ツアー14:三番瀬に2本目のミオ筋!?宇宙一詳しい、東京湾奥最後の楽園「三番瀬」全18ポイント完全解説!!

この記事はゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅「爆釣ドリームツアー」コーナーの第14回目の記事です。

爆釣ドリームツアー

このコーナーは、本来は新規開拓のコーナーなのだが、今回はちょっと番外編として、私の過去の千葉県三番瀬での開拓の話を書かせて頂こうと思う。

千葉県以外の方も、ゴルゴ横山の開拓魂が垣間見えると思う。ちなみに、今回の三番瀬の開拓は、10年以上かけて私自身の足で、時には命がけで開拓した足跡でもある。

三番瀬のポイントというと、「ふなばし三番瀬海浜公園」辺りから入る「船橋~市川」エリアと、「日の出」エリアの「ミオ筋」周りが有名だが、三番瀬には意外と知られていないポイント・・・というか、知っているはずもないポイントが存在する。

例えば、皆さん「日の出」エリアの「ミオ筋」は「2本」あることをご存知だろうか?・・・みたいな話に興味津々の方は、今回の記事はかなり楽しめると思う。恐らく、宇宙一詳しい、三番瀬のポイント解説記事だ。


先日「ゴルゴ横山のしくじり先生」コーナーに掲載した「三番瀬全ポイント紹介!?ゴルゴ号泣、涙の三番瀬!!(良型ヒット動画あり!)」

「三番瀬」全ポイント紹介!?ゴルゴ号泣、涙の三番瀬!!(良型ヒット動画あり!)

では、私が三番瀬で、ある程度魚を釣ったことがある場所のポイント図を掲載したが、あの記事では、それぞれのポイントについて詳しい解説は書いておらず、それについては改めて書くと予告していた。ということで、今回は予告通り、それらのポイントの詳細を解説させて頂こうと思う。

まずは、三番瀬について、ざっとおさらいしておこう。


■「三番瀬」基礎知識

まずは「三番瀬」の概要を、地元市川市のHPから抜粋してみよう。以下、市川市HPより抜粋(http://www.city.ichikawa.lg.jp/gyo06/1111000002.html)

「三番瀬」とは、古くから漁業関係者が使用していた漁場の通称名で、現在の市川市・船橋市の沖合いの浅瀬の一部を示していたものと思われます。現在では、市川市と船橋市の沖に広がる浅海域(浅瀬や干潟)を総称して「三番瀬」と呼ぶのが一般的になってきています。
この海域は、東京湾の最奥部の埋立地によって囲まれた位置にあり、水深5メートル以下の浅瀬が岸から沖合い3~4キロメートルの範囲に広がっていて、その先は急に水深が深くなっています。この浅瀬は、市川航路を境に大きく市川市側と船橋市側とに分かれ、その面積は、水深1メートル以浅の範囲で約1,200ヘクタール、水深5メートル以浅の範囲で約1,600ヘクタールあります。

ちなみに、三番瀬の広さについては、船橋市公園協会の発表では1,800ヘクタールとなっている。ヘクタールで言われてもピンと来ないので、東京ドームで換算すると約380個。かなりの広さだ。ちなみに、三番瀬の正しい読み方は「さんばんぜ」。「さんばんせ」では無いのでご注意を。

三番瀬の奥には「ふなばし三番瀬海浜公園」があり、潮干狩りやバーベキューが出来るエリアや、テニスコートや野球場なども完備されている。また、国土交通省関東地方整備局が選定した「関東の富士見百景」にも選ばれており、晴れた日には富士山が見える場所もある。

また「ふなばし三番瀬海浜公園」は、営業時間が「9時〜17時」。その時間帯なら公園の公共駐車場を利用できる。日、祝に関しては公園前の道路は駐車禁止ではなくなるが、それ以外は駐車禁止。月〜土の路駐は駐禁キップを切られる可能性があるのでご注意を。

「三番瀬」というからには、「一番瀬」や「二番瀬」もあったのかと思ったが、どうやらよく分からないらしい。江戸時代の古文書には、「二番瀬」「三番瀬」の文字はあるらしいのだが、「一番瀬」「二番瀬」の位置や、そもそも存在したのかどうかについては、今や不明らしい(誰か情報を見つけた方は教えて欲しい)。


■注意!!三番瀬の水深変化

昔の三番瀬は、干潮時にはかなりの部分が干上がる「干潟」だったが、昭和30年代から地下水の過剰くみ上げが原因か、地盤沈下がひどくなり水深が約 1m沈下し、大部分が干潮時でも水没するようになってしまった。

また「ふなばし三番瀬海浜公園」の前の砂浜から突き出している「東側突堤」と「西側突堤」の間のエリア(約40ha)は、今は干潟になっているが、ここは、かつて自然干潟を掘り返して「船橋分岐航路」という航路にされていた。

つまり、自然干潟を掘って、航路にして、また人工的に干潟に戻したということだ。干潟に戻ったのは、昭和52年。結構、最近の話だ。ただ、自然干潟も僅かではあるが残っている(下図参照)。

※出典:2012年3月「震災影響調査事業業務委託報告書」

三番瀬は、先程書いた通り、昭和30年代の地盤沈下で、かなり水深が深くなってしまったのだが、もう一つ大きな水深変化が起こっている。それは、皆さんもご想像がつくだろう「東日本大震災」だ。

「東日本大震災」では、三番瀬にも津波が来たことが分かっている。私自身、震災直後には、関東一円の色々な釣り場の地形変化や被害状況を調査に訪れたが、三番瀬の周辺の浦安、日の出、船橋、市川エリアは、液状化がひどく、道路もボコボコになっていて「ふなばし三番瀬海浜公園」もしばらく立ち入り禁止になっていた。

千葉県の調査によると、東日本大震災の影響により、千葉県内のほぼ全部の調査地点で、2cm 以上の地盤沈下が観測されたとのこと。最大沈下地点は、三番瀬の周辺にある市川市塩浜の水準点(I-53)で、その沈下量は、30.89㎝!!東日本大震災による液状化現象による影響の可能性が高いとのこと。

液状化現象が見られた浦安市から千葉市にかけての東京湾岸の埋立地域などの 16 地点においては、10cm以上の沈下が観測されたとのこと。実際、三番瀬の水深も深くなっている。

2012年 2 月に、千葉県が三番瀬の海底地形を調べた結果、2009年 2~3月に実施した調査結果と比べると、三番瀬海域(水深 5m以浅)では、水深が平均27cmも深くなっており、最大干潮時に水深 0m以浅になる部分の面積は、なんと!46%も縮小したことが判明している。

過去10年間の調査では、三番瀬の水深はむしろ浅くなる傾向にあったのに、震災後は深くなったのだ。また、三番瀬の周辺も、震災後は全体的に水深が深くなったことが分かっている(※出典:2012年3月「震災影響調査事業業務委託報告書」)。

ザックリ言うと、三番瀬は水深が平均30cm近くも深くなり、干上がるエリアが約半分になってしまったのだ!!これは、ウェーディングスタイルをこよなく愛する私としては、ショック以外の何物でもない。死活問題ともいえよう。

実際、私自身、震災後に日の出エリアのミオ筋ポイントに恐る恐る出向き、実際にウェーディングして調査したところ、ミオ筋沿いにあった竹杭は無くなり、かつてのようなハッキリしたミオ筋のブレイクラインも無くなってしまっていた。

以前は、一歩前に出るとドカンと落っこちそうになるくらい急に深くなっていた場所も、かなりなだらかなカケ上がりに変わってしまっていた。但し、ここのミオ筋は、盤津干潟のミオ筋のように、ミオ筋沿いに鉄板やコンクリートの仕切りがある訳では無く、今でもそれなりに急に深くなっている場所もあるので、注意が必要な事には変わりない。


■閑話休題「三番瀬での潮干狩り」

三番瀬は潮干狩りが出来る場所もある。先程登場した「ふなばし三番瀬海浜公園」では潮干狩りシーズンには、有料の潮干狩り場がオープンする。

ちなみに、三番瀬の沖合では今も漁師の漁業権が設定されていて漁が行われているが、三番瀬の干潟については漁業権は放棄されており、魚や貝の漁はされていない。

また、最西部の南端に位置する「日の出エリア」に残る自然干潟では、今でも潮干狩りが盛ん。こちらは、トイレや駐車場等の施設は何もないが、無料だ。下の画像のようなハシゴが、数か所護岸沿いにあり、そこから海側へ降りられるようになっている。


この辺りでは、アサリ、ハマグリ、ホンビノス貝、赤貝、マテ貝、バカガイ等々、結構な種類の貝が採れる。特に、アサリはそれなりの量採れることが多い。「ふなばし三番瀬海浜公園」の有料潮干狩り場からアサリの稚貝が流れてきているという噂があるが、真偽は不明。

ただ、この辺りの潮干狩りは無料ということもあり、下の写真の様にハイシーズンには結構な人でごったがえす。子供たちにとっては、最高の思い出作りの場所になるだろう。そのような楽しい思い出や、そこで採れた食材で自分が育ったという認識が、三番瀬を心から大事にしたいという気持ちを育むのである。

何でもかんでも、危ない場所は立ち入り禁止にする近頃の風潮は、長期的な環境保護の視点から見ると、逆効果に繋がる可能性もあるのである。ちなみに、近くに水道は無いので、家族連れの場合は、それなりの装備を持参する必要があるだろう。


更に、ここで潮干狩りをする場合は、千葉県により「採取できるアサリの大きさ」と「使用できる道具・漁法」が規制されているのでご注意を。

この辺りに直接入る場合、一番近い駐車場は、近隣にある温泉施設の「大江戸温泉浦安万華鏡」のタイムズ駐車場だろうか。ちなみに、駐車場からは10分弱歩く。

私の場合は、この辺りから入ることはほとんど無く、最奥部(北側)の辺りにあるコインパーキングから、かなりの距離をテクテク歩く事が多い。このコースだと、この潮干狩りエリアがある、護岸先端付近までは30分近く歩く事になるが、そこまで行かなくても途中にポイントが何カ所かあるのだ。詳しくはまた後程ほど。


■いよいよ三番瀬のポイント全解説!!

さて、前書きが長くなってしまったが、いよいよ三番瀬のポイント解説に移ろうと思う。細かく言うと、三番瀬には数多くのポイントがあるのだが、私の独断と偏見で、ある程度の確率でスズキが釣れるポイントとして認定した場所は、以下の写真のA~Rの18ヵ所だ。

相当マニアックなポイントも書いてあるが、皆さんは何ヶ所知ってるだろうか?また以下には、不特定多数の方々には絶対ご紹介できない、スーパー上級者向けポイントも含まれるため、誠に恐縮ながら、ここから先は会員専用コンテンツとさせて頂きたいと思う。

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