この記事は「Petit Insight of Seabass プチ・インサイト・オブ・シーバス」コーナーの記事です。
⬛最近の東京湾はちょっと変!?
ここ数年、毎年のように「今年の海は異常な高水温だ・・・」みたいな記事をしょっちゅう書いている気がするが、ひと昔前の東京湾の水温はそんなに低かったのだろうか?
ということで、試しに「11月19日」の過去10年分の水温分布をザッと見てみよう。
(※出典:神奈川県水産技術センター 海況図データベース 東京湾口海況図)
2017年位までは「15-16度台」の水域が盤州干潟や富津岬南部エリアに出現しているのだが、2018年以降は、富津岬以北は17度以上となっている。
過去10年の東京湾の水温分布を見る限り、2018,2019年辺りを境に、東京湾の内湾エリア(富津岬と観音崎を結んだラインよりも北側)の水温は異様に上昇しているように見える。
また最近、当ホームページのシーバス専用SNS「Crazys(クラジス)」で、富津岬周辺でクロダイが大発生しているという話が話題になっていたが、ここ2-3年の東京湾は妙にクロダイがよく釣れるようになってきているように思う。
昨年は小櫃川、多摩川、旧江戸川の下流域で、クロダイが連日爆釣していて、今年も春くらいからずっと釣れ続いていた。昔から東京湾にはクロダイは多かったが、そこまで爆釣するほど魚影は濃くはなかったように思うので、東京湾のここ2-3年の高水温化が、クロダイの大発生に関係している可能性はあるように思う。
ただ、昨年の2020年に比べると、今年(2021年)の東京湾の岸寄りのエリアの水温は「2-3度」も低くなっている事が見て取れる。魚にとって「2-3度」の違いは、天と地の差があるので、昨年よりは遥かに今年の東京湾の水温は低くなっていると見て間違い無さそうだ。
これらの東京湾における「長期的な水温上昇傾向」と「昨年に比べた水温の急低下」が、ベイトやスズキの産卵回遊にどういう影響を及ぼすのかは分からないが、少なくとも昨年のパターンをそのまま当てはめて考えると、ドツボにハマる可能性が高あるだろう。
では、ドツボにハマらないようにするにはどうしたらいいのだろう?何か方策はあるのだろうか??以下、それについてのヒントを書かせて頂こうと思う。今年の東京湾は、色んな爆釣パターンが散在しており、ちょっと面白い状況になっている。。。