«この画像はイメージです»
今回はちょっとした小ネタです。
先日、友人から伊豆の磯で波にさらわれそうになってビックリしたという話を聞きました。
しかも、その磯は青物を狙うような外洋に面した、急深の磯です。伊豆にはそんな磯が山ほどあります。そんな磯で、波にさらわれそうになるというのは ” ビックリ ” というレベルの話では無いと思うのですが、とにかく無事で良かったです。
そこで、今回はうねりの恐ろしさを少しでも体感して頂く為に、1つの動画をご紹介します。この動画は、神奈川県の江ノ島の堤防で撮影されたものです。
場所としては関東ではかなり有名な釣り場で、休日にはカップルや親子連れも多く訪れる、風光明媚な観光地でもあります。
この堤防は、かなり高さがあるため、多少の波では危険は無いのですが、この動画では堤防を乗り越えそうな波が襲ってきています。
しかも、この日は下記の動画を見てもお分かりのとおり、特に荒れた日ではなく、穏やかな晴れの日でした。そんな日でも、こんな波が来るのです。
これは「波」ではなく「うねり」ですね。サーフィン用語では「スウェル」とも呼ばれ、台風レベルの低気圧で発生する大きな「うねり」は「グランドスェル」とも呼ばれます。
上記の「うねり」の原因は、小笠原諸島の辺りに居た台風とのことですが、江ノ島までそんな場所の影響があった訳です。
一般に、海で発生する「波」は「その周辺の風」が原因となることが多いのですが「うねり」は「その周辺の風」とは直接関係がない事が多いのです。
「土用波」と言われる波は「うねり」の代表例で、これも「その周辺の風」とは直接関係がない原因で発生するものです。
「うねり」が進む速さは、一般に「暴風」と言われるような風よりも全然速いので、日本の遥か南方で台風レベルの低気圧が発生すると、日本周辺ではまだ穏やかな晴天であっても、低気圧が日本に来るよりも早く「うねり」は日本の太平洋岸に到達します。
台風シーズンの8~9月にそんな恐ろしい波が日本の太平洋岸を襲うことが多いのですが、それが「土用波」と呼ばれるものです。
「うねり」は「その周辺の風」で発生する波に比べて,周期や波長が非常に長く、波の頭の形が丸くなっているので「波」に見えないことも多く、それが逃げ遅れる原因ともなっています。
「うねり」の波長は数百メートル、周期(波の頭の間隔)が 20秒以上のものがあるので、パッと目で見てもうねりが来ているように見えないのです。
上記の江ノ島を襲ったうねりは、周期が数十分もあったようですので、このレベルになると、もはや予測はかなり困難だと思います。
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また「うねり」は遠くの台風だけが原因ではありません。台風ではなくても、その周辺の天候が荒れて、波が高くなった時も要注意です。波が高い時間帯は、そんな事を言われなくても普通の釣り師なら警戒すると思いますが、問題はその波が収まった後です。
「波」というものは、いろいろな波長の波が混じっており、風が静まると、波長の短い波から消えてゆきます。しかし「波長の長い波」は、風が収まった後も残っていることがあります。周囲は穏やかに晴れているのに、突然大きな「うねり」が襲ってくるという事があるわけです。
また、そういう「波長の長い波(うねり)」は、強いエネルギーを持っているので、風がやんだ後も、かなり遠くのエリアまで進んで行き、思わぬ場所で被害をもたらすことがあります。
ということで、これからの季節は特に、南方で台風が発生して日本に近づいてきている時の太平洋沿岸や、周辺海域で爆弾低気圧が発生して急に海が荒れた直後の海域なんかでは、事実上、素人には「うねり」は予測不可能だと思ったほうがいいので、逃げ場の無い場所では釣り自体をしないほうがいいと思います。
特に、夏のスズキは、海だけでなく、海と繋がった川や湖沼にも居ます。「うねり」の危険があるような時は、海ではなく川などのポイントで釣りをした方が、釣果的にも期待が持てるのではないでしょうか。
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