ。

内臓を取って丸一日程度寝かせると、めちゃくちゃウマい。新鮮なカマスは、刺身も相当な旨さだ。今の時期のカマスは、絶対に1度は味わってみる価値がある


《★コウイカ》

磯場にも多いアオリイカとは異なり、主に砂や泥の底質の海が大好きなイカ。春から初夏にかけて産卵のために、海藻や海底に沈んだ構造物などが多い干潟などの浅海域に接岸し産卵する。

漁業の水揚げで有名なエリアは、福岡、愛媛、長崎、大分などで、西日本でよく獲れると言うが、別に関東でも普通に釣れるので、単に関東ではコウイカを狙う漁師の方が少ない為、そうなっているのだろう。

コウイカは、墨汁嚢(墨をたくわえる袋)がとてもBIGで、関東では「スミイカ」と呼ばれ、面倒くさいイカとして、少々蔑まれている感があり、更に、寿命も1年と短命なので、成魚になっても20cmクラスの小さいものが多く、アオリイカの方がサイズも重量も大きく、見た目も、生息地の砂に似たベージュ色をしていることが多く、透き通った美しいカラーのアオリイカの方が、何となく高級感が漂う風格があるので、エギングなどの釣り師の間では、コウイカが釣れると「なんだよ~、コウイカかよぉ~」と残念がられる事が大半なのだが、コレはめちゃくちゃもったいない偏見だ。

コウイカは、他のイカに比べても、肉厚で独特の甘みがあり、お寿司屋さん業界では、コウイカはむしろ高級食材で、関東では夏から秋にかけて獲れる小さなものを「新いか」として珍重し、なかなか食べる機会が無い美食家向け食材とも言える。

寿司、刺身、天ぷら、湯引き、昆布締めなどは当然のごとく旨いし、お祭りの夜店でよくある、醤油をかけただけのイカステーキなんかにするのはもったいない位の高級食材だが、そういう雑な料理をしてもかなり旨い。

釣りたてのコウイカは、アオリイカよりも、コリコリとした触感があり、甘味も多いので、個人的には、コウイカの方が好きなのだが、コウイカはサイズが小さいので、1匹、2匹釣れたくらいだと、味見程度しか出来ないのが残念だ。

ただ、コウイカが釣れる時は、大体、結構な群れで入って来て、ちゃんと狙えば数釣りが可能なので、コウイカが釣れた時は、とりあえずシーバスは後回しにして、コウイカ釣りに専念した方がいいかもしれない。

ちなみに「コウイカ」という名前は、背側に潜んでいるサーフボードのような「甲」があることが由来。この様な「甲」はアオリイカには無い。

更にちなみに、このコウイカの「甲」は、体操などのスポーツで滑り止めとして使用されたり、インコなどにカルシウムを補給するための「インコのおやつ」として、小鳥が売られているペットショップなら、大体どこでも売られている。インコを飼ったことがある方なら、よくご存じだろう。

また、柔らかくて彫刻しやすいうえ、高温耐性が高い為、昔は金属加工用のの鋳型として使われていたし、止血用の漢方薬として「烏賊骨(うぞっこつ)」という名前でも売られている。

(※画像出典:水産庁「イカペディア」)


・・・ということで、今回は「カマス」と「コウイカ」が釣れた時の動画を掲載してみようと思う。但し、注意点として、下の動画の中では「カマス」の事を、何故かずっと「ダツ」と言っているが、コレは単なる言い間違い。

私自身、ダツとカマスの違いくらい完璧に見分けられるつもりなのだが、この日は何故かダツとカマスがごっちゃになってしまっていた。そろそろボケ防止に脳トレでも始めようか。。。😅


ただ、先程「コウイカが釣れる時は、大体、結構な群れで入って来て、ちゃんと狙えば数釣りが可能なので、コウイカが釣れた時は、とりあえずシーバスは後回しにして、コウイカ釣りに専念した方がいいかもしれない」と書いたのだが、私はこのポイントで過去「コウイカ」を釣ったことが一度も無かった。

その為この時は、コウイカは完全にノーマーク状態だったうえ、このポイントはアマモが多く、よくルアーがアマモに引っ掛かるため、このコウイカが釣れる前にも、何度も「ん?なんか海藻に引っ掛かったような感触だなぁ。まだ潮位が高いからアマモに引っ掛かる水深じゃないはずなんだけどなぁ〜」みたいな事が何度もあったのだが、その都度、根掛かりを外そうと、ガンガン竿を煽って、フックを外そうとしていたのだが(実際、その都度フックは無事外れて、喜んでいた😅)、あれは多分、全部コウイカがヒットしていたのでは無いかと思っている。もったいない事をした・・・(T_T)

ちなみに、私の過去の経験では、コウイカは鹿島灘~九十九里~外房~内房~富津岬のサーフや漁港で釣れる事が多く、神奈川県エリアでコウイカを釣ったのは、コレが初めての事だった😅

また、カマスについては、上記のコウイカエリアでは勿論のこと、東京湾内のかなり内湾部の、多摩川河口~荒川河口~旧江戸川河口等の河口域を中心に、多くの場所で釣れているので、多分、ベイトの動向次第でどこにでも出没する魚種なのだろう。もし、カマスが釣れたら、騙されたと思って食べてみて欲しい。刺身やテンプラなんかにしたら最高だ!


⬛人が居ない「爆釣プライベートビーチ」の穴場を見つけるには?

今回、取材を行ったポイントについては、前回の記事でも書いたとおり、下記の記事をはじめ、過去何度か解説しているのだが、底質的には「砂地の浅瀬」が続くサーフ系のポイントだ。

コノシロパターンの攻略方法 ~「ベイトの群れのどこを狙うべきか」続編~(シーバス&コノシロゲット動画有り!)
緊急速報!コノシロ注意報発令!!
ゴルゴ歓喜!昨年のトラウマバラシのリベンジ成功!?爆風の中、秋の干潟で良型ゲットに成功!!(大型ヒット動画アリ)
今年もランカーシーズンがやってきた!!(ゴルゴ横山、涙のモンスターヒット動画あり!)

砂地の浅瀬というのは、毎年浅瀬の形状が変化するので、その年の最初に入る時は、全部のエリアを丹念に自分の足で歩いて、形状変化を確認するようにしているのだが、今年の形状については、下で詳しく解説しよう。

ただ「砂地の浅瀬というのは、毎年浅瀬の形状が変化する」と書いたものの、このポイントについては、何故か毎年、あまり大きな変化は無く、少なくとも、ここ10年くらいは、ほぼ下の画像のような浅瀬の形状になっている。

応、今回は私がカマスとコウイカをゲットした立ち位置とヒットスポットも図に入れておいたのでご参考にどうぞ。

ちなみに、11ー12月のメバルシーズンに私がメバルを釣った事があるのは、何故か、真ん中よりも左側の沖側エリアばかりだ。

ただ、私は右側のエリアには、あまり入らないので、単に私の行動特性がデータに現れているだけの可能性が高いので、ご注意を💦(別に、右側エリアのシーバスの実績が特に低いという訳ではなく、単に駐車場から遠いので、行くのが面倒なだけだ😅)

また、このポイントは関東のシーバスアングラーの間では、結構有名なポイントで、毎年秋のシーズンには、多くのシーバサーが集まるのだが、今回私が入った時は、初めの2時間くらいは人影は全く無く、完全なプライベートビーチ状態だった。

ちなみに、この日は「中潮」で夜間の潮位差が160cm以上ある日だったので、釣りのセオリー的には、大潮クラスの ” 狙い目 ” の日だったのだが「結構有名なポイント」なのに「人影は全く無く、完全なプライベートビーチ状態」というのは、ホントか???と思われた方も多いだろう。

ただ、その釣り場が「穴場」なのかどうかというのは「場所」という条件だけで決まるものでは無いのだ。多くの人は「穴場」というと「前人未到の森の向こうの秘境」みたいな「場所」のイメージだと思うが、例えその場所が有名ポイントであっても「人が狙わないタイミング」を狙えば、一転してそこは「穴場」になる。

要は、人が居なければいいわけで「①人が居ない場所」か「②人が来ないタイミング」という「場所&時間」を念頭においたポイント選択が「穴場」探しの基本とも言える。

今回は、この2つのうち「時間」に注目した「穴場」開拓を行う事にした。ゴルゴ横山は、どんな「時間」を狙っていたのだろうか?ではいよいよ詳細解説に入るとしよう!!


⬛今回の開拓ツアー概要 ~今回の取材ポイントはズバリここだ!

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