今回の記事は「THE TRUTH OF SEABASS ザ・トゥルース・オブ・シーバス 」コーナーの記事です。
突然だが、まずは下の画像をご覧いただきたい。このポイントは、当時爆釣が連発していた、ある砂洲ポイントの一部を切り取ったものものだ。この砂洲は、画像でも示した通り、岸からほんの数メートル離れていて、一定の潮位まで下がった時だけ渡ることができる超穴場ポイントだった。
まぁ、穴場と言っても、シーバシングのメッカでもある川なので、関東のシーバサーなら砂洲の存在自体は知っている方が多いとは思うが、当時はこの砂洲に「渡れる条件を知らない」または「まさか渡れるとは思っていない」方が多かった。
また、この「数メートルの隙間」は、距離は短いものの、流れが速く、ここを渡るには「爆釣へのあくなき欲望」と「強靭な下半身」の2つを併せ持っている事が必要条件となっていた為、この砂洲に訪れるのは、一部の神に選ばれしクレイジーアングラーのみだったため、いつ行っても人はほとんど見かけなかった。たまに見かけた事自体が驚きだった・・・。
(※出典:Google Earth Pro)
さて、このポイントは今はどうなっているのかというと、かつての「命知らずのクレイジーアングラー」だけに許されるデンジャラスな雰囲気は身を潜め、下の画像のように、お年寄りや子供でも歩いて行ける「超楽チンポイント」へと変貌してしまっている。
実は、私自身このポイントには、ここ4、5年訪れていなかった。数年前によく訪れていた当時は、最初に掲載した画像のように、この砂洲は岸から離れていて渡るのが面倒くさいうえ、流れが速く怖かった為、スズキの群れが去って爆釣期間が終わり、何度かボウズを食らって以来、足が遠のいていた。
そんな私が、何故急にこのポイントに、再び目をつけたのかというと上記の岸とつながっている画像を目にした為だ。私の今年の「釣り初め(つりぞめ)」は1月3日だったのだが、その前日の夜、釣り初めポイントをどこにしようかと、幾つかの衛星画像を見ながら考えていた時、ふとこのポイントの画像が目に留まったのだ。
その画像では、下の画像のように砂洲が岸と繋がっているではないか!!思わず「聞いてねぇ~よぉ~」と呟いてしまった。このホームページの愛読者の方々は既にご存じとは思うが、私は、普段釣り友達とポイント情報を、ほとんど交換することが無いので、そういう「聞いてない系」の話はよくあるのだ。
しかし、この「聞いてない系」の話は、後ろ向きに捉えれば「悔しい話」だが、前向きに捉えれば「個人的な大発見」でもある。画像を見る限り、かつてのデンジャラス系爆釣ポイントへ、三輪車に乗っても行けそうな雰囲気なのである。
ただ、この画像は昨年の10月の画像だったので、もしかしたら今はもう岸から離れてしまっているかもしれない。これはもう、実際に行ってみるしかない!爆釣か、門前払いか、これこそワクワクドキドキの初釣りに相応しい。
例え、ボウズを食らったとしても、この砂洲の「今の状況」が現認できれば、それは私にとってはランカー爆釣に等しい貴重な情報でもある。そんなこともあり、今年の「初釣り」は、久々にこのポイントで運試しをすることにしたのである。
(※出典:Google Earth Pro)
・・・と、いきなりポイント開拓っぽい話を書いてしまったが、実は今回の記事は、単なるポイント開拓の記事ではない。上の例には「ポイントの特性を知る」とはどういう事かという点についての、重要な点が潜んでいるのである。
今回は、その「ポイントの特性を知る」という点について、私なりの考えを書かせて頂こうと思う。これは、色々なポイントに当てはまる、汎用的な考えであり、思わぬ爆釣に遭遇するためのノウハウの1つとも言える。
ここで、以前掲載した記事「地磯開拓の極意。マル秘ノウハウ大公開!!爆釣実績多数の超実績ポイント詳細解説!! ~千葉県内房の地磯で、ランカーまであと一歩クラスをいきなりゲット!!(実釣動画有り!)~」で、私は以下のような事を書いた。
・・・河川や干潟等の「砂地の浅瀬」系ポイントなんかは、時期によってかなり大きく水中地形が変化する。 しかし「変化する」事は、必ずしも悪いことでは無い。その変化の推移を見ることによって「この辺りは常に深い/浅い」とか「この辺りは、結構な頻度で浅くなっている/深くなっていることがある」みたいな ” そのポイントのクセ ” が理解できるようになるのだ。 この ” そのポイントのクセ ” が分かっていると「そろそろ、あそこの様子をチェックしに行ってみようか」みたいな ” 野生の勘 ” のようなものが働くようになったり ” たまにチェックしておくべきポイント ” の自分なりのリストが作れるようになる。 それによって、皆が最近足が遠のいているポイントが、実は人知れず爆釣ポイントに変化していることを、いち早く知ることが出来ることもあり、私自身その恩恵にあずかったことが、過去何度もある。 昨年末に掲載した下記の3つのポイントなんかは ” たまにチェックしておくべきポイント ” の代表例だろう。これらのポイントに、今後行ってみようと思っている方は「Google Earth Pro」で、異なる年・日時における、これらのポイントの画像を見てみて ” そのポイントのクセ ” を把握しておくことをお勧めする。 年末速報!神奈川県湘南エリアにシーバスウジャウジャポイント発見!! 誰もが知ってるのに穴場!?来年は無いかも?今すぐ走れ!千葉県内房エリアにシーバス爆釣ポイントが出現!!~ ヒット連発動画有り~ ゴルゴ号泣!!超絶ランカーシーバス実績ポイントが復活!!ーその1 ~超絶ランカー捕獲情報が舞い込んできた!(解説編)~ 上記3つ以外のポイントでも、ご自身が目を付けているポイントについては、是非確認してみて欲しい。思わぬ発見があるかもしれない。・・・
まぁ、それまで爆釣していたポイントの地形が変化してしまって、糞ポイントに変わってしまうみたいな場合は不幸以外の何物でも無いが、逆の場合も結構あることは事実。上記の3つの記事などは良い例だ。皆さんにも、思い当たる経験があるだろう。
ということで、今回は「ポイントのクセの掴み方」について、実例を挙げつつ、より具体的に解説してみようと思う。勿論、上記の「砂洲ポイント」の詳しい解説も掲載する。
■「静」と「動」のポイント特性