先日、お知らせさせて頂いたが、現在ゴルゴ横山はインフルに罹患し、ちょっとグロッキーな状況なのだが、あまりに記事掲載をお休みしているのも何なので、短めの記事で恐縮だが、歯を食いしばって一つ記事を書いてみようと思う。

私にとって例年１２月は、ランカーゲットのハイシーズンで、行きたい場所が山ほどある。今回は、そんなポイントの中の１つであった、神奈川県横須賀エリアにある「馬堀海岸」について書いてみたいと思う。

（※出典：Google Map）

（※出典：Google Map）

東京湾におけるスズキの産卵期は、私の実釣実感では「１１～１月」というイメージなのだが、水産庁のHPにある資料によると、もう少し幅が広く「10 月下旬～3 月上旬」とのことだ。詳しくは以下の記事をご参照あれ。

各地におけるスズキの産卵に関する情報のまとめ（産卵期、産卵場所、産卵水温）

ちなみに、スズキの産卵期は、地域によって大きく異なる事が分かっており、岩手などでは真夏に産卵していることが知られており、スズキの産卵回遊のパターンは、東京湾と岩手では全く異なるので要注意だ。

上記のデータを見ると、エリアによって産卵期は異なっている事が分かるが、少なくとも「１２月」はほとんどのエリアにおいて、スズキの産卵期と重なっている事がわかるだろう。そして、これも同じ資料からの知見なのだが、東京湾に限らず、大阪湾でも、有明海でも、若狭湾でも、スズキの産卵場所は「湾口部」が産卵場所の一つとして確認されている。

東京湾においては、昔から釣り人や漁師の方々の間では、富津岬と観音崎を結んだ「ＫＨライン」の辺りに形成される「熱塩フロント」と呼ばれる「大きな潮目」の周辺に産卵場所があると言われており、実際にこの時期、この辺りで水揚げされるスズキは、デブデブのタラの様な異様な体型となっている個体が多いことから、東京湾内のスズキについては、大体この辺りがメインの産卵場所になっていると考えていい。

ただ、東京湾の「熱塩フロント」の位置は、年によって大きく変化するので、必ずしも「ＫＨライン」の辺りが産卵場所と考えるのは危険で「ＫＨライン」は、あくまで参考指標として頭に置いておくべきだろう。

実際の、産卵前後の時期のスズキの狙い方については、過去何度か解説しているが、ご興味のある方は、下記の記事をご覧頂ければと思う。

１１－１２月の爆釣ポイント発見のコツ：スズキの産卵回遊と水温の関係～●度の水温帯を追い回せ！！～

１２－２月の真冬のスズキの群れの追いかけ方（産卵～バチ抜け期）

この「馬堀海岸」は、一見何の変哲もない砂浜海岸なのだが、産卵のために南下移動してゆくスズキの群れの通り道になっているらしく、毎年１２月の半ば位になると、ある日突然、嵐のような爆釣フィーバーが始める事で有名なポイントだった。

特に「馬堀海岸公園水泳プール」前は、アングラーの間では「プール前」と呼ばれ、数多くの爆釣やランカー伝説を作ってきた。。。と、ここで終われば、単なる１２月のおすすめポイント紹介の記事になってしまうのだが、何故、今回わざわざ「馬堀海岸」取り上げたのかというと、もうひとつ理由がある。

実は、この「馬堀海岸」の伝説のポイントは、残念ながらもう存在しないのだ。いや、別に「馬堀海岸」は今でもあるので、海岸自体が無くなった訳では無いのだが、釣り場としては事実上消滅したポイントとなっている。

どういうことかと下の画像をご覧頂ければ一目瞭然。。。

以前も、海岸線には高い岸壁がある部分もあったが、岸壁から釣りをして居る人間はよくいたし、所々海岸の砂浜に降りて釣りをすることが出来る場所があったのだが、今や馬堀海岸は「全面釣り禁止」となっていると考えていいだろう。

ということで、今や馬堀海岸の爆釣伝説は、文字通り「伝説」となってしまったのだが、１２月にこの辺りにデカイスズキの群れが居ることは変わりないはずなので、なんとかしてそのスズキを釣ってやろうともがいてみたい方にお勧めのポイントを下にご紹介しておく。