TRUTH52:必見!!アワセ理論の盲点!?シーバスならではのアワセ理論ーその1「アワセずにアワセる極意」 ~またまた出ました!ランカーゲット!86cm!!~

 

 

 

 

この記事はThe Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバスコーナーの記事で、更にゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅 爆釣ドリームツアー」コーナーで先日掲載した出たぁー!88cmランカーゲット!!人気エリア茨城県「涸沼川」の ” あの超穴場 ” は今年も健在!ボコボコボイルのトップゲームで爆釣!今年も開幕。丸秘リバーシーバスポイント大公開!!!(爆釣&ランカー実釣動画有り)の続編でもあります。

The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス

爆釣ドリームツアー



★シーバスならではのアワセの種類と使い分け。
貴重な1発をモノにするアワセとトップ攻略

はじめに書いたとおり、今回の記事は先日掲載した記事出たぁー!88cmランカーゲット!!人気エリア茨城県「涸沼川」の ” あの超穴場 ” は今年も健在!ボコボコボイルのトップゲームで爆釣!今年も開幕。丸秘リバーシーバスポイント大公開!!!(爆釣&ランカー実釣動画有り)の続編でもある。

ちなみに、前回の記事の最後に下記のような内容を書かせて頂いた。

今回は、涸沼川のポイント開拓のついでに、久々に過去に開拓した穴場の状況確認に立ち寄った感じの取材だったのだが、運よく派手なボイルに遭遇し、ランカーもゲット出来たのだが、大きな疑問も残った。

何が疑問なのかというと、それは最後の「おまけ動画」にあるのだが、要するに「ボイルが下流に移動し始めたとたん、そのボイルを先程と同じやり方で攻めても、ルアーには全く反応しなくなった」という点だ。

見た限り、先ほどまでゴルゴの目の前に居たスズキの群れが少し下流側に移動しただけで、ボイルもバンバン出ていて、魚の活性もかなり高い状況だったのに、先ほどバンバン釣れていたルアーにも全くバイトが出なくなってしまったのだ。

この現象は、たまたまこの日だけの事なのか、それとも再現性のある現象なのだろうか。そして、もし再現性のある現象なら、理由はなんだろう?そして、何か攻略方法はあるのだろうか?

・・・ということで、後日それを確かめる為に、同じポイントに再度挑戦してみることにした。結果的には、またまたランカーが釣れてしまい、このポイントの潜在能力の凄さを見せつけられたのだが、目的の検証は出来たのだろうか???

要するに、今回、何故前回と同じポイントに取材に入ったのかというと、別にランカーが釣れたポイントで再度オイシイ思いをしようとした訳ではない。

簡単に言うと、今回の目的は「下げ潮に乗ってベイトの群れ&スズキのボイルが下流に移動し始めると、スズキの活性に変化が無くても、ルアーを追わなくなる/釣れなくなるのか?」を検証する事だった。

しかし、結論から言うと、今回の取材時は前回よりも潮の動きが悪かったせいか、前回程明確に「ベイトの群れ&スズキのボイルが下流に移動する」という現象が起こらず、目的の検証は出来なかった。

個人的には、多少潮の動きが悪くても、あれだけベイトが多ければ、程度の差はアレある程度前回と似た現象は起こるのではないかと踏んでいたのだが甘かった。自然を甘く見すぎていた、、、というか、事前の計画がユル過ぎた💦

ただ、今回の釣行にあたっては、実はもう一つ試してみようと思っていたことがあった。それは「アワセ」についてだ。

まずは、皆さん下記の動画を見てみて欲しい。この動画は、前回(2021年7月17日)のボコボコボイル取材の前半部分からの抜粋だ。とてもお恥ずかしい動画なのだが、ボコボコボイルの中、30分位の時間の間に3回連続でバラシやミスバイトを連発してしまっている。さて、何が失敗の原因だったのだろう?


実は、前回の取材は、今シーズン初の久々のトップパターンでのボイル攻めだった事もあり、前半戦ではいつもの調子でアワセを入れていた為、ミスバイトやバラシを連発してしまっていたのだ。

まぁ、普段からよくトップでこういうパターンを攻めている方からすると、笑ってしまうような失敗の連続だと思う羞恥動画だが、今回は恥をしのんで、この失敗の理由と、私なりの対応策について書いてみたいと思う。

個人的には今回の内容は、意外と過去語られていない盲点的な話も含まれていると思うので、ご参考になれば幸いだ。失敗しておいて言うのもなんだが、今回は前回の失敗を繰り返さぬよう、しっかり対策を意識して釣りをすることで、結果的には貴重な1発のバイトをモノにする事が出来た。

では、早速GoGo!!


⬛シーバスならではのアワセの種類と使い分け

昨今、YouTubeには様々な釣りに関する動画がアップされており、プロ・アマ問わずかなり詳細なメソッド、ノウハウの解説動画が山のようにある。

ということで、まずは皆さん自身で「釣り、あわせ」みたいなワードで検索してみて欲しい。アワセに関してだけでも膨大な動画がアップされているので、とりあえず最初の10個くらいを、ザッと視聴してみてほしい。

どれもそれなりに説得力があり「ほぉ~」と感心するものが多く、さすが不特定多数の釣り人に公開するだけのことはあり、自信のある内容を掲載しているのだろう。とても参考になるものがほとんどだ。しかし、それらには欠けている点、というか大きな問題点がある。今回は、その盲点について詳しく解説してみようと思う。

釣りには様々なカテゴリーがあるのだが、それらの色々な釣りの世界で言われている「アワセ」を分析してみると、大きくは3種類に分類できる。

ちなみに「アワセ」については、釣り業界には様々な手法や名称があるが、下記の3つの用語は、それらを全て集約&分類して、私自身が勝手に名称を付けたものなのでご注意を。他に、もし異なるアワセ概念をご存じの方は是非ご一報頂ければと思う。

①「竿」アワセ

②「糸」アワセ

③「魚」アワセ

《①「竿アワセ」とは?》

これは、単純に竿を上下左右のいずれかの方向に煽る動作をするアワセ。アタリがあったと認識した瞬間に、竿を上下左右のいずれかの方向に煽って、釣り針を魚の口に食い込ませようとする動作の事で「釣り竿」で釣りをするほとんど全ての釣り師がやっている一般的なアワセ。

特に、ヘラブナみたいな「早合わせ」が必要になるケースが多い魚種では、この「竿アワセ」の熟達度が釣果を直接左右する重要なテクニックになる。

また「竿アワセ」をする魚種の中には、ヘラブナとは逆に「遅アワセ」がより効果的になる魚種もある。イワシ餌でのヒラメ釣りなどは最たる例だろう。昔から「ヒラメ40、マゴチ20」という格言があるが、じっくり餌を食いこませないとバラシが多くなる魚種というものも居る。

まぁ、最近は釣竿やラインが進化しているので、昔ほど長い時間待たなくても、ちゃんと食い込ませられる場合も多くなっているようだが「早アワセ」だろうが「遅アワセ」だろうが、竿を煽ってフッキングさせる事には変わりはない。


《②「糸アワセ」とは?》

この代表例は、マグロやマダイなんかの手釣りでの1本釣りの漁師の方々のアワセだ。年末近くになると毎年「大間のマグロ漁師」のドキュメンタリー番組なんかで登場する、竿を使わずに、釣り糸を直接手で操作する「手釣り」におけるアワセだ。

ただ、いくら百戦錬磨のマグロ漁師の方でも、何百キロもあるマグロの口に「手で糸を引っ張る」事でアワセを入れているわけではない。船の重さや力を利用して、糸を直接船や糸巻き器で引っ張って、魚の口に針を食い込ませているのである。

この「糸アワセ」は、マグロの1本釣りに限らず、竿釣りにおいても、魚の口に釣り針を刺すのに強い力が必要な釣りでよく行われる。もっと言うと「デカくて太い針」を使う、大物釣りでよく行われる。

地方によっては、アジや真鯛も手釣りでの1本釣り漁が行われている地域もあるので「糸アワセ」は、一概に大物釣りだけのものではな無いのだが、この場合、何故「手釣りでの1本釣り」を採用しているのかというと、別に「強いアワセ」を入れる為ではなく、直接人間の手で糸を持ったほうが、複雑な海流の中で的確に仕掛けを操作し、繊細なアタリを的確に捉える事が出来るからである。

Made in Japanを支えている町工場の職人さんの例が最たるものだが「人間の手先」というのは、どんな機械や道具よりも、繊細なものを感知して、細かい操作が出来るものなのである。

そういう意味では、アジや真鯛等で「手釣りでの1本釣り」が採用されているケースは「アワセ」以外の理由も大きいので、ここでは除外して考えることにする。

ここで「糸アワセ」は「手釣りでの1本釣り」だけでなく「竿釣り」でも、それに近いことをやる場合がある。

「糸アワセ」を「竿」を使ってやる場合の具体的なやり方としては、竿をあまり曲げずに、竿と釣り糸が出来る限り一直線に近くなるような姿勢を保って、竿を「上下左右」ではなく「後ろ」に引いたり、もっと極端な場合は、後ろに体ごと勢いをつけて小刻みに後ずさるような動きで、自分の体重を利用しながら渾身の力で魚の口に釣り針を、深く突き刺してゆく。

このアワセについては、太軸の大型針を多用する青物狙いのジギングなんかをよくやる方は詳しいだろう。この手の釣りでは、素人が傍から見ると「魚の口から力任せに針を外そうとしているのではないか」とか「根掛かりを外そうとしているのではないか」と思われるかのような奇妙な動きに見えるので、一般のシーバスアングラーの方は、ほとんど見たことがないアワセだろうが、昔からジギング等の大物狙いの釣りではよくやられていた。

昔、私は100キロオーバーの磯マグロやカンパチなんかが狙える沖縄や奄美方面のディープジギングにハマった時期があるのだが、この手の魚は物凄く根がキツい場所で釣りをする事が多く、使うタックルや糸なんかは尋常ではないゴツいものになる。

例えば、マンションの窓から糸を垂らして、その先に100キロクラスのオッサンをぶら下げて、命がけで暴れているのを、貴方自身が竿を手に持って、支えているのを想像してみて欲しい。それはもはやレジャーという範疇を超えた地獄絵図だが、そんな事が1日に何回も起こっても、切れない糸を使っているのである💦

そんなタックル&仕掛けで、仮に「根掛かり」なんぞした時は「(普通の)人間の力」では切ることが難しいため、ドラグをフルロックにして手で押さえながら、直接船で引っ張って切ってもらうという事になる。

以上は極端な例だが、実は、私たちもよくそれに近い事をやっている。根掛かりを外そうとする際、アレコレやってもルアーが外れない時、最終手段として糸を直接手で掴んで引っ張るケースがあると思うが、なんでわざわざ「糸を直接手で掴む」のかというと、糸を直接手で掴んで引っ張った方が、最も強く糸を引っ張ることが出来るからであり、これはまさに「糸アワセ」と同じ事をやっている。

最も強い力を針まで伝えるのには「竿を曲げずに、糸を一直線に引っ張る」というのが物理的にも理にかなっているのである。「糸アワセ」は非力な者が、釣り針に強い力を伝えるのに最も効率が良いアワセの方法といえる。


《③「魚アワセ」とは?》

このアワセはちょっと特殊。一番近いのは超大型のハタ(グルーパー)釣りだろうか。100kg程度の青物狙いとは違い、本気で数100kgのモンスタークラスの根魚を狙う場合の竿というのは、実際持ってみると、もはや「竿」ではなく「太い棒」だ。

シーバスロットごときで殴られてもケガをする程度だと思うが、あれで頭を本気で殴られたら、多分1発で死ねる。というか、あの竿を思いっきり振り回せる人間は、相当体を鍛えている人間だけだろう。しかし、モンスタークラスの超大物は、そんな竿でもバットから瞬時にネジ曲げる。

ということで、その「ぶっとくて重い棒」から延びる「ぶっとい糸」の先に、数百キロのハタが食いついた瞬間に「よしヒット!」と、竿を大きく煽ってアワセを入れるバカはまず居ない・・・というか、普通の人間はアワセなんぞ入れる余裕など無く、船べりに張り付くだけだ。

カジキなどのツナ系の超大物の場合は、魚がヒットした後は船の速度を上げて、船の力でアワセを入れるか、そのまま魚の走る方向を見つつ、ある程度の距離ラインがたるまない程度に船を走らせ続けるか、ハタ等の根魚系のモンスター相手の場合は、単に竿を支えて魚の引きを耐え忍ぶのみだ。

仮に、船は定速で走っていたり、止まっていても、魚が勝手に物凄い力で上下左右に暴れてくれるので、人間がいちいちアワセなど入れなくても、自然と釣り針には物凄い力が掛かり、魚の硬い口にぶっとくて巨大な針が食い込んでゆく事になる。

この世界では100キロ程度はまだ小物だ。カジキマグロやハタ系の巨大魚を相手にする場合、相手は数100kgクラスになるので、もはやアワセどころの騒ぎではない。

こういう釣りでは、魚が物凄い力で引っ張ってくれるので、魚の力で勝手にフッキングしてしまう。いわゆる「向こうアワセ」というヤツだ。ここで「向こうアワセ」の「向こう」とは「糸の向こう側」つまり「魚」の事で、「向こうアワセ」とは「向こう側で勝手にアワセを入れてくれるアワセ」という意味。「向こうアワセ」と「魚アワセ」は同義語だ。

一見、先ほどの「②糸アワセ」と同じようにも見えるかもしれないが、「②糸アワセ」の場合は「アワセる行動」をするのは、あくまで「人間/釣り師」の方。

この「③魚アワセ」は、釣り師サイドは特に「アワセる行動」らしきものはほとんどせずに、魚が逃げようとして勝手に掛かることを期待する。しかし、それでもちゃんとフッキングする。

実は、これに近いアワセを私達もやっている時がある。どういうケースかと言うと、魚のバイトがあっても、掛かりが浅く、何となくバレそうな気がした時に、特に竿を上下左右に煽るような動作はせずに、アワセを入れずに、ビクビク心配しつつ、ラインテンションを保つ事だけに注意しながら、ひたすらリールを巻くだけという感じの場合だ。

実は、この方法の方がバラシが少なくなるケースは、超大物狙い以外にも結構ある。アジやサッパ等の口が柔らかい小物釣りの場合だ。この場合、アワセを入れていないのに何故ちゃんとフッキングするのかというと、釣り師側で竿を煽って急激な力を入れなくても、魚が勝手に暴れてくれるので、一定のラインテンションさえ保っていれば、魚が上下左右に急な動きをする度に、釣り針には急な力がグイッグイッと掛かって「向こうアワセ」になるからである。

もしかしたら初心者の方の多くは、このアワセかもしれない。ただ、経験を積むにつれ、この「バイトがあっても、なんにもせずに巻くだけ」というのは難しくなってくる。普通のアングラーは、スズキのゴン!というアタリがあった瞬間に「竿アワセ」をせずにはいられないだろう。

ただ、先ほど「バイトがあっても、なんにもせずに巻くだけ」と書いたが、細かく言うと全く何もしていない訳ではない。正確には「バイトがあっても、ラインテンションをゼロにせずに巻くだけ」だ。

上下左右に派手に暴れ回るスズキに対して、例え一瞬たりとも糸がたるまないようにラインテンションを保ちつつ、冷静に糸を巻き続けるというのは、やれと言われてもなかなか難しい事なので、ある意味これを意識してやるのは、意外と上級テクニックなのだ。


上記は、あくまで私が様々な釣りのアワセを分析した個人的な分類の話であり、スズキに限らず釣り全体の知見に基づく「アワセ」や「フッキング」の一般論。

ここで、アワセにはリールを巻きながらアワセる「巻きアワセ」というアワセもあるが、これは通常「竿アワセ」や「糸アワセ」の補完として、ミックスして行うものなので、ここでは独立したアワセには数えていない。

また「①竿アワセ」と「②糸アワセ」の2つはどちらも「アワセ」の行動をするのは「釣り師」サイドであり、 ” 魚の口にしっかりフッキングさせるために必要な行動 ” 。

「③魚アワセ」は、「アワセ」の行動をするのが「魚」サイドで、釣り師サイドは何もしないなので、ちょっと毛色が異なる。

ここで、はじめに書いた現在YouTubeにアップされている「アワセ」に関する動画を再度見返してみてほしい。それらの動画は全て、 ” 釣り師サイドが、しっかりフッキングさせるために必要な事 ” に注目した内容で「①竿アワセ」と「②糸アワセ」の2つ又は、いずれか1つについて解説された物だ。

確かに、釣りというものは魚の口に針をフッキングさせて釣り上げるものだという考えに基づいた場合は、それは正しい考え方であるのだが、少なくとも「トリプルフックを用いたルアーによるシーバシング」では、その考え方だけで「悔しい思い」を全て無くすことは出来ない。

私たちは別に、アジやヘラブナを釣っている訳ではなく、ジギングで青物を狙っている訳でもない。あくまで狙いはスズキだ。

ここで「別に、口に掛からなかった魚なんぞ獲れなくても私は別に悔しく無い」という方は、以下の文章は読んで頂かなくていい。しかし、少なくとも私自身は、むしろ「口に掛からなかった魚」で悔しい思いをする事の方がむしろ多い。

先ほど「③魚アワセはちょっと毛色が異なる」と書いたが、私自身はここに「口外フッキング」対策の極意が潜んでいると考えている。


⬛シーバスならではのアワセの種類と使い分けに向けての考察その1:口外フッキングが多いシーバス

特に、ルアーでスズキを狙う場合「口外フッキング」が異様に多くなるシーンが2つある。それは「バチ抜け」と「マイクロベイトに付いたスズキのボイルパターン」の2つだ。

前回の記事でも書いたが、この2つのパターンでは、私の場合、口外フッキングが過半数を占め、特に「バチ抜け」の時などは9割がた「口外フッキング」になっている。「ハク」に代表される「マイクロベイト」におけるTOPパターンでも6-7割は「口外フッキング」だ。

この数字については、ここ数年、釣れたスズキのフッキングパターンは、1つ残らず全て確認しているので、少なくとも私個人においては、統計的にも間違いない事実だ。

そして、この「口外フッキング」が多発するこれら2つのパターンでは、ミスバイトやバラシの確率が非常に高くなり、昔は10バイト、10バラシみたいな事も毎年のように経験していた。今考えてみると、よく心を病まなかったものだ。。。いや、病んだ結果が今なのかもしれない(笑)

そんな事もあり、この「口外フッキング」対策については、この地球上の誰よりも悩み・考え抜いてきたと自負しており、その成果を下記の記事でご紹介させて頂いた。ミスバイトとバラシについてだけでも、これほど考えることはあり、それだけ釣り師の永遠のテーマでもある難問ということだ。

5分や10分そこらで「こうすればバラシ/ミスバイトは激減する」なんて語っている動画なんかを見つけても信用してはならない。中には、参考になるノウハウもあるとは思うが、あくまでバラシ/ミスバイトのほんの一部を語っているに過ぎないだろう。

「ミスバイトとバラシの真実ーその1:バチ抜け対策ロッドは存在しない!」
「ミスバイトとバラシの真実ーその2:釣れる確率」を高めるには?~ミスバイト&バラシ頻度の最小化~」
「ミスバイトとバラシの真実ーその3:釣れる確率を高めるには?~針が刺さったが、外れる理由~」
「ミスバイトとバラシの真実ーその4:釣れる確率」を高めるには(最終回)?~半端なフッキングを減らすルアーの構造~」

「バチ抜け期の『口外フッキング』への対応ーその1:アフォーダンス」
「バチ抜け期の『口外フッキング』への対応ーその2:マイクロスリップ」
「バチ抜け期の『口外フッキング』への対応ーその3:バチ抜けミスバイトへの処方箋」
「素早い動きをするベイトパターンにおけるミスバイト対策」

ゴルゴ横山はメーターオーバーを過去4回ヒットさせていたかもしれない!?ーその1 ~ゴルゴがメーターオーバーを獲れない理由!?~
ゴルゴ横山はメーターオーバーを過去4回ヒットさせていたかもしれない!?ーその2 ~バラシを激減させるドラグ設定~

この「口外フッキング」への対策としては、理論的には2つ考えられ、1つは「そもそも口外にフッキングさせない工夫」で、もう1つは「口外にフッキングしてもバラさない工夫」だ。

しかし、残念なことに私自身は、前者の「そもそも口外にフッキングさせない工夫」については、ロクな対処法は見いだせていない。ルアーの泳層を深くしたり、ルアーのサイズや重量を変えてみたり、ソフトルアーを使ってみたり・・・と、思いつく限りの事は試してきたつもりだが、何をやっても、少なくともトリプリフックを使う限り、「バチ抜け」と「マイクロベイトに付いたスズキのボイルパターン」の2つのパターンでは、ほとんどのスズキは「口外フッキング」で釣れてくる。

ここで「そもそも口外にフッキングさせない工夫」について、無理やり編み出した1つの答えとしては下記の記事

「ミスバイトとバラシの真実ーその4:釣れる確率」を高めるには(最終回)?~半端なフッキングを減らすルアーの構造~」

で書いたように、口外フッキングしにくい「ルアー自体の構造」を考える事だ。下の図は、上の記事からの抜粋だ。詳しくは上記のリンク先の記事をご覧アレ。

しかし、これも一長一短。実際は「口の外にフッキングしてくれたからこそ釣れた」魚も多いので、こういう構造のルアーを使うと、そういう魚が獲れなく可能性も出てくるので、悩ましい限りだ。。。

そんな事もあり、私自身は先程ご紹介した記事のように、どちらかというと「口外にフッキングしてもバラさない工夫」の方を、むしろ重視しているのが現状だ。

シーバスにおいては、バチやハク等に対するスズキ自身の捕食形態に加え、10cm以上のサイズにトリプルフックが2個付いたハードルアーを使用する事が多く、「シングルフック+ワーム」を使うケースはそれほど多くは無い為、この「口外フッキング」した魚をいかにバラさないかについて考える必要性が、ブラックバスフィッシングや餌釣り等の他の釣りカテゴリーに比べ高くなる。

まぁ、近年はブラックバスの世界でも、ビッグベイトブームになっているので、口外フッキングが多くなるパターンがあるかもしれないが、シーバスの様に9割口外フッキングになるパターンなんぞ無いのではなかろうか。

ちなみに、バチやハク等のマイクロベイトパターンにおいては、10cm未満の小型ルアーを使用しても、かなりの確率で口外フッキングしてくる・・・というか、それらのパターンでは、ルアーのサイズには関係なく、今のところほとんどが「口外フッキング」になっている。

私の過去の釣り経験では、ここまで「口外フッキング」確率が高まるパターンが存在する釣りは他に無いように思うのだが、皆さんの経験ではどうだろうか?

以上より、私自身はシーバスフィッシングにおいては、「口外フッキング」対策を考慮した「アワセ」を考える必要があると考えている。

私自身は、メディアやネットで「口外フッキング」について語られている記事や番組・動画を見た事が無いが、シーバシングにおいては、無視できない極めて重要な事だと考えている。

何故なら「口外フッキング」が多発するのは、上でも書いたとおり「バチ抜け」と「マイクロベイトパターン」であり、この2つは「春」と「夏」における爆釣のメインパターンだ。

この2つを無視するのは、1年間の半分を占める爆釣パターンを無視する事になると言っても過言ではないだろう。


⬛シーバスならではのアワセの種類と使い分けに向けての考察ーその2:サイズが大型で、強力で激しい動きをするシーバス

スズキという魚は、フナやブラックバスに比べるとアベレージサイズがデカイ。ブラックバスでは場所にもよるが「アベレージ:30-40cmクラス、大型:50cmクラス、ランカー:60cmクラス、モンスター:70cm以上」という感じではなかろうか?

近年は琵琶湖においては、80-90cmオーバー、下手すると、スズキのメーターオーバーのモンスタークラスに匹敵する個体の存在も噂されており、実際ここ数年、琵琶湖では世界記録を筆頭に、60cmクラスはもはやそれほど驚くようなサイズでは無くなっており、公にされていない未公式のプライベート釣果では、既に70cmクラスも確認されているとのことだ。

これは水産試験場が10年程前に遺伝子操作して放流した、産卵能力が無く大型に成長する「三倍体個体」ではないかという噂がある。ただ、噂とするにはあまりに尤もらしい科学的背景があるので、個人的には結構信ぴょう性が高いと思っている。

ちなみに、この「三倍体」個体を作るテクノロジーというのは、既に確立されていて「マンボウ水産大学」HPによると、

受精卵をぬるま湯につけるとそこで変化がおき、もう一組、つまり3組の染色体をもった魚が生まれることがわかった。この3組の染色体をもった魚のことを3倍体の魚という・・・

こんな簡単に「三倍体」個体を作り出せるなら、別に水産試験場でなくても、ちょっと頑張れば個人でも作りさせそうだ。ちなみに「三倍体個体」と「通常個体」ではどのくらいサイズが違うかというと、下の「アマゴ」の例の写真が衝撃的だ。

全長でみると3-4倍くらいに見えるが、重量では10-20倍になるとのこと。もはや別の魚にしか見えない💦

上記の「三倍体アマゴ」は、岐阜県の飛騨大天女魚(ひだおおアマゴ)と名前が付けられて既に売られている。他にも、ヤマメ、ニジマス、コイ、金魚、マダイの3倍体も作られていて、実用化・発売されている。

また琵琶湖では、滋賀県米原市の水産試験場「醒井養鱒場」が「ビワマス(琵琶湖固有のサケ科の魚)」で、全雌三倍体魚の生産技術を確立し、一年を通じて高品質なビワマスを出荷できる様にする為に水産庁に確認申請を出している。(※出典「滋賀報知新聞」)

これはあくまで妄想だが、もし「三倍体スズキ」を涸沼や霞ケ浦あたりに大量に放流したらどうなるだろう。本来は80cm位までしか成長しなかった個体が、3倍でも2メーター以上で、重量は100キロ近くになる。もはやピラルクーだ。

うむむ。そこまでデカいスズキを釣るのは、普通の体力&タックルでは不可能で、面倒くさいし金が掛かるので、私はいらない。ウェーディングなんかで掛かってしまったら、むしろ恐怖だ。何の運動もしていない貧乏アングラーの私としては、現状くらいが一番ロマンがあるようにも思う。

ちなみに「三倍体個体」は、自然に反した操作をしているので、寿命が少し短いらしい。犬なんかでも、複数の犬種を掛け合わせた犬種は、少し寿命が短くなる事が知られている。どんな生き物でも、通常とは異なる遺伝子操作や交配を行うと、寿命が短くなる傾向にある。

もしそうだとしたらブラックバスの寿命から考えると、ここ1,2年でこれらの三倍体の巨大バスは寿命を迎えるため、数年後にはこの様なモンスタークラスは日本から居なくなるだろう。メーターオーバーのブラックバスを狙うなら、あと1,2年が勝負だろう。

まぁ、映画ジュラシックパークでは、産卵できないはずの恐竜が産卵してしまっていて大騒動になったのだから、琵琶湖の三倍体巨大バスも、どこかでこっそり繁殖しているのかもしれない。

更に言えば「受精卵をぬるま湯につける」だけで三倍体個体が作れるなら、近年の温暖化で琵琶湖のブラックバスのネストの水温が “ ぬるま湯 ” 位の水温になる時があれば、自然と三倍体個体が追加される事になる。ちなみに、ブラックバスの産卵期は大体4月前後の春から、遅い所では7月くらいまでとの事なので、ネストの水温が “ ぬるま湯 ” 位の水温になるケースは、あながち無いとは言えないのでは無かろうか。。。

・・・と、すっかり話が横道に反れてしまったが、普通のスズキのサイズについては「アベレージ:40-50cmクラス、大型:60-70cmクラス、ランカー:80cmクラス、モンスター:90cm以上」という感じで、一般的なブラックバスに比べるとサイズ感が10-20cm程大きくなる。

またスズキの場合は、ヒラスズキはもとより、マルスズキにおいても、ブラックバスのように「静水」の湖面に生息するケースも無くは無いが(実際、霞ヶ浦や北浦でもスズキは釣れるし、湖の水も完全に静止している訳では無いのだが)、海や川の中でも、比較的流れが強い場所に生息している事が多い魚種であり、イワシやコノシロのような動きが素早く、広範囲を泳ぎ回る回遊魚を、外洋まで追い回したりする事もあるフィッシュイーターなので、同じサイズでもスズキのほうがパワーは断然強い。

ブラックバスも確かに派手な引きをするが、スズキに比べると力や持久力は弱く、たまにブラックバスを釣ったりすると、同じサイズでも引きに物足りなさを感じる事が多い。

それは、大型個体の体型を見れば一目瞭然だが、ずんぐりむっくりしたメタボ体系のブラックバスに比べ、スズキの体型は流線形の体型で、日常生活のアクティブ度合いの違いが、無駄の少ないスマートなマッスル体型に現れている。

ということで、スズキを釣る際は、フナやブラックバスよりも明らかに強いパワーと激しいやり取りを前提とした「アワセ」理論を考える必要がある。

しかし一方で、スズキは、数百キロのマグロやGTに比べると、そのパワーは比較にもならない程の ” 幼児クラス ” のパワーであり、海の大物狙いで使用するタックルや釣り針や糸の太さ・強度は、スズキとは比べ物にならないレベルの桁違いの大きさ、太さ、強さのものになる。

ものすごくザックリ言うと、シーバシングはブラックバス狙いとも、巨大青物狙いとも異なる、ある意味 ” その中間 ” に位置する釣りと言える。そういう意味では、ブラックバス狙い、巨大青物狙い、双方の釣りのノウハウを参考にするという姿勢は意味があると思うが、それはあくまで「参考」程度にとどめるべきで、それぞれのノウハウを、単純にそのままスズキにも当てはめようとするのは問題だと思う。

「問題」という表現は少々過激するぎる表現かもしれないが、少なくとも実際のシーバシングでは、単にヘラブナや、海の巨大魚釣りのノウハウを真似しただけでは、むしろ釣果減少に繋がる事が結構あると考えている。

ここで言う「むしろ釣果減少に繋がる」とはどういう事だろう?「シーバシングならではのアワセ理論/メソッド」とはどんなものなのだろう??


⬛シーバスならではのアワセの種類と使い分けに向けての考察ーその3:アワセの盲点!?シーバシングならではの「アワセ理論/メソッド」

以上より、シーバシングならではの「アワセ理論/メソッド」を語るには、以下の2点が重要になると、私自身は考えている。

①「口外フッキング」が多くなるパターンが存在する事
②小物と大物の中間に位置するスズキならではのパワー、激しいやり取りを念頭に置くこと

ここで、はじめに書いた下記の3種類のアワセを思い出してみてほしい。

①「竿」アワセ
②「糸」アワセ
③「魚」アワセ

ここまでの解説をお読みになった方は既に想像がついていると思うが、私自身はこれらのアワセは下記のように考えている。

①「竿」アワセ=「竿」で針に力をかけるアワセ
  →どちらかというとヘラブナのような口がまぁまぁ強い「小物」釣りでのアワセ

②「糸」アワセ=「糸」で針に力をかけるアワセ
  →どちらかというと、口が硬い「大物」釣りでのアワセ

③「魚」アワセ=「魚の力」で針に力をかけるアワセ
  →パワーがそこそこあり、激しい動きをするスズキのような中型魚種での、「口外フッキング」が多発するパターンにおけるアワセ(又は、超大型のハタや、口が弱い小物釣りにおけるアワセ)

①、②のパターンは基本的には「口の中」に針を深く刺すためのアワセの手法で、③のアワセはスズキにおいては「口の外」に針が半端に刺さってしまった時のアワセの手法で、釣り師がやるべきことは「どんなに魚が激しく暴れても糸フケを出さずに、ラインテンションを維持しようと努力すること」だ。

この「③魚アワセ(向こうアワセ)」においては、釣り師側は「ラインテンションを維持しようと努力」しても、魚がそれなりのパワーで右往左往暴れて居る時に、実際には急激な力が針には一瞬掛かっており、それが自動的に「アワセ」になっている。

そして「口外フッキング」でフックアウトしてしまう最大の原因は、強いラインテンションが急激に掛かる事により「お腹フックが外れる→お尻フックが外れる」という2つのフックアウトが連続して起こってしまう事だ。

それについては、初めにご紹介した過去の記事で、嫌になるほど解説しているので、詳しくはそちらをご覧頂ければと思うが、下にその記事で掲載した概念図を抜粋・再掲しておこう。

上の画像は全て、実際の私の釣りによるものだが、このような「口外フッキング」している状況で「糸アワセ」のような ” 強いアワセ ” を入れるのは、せっかく掛かった釣り針を、わざわざ外しているようなものだ。

「バチ抜け」や「マイクロベイトのTOPパターン」においても、このような「口外フッキング」をさせない技があればいいのだが、残念ながら現実には、どんな工夫をこらしても、トリプルフックが2付いたハードルアーを使う限りは、ルアーのサイズによらず、ほとんどは「口外フッキング」してくる。

従来、シーバスフィッシングにおいては「魚アワセ」は ” 自信の無い人間がやるアワセ ” みたいなイメージで、軽んじられてきており、ある意味「盲点」だと考えている。私としては、この「魚アワセ」を1つのアワセの技術として、積極的に取り入れ、深く追及してみるべきだと考えている。


⬛ユルユルドラグの重要性

「魚アワセ」においては、釣り師側は「ラインテンションを維持しようと努力しているだけ」なのだが、この「一定のラインテンションを維持しようと努力すること」とは、別の言い方をすると「口外の刺さりにくい所に、半端に引っかかったお腹フックに過度な力を掛けないようにする努力」とも言える。これが結果的には「口外フッキング」におけるバラシを低減させることにも繋がる。

とはいえ、激しく暴れるスズキとのやり取りの中で、完全に「一定のラインテンションを維持」するのは不可能だし、私のような下手クソアングラーは「一定のラインテンションを維持しようと努力すること」さえも下手クソなので、「一定のラインテンションを維持」するためにリールのドラグをユルユルにしておく事が極めて有効になる。

では、どの程度ドラグを緩めておけば良いのかが問題になるが、これは「一定のラインテンションを維持」するのがどの程度下手クソなのかによるので、一概には言えないが、恐らく私のドラグ設定は、皆さんが驚くくらいユルユルだと思う。

これについては、私の過去の実釣動画がご参考になると思う。50cm程度のスズキ相手でも、ほぼ毎回ドラグがジージー出ている音が聞こえるだろう。時には、アイマSF125をキャストする時のバックキャスト時にもドラグがジッ!と少し出る時があるくらいドラグを緩めている時もある。

下の動画は、以前このホームページでも掲載した動画だが、40-50cmクラスのスズキ相手に、ドラグが出まくっているのが見て取れるだろう。

この取材時は、すぐ近くに見知らぬアングラーさんが横でルアーを投げていたのだが、あまりにドラグ音が凄いので、大物がヒットしたのではないかと勘違いして「デカイですかぁ?」と、私に声を掛けながら近寄ってきて、かなり恥ずかしい思いをした。そのくらい、この手のパターンでは、私のドラグ設定はユルユルなのだ。

ということで、よく分からない方は「50cm前後のスズキ相手でも、スズキが走った時に滑らかにドラグが出る程度」という感じで設定してみてはいかがだろう。少なくとも、1.5㎏よりは遥かに弱いドラグ設定になっていると思う。

更に言うと、これも私の実釣動画を見れば分かると思うが、私の場合、やり取りの最中、魚が止まった時はポンピングするが、魚が右往左往激しく暴れたり、エラ洗いをして首を振ったりしている時は、ロッドワークだけでなく、ドラグを出しながらリールを巻き続けている。傍から見ると、初心者の様なやり取りだろう。

しかし、初心者にありがちなのは、派手なエラ洗い等でスズキが激しく首を振った瞬間にビックリして、リールを巻く手を止めて「竿でためる」動作をしてしまうことだ。リールを巻く手を止めた時に、魚が激しく首を振ると、多くの場合、一瞬、微妙な糸フケが出てしまう。

糸フケが出てしまうと、魚が激しく首を振った時に、ルアーに急激な遠心力が働いてしまい、特に「口外フッキング」の場合は、フックアウトの原因になる。しかし、魚が激しく首を振った時の動きにロッドワークでその動きに合わせるのは至難の業だ。少なくとも私には無理。

そこで、私のような下手クソアングラーは、この「微妙な糸フケ」を自動的にゼロにするために、リールのドラグ機能を活用するために、リールのハンドルを巻き続けているのだ。ドラグは一定以上のラインテンションが掛かると自動的に糸を出してくれるので、適当にハンドルを回していれさえすれば、自動でラインテンションを一定に保つことが可能になる。

そして、ある程度やり取りが進行して、フッキング状態が目視できたり、手ごたえからして「この魚は強くアワセても大丈夫だ」と確信出来たタイミングで「竿アワセ」を入れる。そして、更にそれでも大丈夫そうな時は、更に保険で「糸アワセ」を入れる・・・という感じで、徐々に強い合わせを入れてゆき、バラシ確率を徐々に下げてゆくという手法をとるようにしている。

ということで「バチ抜け」や「マイクロベイト」パターンにおいては、ドラグをユルユルに設定して、バイトがあった瞬間も「竿アワセ」はせずに、魚の重みがグ~っと乗ったのを確認してから、ひたすらラインテンションを維持する事だけを意識して、リールのハンドルを回し続ける事でラインテンションを一定に保ち、あとは勝手に針が刺さる「魚アワセ」に任せて慎重にやり取りをして、フッキングが安定して来たタイミングで、リールのスプールを手で押さえながら、強い合わせをその後に徐々に追加して、バラシ確率を減少させてゆき、ランディングまで持っていくという手法が、私にとっては今のところ最もバラシが少なくなる手法となっている。


⬛アワセで重要なのは「最初の1回目」だけではない。重要な「追いアワセ」メソッド。

ここで、更に補足だが、仮に「口外フッキング」してしまっても、上記のような方法で、慎重に丁寧にやり取りを続けていれば、多くの場合どこかの時点で「刺さりが安定してくる時」がやってくる。

どういう事かと言うと、「口外フッキング」してしまった場合、最初は針の刺さりが浅く、時には一旦刺さったお腹フックが外れ、お尻フックだけになり、その後魚が暴れた時に、再度お腹フックが目の下に引っ掛かり、今度はお尻フックが外れて・・・みたいに、1回のやり取りの最中にフッキング位置がコロコロ変わってしまう事がある。

しかし、慎重に丁寧にやり取りを続けていれば、多くの場合どこかの時点で、何かの拍子に針が深く刺さり、フッキング位置が変わらずに安定してくる瞬間がやってくる。その瞬間こそが「追加の竿アワセや糸アワセを入れるベキ瞬間」だ。

この瞬間が来るまで、強いアワセを入れたいくなる気持ちをグッと抑え、じっと我慢し、慎重かつ丁寧なやりとりを継続し ” その瞬間 ” が来た時に、瞬時にそれを察知して、強いアワセを追加で入れられるかどうかが、初心者とベテランの違いとも言える。

但し、上記の赤字のやり取り方法の後半で「強い合わせはその後に徐々に追加して、バラシ確率を減少させてゆき・・・」と書いているが、ドラグをユルユルにしている場合、そのまま「強い竿アワセや糸アワセ」を入れても、ドラグが出てしまうので「強いアワセ」は入れられないので「強いアワセ」を入れる瞬間だけは、スプールを手で押さえて、ドラグが出ないようにする必要があるのでご注意を。

また、上でも書いたが、この「魚アワセ」は「どんなに魚が暴れてもラインテンションを一定に保とうと努力すること」がキモになり、これは実際やってみるとかなり難しい事で、私の経験上これが出来るのは、かなりの上級者か、何にも考えていない初心者のどちらかだ。

中級者や半端な上級者にとって「魚アワセ」は、①②③のアワセの中で最も難しいアワセになると思う。釣り師というものは、どんなに意識していても、アタリがあると、どうしても派手なアワセを入れてしまうもので、特に、アタリも無いまま長時間粘っていて、最後の最後に1発出た時などは ” 派手なビックリアワセ ” をしてしまう事もある。

《※この写真は本文とは何の関係もありません》

また、目の前でバンバンスズキがボイルしていて、TOPでドカン!ドカン!と派手な水柱が上がるようなエキサイティングなバイトがあるようなシーンなら「アワセを入れない」などということは、むしろ至難の業になるだろう。

ということで、私自身は「目の前でバンバンスズキがボイルしていて、TOPでドカン!と派手な水柱が上がるようなエキサイティングなバイトがありそうな状況」においては、リトリーブをしながら、常に心の中で「アワセない、アワセない・・・」と呟きながらリトリーブしている。実は、今回のランカーゲットの際も、そう呟いていた。

まぁ、それでも派手なバイトがあると、興奮して「ヨッシャー!ヒットォー」と、思いっきり派手に竿を煽ってアワセを入れてしまい、ヒット直後のエラ洗い1発でバラしてしまうという事が未だにあるのだが・・・。

あと、一応言っておくが、上記の「魚アワセ」は「バチ抜け」や「マイクロベイトパターン」を代表とした「口外フッキング」が多発するパターンにおけるアワセの話であり、イワシやサッパ、コノシロ、落ち鮎パターンのように、ガッツリ口にフッキングしてくる頻度が高いパターンにおいては「③魚アワセ」のような地味で難しい事は考えずに「①気持ちよく竿アワセを入れる→②コイツは更に強い合わせを入れても大丈夫だと確信出来た時点で糸アワセを追加する」という手法を取るのが最善策だと考えている。


⬛まとめ:ゴルゴ横山のシーバスにおけるアワセ理論/メソッド

ゴルゴ横山のアワセ理論まとめ
スズキのバラシリスクを最小化するアワセの極意

★基本:必要なアワセは最初の1回だけではない。どんな場合/パターンでも ” 徐々に強いアワセを追加してゆく ” という方法が最もバラシリスクを低くする事につながる。

①「口外フッキング」が多発するパターン(バチ抜け、マイクロベイトパターン)

◎最初にすべきアワセ:「魚アワセ」

ドラグをユルユルに設定して、バイトがあった瞬間も「竿アワセ」はせずに、魚の重みがグ~っと乗ったのを確認してから、ひたすらラインテンションを維持する事だけを意識して、リールのハンドルを回し続け、あとは勝手に針が刺さる「魚アワセ」に任せて慎重にやり取りをして、強い合わせをその後に徐々に追加して、バラシ確率を減少させてゆき、ランディングまで持っていく。

②ガッツリ口にフッキングしてくる頻度が高いパターン(イワシ、サッパ、コノシロ、落ち鮎パターン)

◎最初にすべきアワセ:「竿アワセと糸アワセの中間」

まずは気持ちよく「やや強い竿アワセ」を入れ、その後、コイツは更に強い合わせを入れても大丈夫だと確信出来た時点で「糸アワセ」を追加する。

ちなみに、竿釣りでの「糸アワセ」は、完全に竿・糸・針を一直線にする「完全な糸アワセ」ではなく、実際は、常に「竿アワセと糸アワセの中間」のようなアワセだと思って頂いたほうがいいだろう。

ザックリ言うと「滑らかで大きな円弧にする程度に竿を曲げながら、後ろに竿を引いたり、後ずさりしたりする感じ」のアワセなのだが、いきなり最初からコレをやってしまうと「バチ抜け」「マイクロベイト」パターンにおいては、むしろバラシのオンパレードになる。これらのパターンの時は「糸アワセ」はおろか「竿アワセ」でさえバラシのオンパレードになる。

スズキは「バチ抜け」「マイクロベイト」のTOPパターンみたいな時は、むしろ口切れしやすい「アジ」や「サッパ」だと思って、繊細にアワセや、やり取りをすべきで、「イワシ」「コノシロ」「落ち鮎」みたいなガッツリ食ってくるパターンの時は、逆に「ブリ」や「ヒラマサ」だと思って、多少強引なアワセや力強いやり取りをすべきだと考える事で、バラシのリスクを最小化出来ると考えている。

私たちは、別にブリやヒラマサを狙っているのでは無いし、アジやサッパを狙っているのでも無い。スズキはあくまで「小物と大物の中間の魚」という認識で、スズキはその時々のベイトパターンによって、ヒラマサになる事もあれば、アジになる事もあると考えるのが、シーバシングの正しい捉え方だと思う。時に繊細で、時に豪快な釣りであるというのが、シーバシングの難しさであり、面白さだと思う。

また、シーバシングにおいては、その時々のベイトパターンや魚のサイズに合わせて、臨機応変にアワセの手法を使い分ける事が重要だ。

更に言うと「マイクロベイトだからこう」とか「イワシパターンだからこう」のような固定観念を持たずに「イワシパターンだけど、今日は強いアワセを入れるとやたらバレるから、魚アワセを試してみよう」みたいに、それまでのやり方で失敗したときは、臨機応変にアワセのやり方を変えてみる柔軟性も重要だ。

どんな理論・メソッドも、あくまで人間が作ったもの。自然には分からないことの方がむしろ多い。私の記事も含め、世の中に出回っている釣りの理論・メソッドは全て「引き出しの1つ」くらいに思っておくべきだと思う。

さて、ここまでで「アワセ」についての話は全て終わったかと思うが、釣りとは奥が深いもの。しかも、ここはゴルゴ横山のThe Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバスコーナーの記事だ。この程度の話で終わる訳が無い(笑)

ということで、もう少し「アワセ」に関する話を書かせて頂きたいと思う。お次は「ショックリーダー」の話だ。ショックリーダーは、ナイロンとフロロカーボンのどっちが良いのだろう。

糸アワセ」には、伸びないフロロカーボンで、「魚アワセ」には伸びるナイロンが良い、、、なんて短絡的な話では無いのでご注意を✋

つづく


 

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