ツアー27:久々の爆釣に涙!爆釣秋の大型河川深耕開拓ツアーその1 ~絶滅危惧種も交じって3魚種入れ食い!!(解説編)~

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この記事は「ゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅 : 爆釣ドリームツアー」コーナーの記事です。


《この日の最大サイズのスズキ》

久々の爆釣に涙!秋の大型河川深耕開拓ツアー~絶滅危惧種も交じって3魚種入れ食い!!

夏の暑さもひと段落し、いよいよ秋の爆釣シーズン到来ということで、そろそろ干潟などの川以外のポイントが気になりだす方が多い時期だと思うが、そんな時期に敢えて「川」に行きたくなる変態釣り師ゴルゴ横山です。ということで、今回は久々に、友人のノースリープ斎藤と利根川に出撃することにした。

一般的には、河川上流部のポイントは、いわゆる夏のリバーシーバスポイントというイメージの方も多いのではないかと思うが、今回のポイントは海からの距離は結構あるが、海の干満の影響を結構受けるエリアでもあり、そういう河川ポイントは、この位の秋の季節でも、まだまだスズキがわんさか居るのである。

ちなみに、内房の小櫃川や九十九里の各河川の「堰」ポイントでも、かつて10月にランカークラスを仕留めたり、爆釣に遭遇したりしている。どこも、海の干満の影響を受けるポントだ。

さすがに、この時期ともなると、完全な淡水域にまで足を延ばすのはリスキーな気がするが、海の干満の影響がある流域であれば、まだスズキは結構居る。

ただ「海の干満の影響がある流域」と言っても、場所によっては河口からかなり上流に遡上した場所も多く、” 見た目 ” は「淡水域」という場所が多々ある。しかし、そんな見た目の「上流感」に騙されると、今回のようなオイシイポイントを見逃すことに繋がるのだ。

また、今回は「スズキ」に加えて、外来魚種である「スモールマウスバス」と、日本固有種であり絶滅危惧種でもある「ワタカ」が、同じ場所で、同じルアーで入り乱れて釣れた。

つまり、これらの3魚種は、生息域と食性に重なりがあるということでもある。釣り業界の人間としては、いろいろ考えさせられる釣りになった。

《この日は一時、スモールマウスバスが入れ食いに!》

《SNSで情報を募ったところ、この魚は日本固有種で絶滅危惧種でもある「ワタカ」だった!》


⬛「利根川」概要

「利根川」については、既にご存じの方が大半だと思うが、こんな機会でも無いとちゃんと調べる事も無いと思うので、一応概要について記しておく。

(※出典「川の名前を調べる地図」)

「利根川」の源流は、温泉街で有名な、群馬県利根郡「みなかみ町」にある。埼玉県本庄市や群馬県伊勢崎市の辺りで、「烏川」と合流した後は、東に流路の向きを変えて群馬県と埼玉県の県境を流れ、途中で「江戸川」を分流させた後、茨城県と千葉県の県境付近を流れてゆく。

利根川には、河口から18.5キロ上流に遡上した辺りに「河口堰」があるのだが、独立行政法人水資源機構の利根川河口堰管理所によると、洪水時でなければ、引き潮で堰下流の水位が低いとき、ゲートを開けて堰上流の水を下流へ放水し、満ち潮で堰下流の水位が高くなると、ゲートを閉めて塩水の遡上(逆流)を抑えるようにしているとのこと。

利根川河口堰では、干潮時に下流側の水位が低くなった時を利用して、利根川下流部へ維持流量(日平均で毎秒30立方メートル)を放流しているとのことだ。

つまり、一日のうちでも閉じたり、開いたりを繰り返していることになる。その開閉タイミングの概念図は下のグラフのような感じだ。(出典:独立行政法人水資源機構の利根川河口堰管理所HP)


但し「閉鎖」のタイミングでも「完全閉鎖」とは限らず、流量調節のための「不完全閉鎖」であることも多い。利根川河口堰のリアルタイムの開閉状況は下記のサイトで確認できる。

利根川河口堰のリアルタイム開閉状況

利根川は、川の傾斜角度がなだらかで、特に下流地域は、川底の高さが海面以下にあるため、上げ潮時は、太平洋からの上げ潮の流れも加わり、海からの潮汐流が川の流れより強くなり、かなりの勢いで海水が利根川を遡上してゆく事になるため、その影響は河口堰のかなり上流域まで達する。

スズキに関しては、私の個人的経験では「河口堰」の上流・下流共に、「堰」が開いている時の方がよく釣れる事が多いが、私自身は河口堰周辺のポイントを攻める時以外は、河口堰の開閉状況はあまり気にせずに出撃することが多い。

特に、河口堰よりもかなり上流域を攻める場合は、上流域にスズキが居る季節は、そのエリアに滞留しているスズキが多いと考えているため、堰の開閉状況は、ほぼ無視している。


ちなみに、利根川と江戸川の分岐点は「関宿分岐点」と言われているが、この辺りにも気になる場所が山ほどある。。。

《関宿水閘門》(※画像出典:Google Map)


「利根川」の流路は約322kmで「信濃川」に次いで日本第2位。Wikipediaによると、利根川における上流・中流・下流の区分は以下の通りとのことだ。

  • 上流:水源の大水上山から群馬県伊勢崎市八斗島(やったじま)まで
  • 中流:伊勢崎市八斗島から千葉県野田市関宿の江戸川分流点まで
  • 下流:江戸川分流点から河口まで

先ほども書いた通り、「江戸川」との分流点は「関宿分基点」。個人的には、今回のポイントは河口から、かなり距離があるため中流域っぽいイメージだったが、この分類で言うと、今回のポイントは「利根川下流域」ということになる。まぁ、利根川の規模や地形から考えると妥当な分類だろう。


⬛今回の開拓ポイントのザックリ解説🖐

さて、結論から言うと、今回は爆釣に近い釣れっぷりだった。数はそれほど多くはないが、時合の間は、スズキや外道が入り乱れ、入れ食いに近い状況だった。

しかし、利根川といっても、日本第2位の長さの川で、川幅も異様に広いため、どうやって開拓したらいいのか見当がつかない方も多いのではないだろうか。

今回は、そんな方にとっては、開拓の「目の付け所」のヒントになると思う。ちなみに、今回の「目の付け所」は結構色々な河川に使える。例えば、茨城県の「那珂川」なんかでも、似たような場所に爆釣実績がある。

さて、それはどんな「目の付け所」なのだろうか?今回は、細かい爆釣スポット解説というより、もっと汎用的な「だだっ広い川での、爆釣スポット開拓の目の付け所」の解説に主眼を置いている。以下、その点について解説しようと思う。

それでは早速、GoGo!!

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