TRUTH33「ミスバイトとバラシの真実ーその3:釣れる確率」を高めるには?~針が刺さったが、外れる理由~」

 

 

 

 

今回の記事は「The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス」コーナーの「TRUTH27「ミスバイトとバラシの真実ーその2:釣れる確率」を高めるには?~ミスバイト&バラシ頻度の最小化~」の続きだ。

ヘラブナ釣り師のノウハウを活用した、ティップインリトリーブの話などは、覚えていないだろうか?

とはいえ、かなり期間があいてしまったので、もはや前回の内容を覚えていない方が大多数かと思う。忘れてしまった方は、再度、下のリンクボタンから、前の記事を復習してみて欲しい。

ミスバイトとバラシの真実ーその1:バチ抜け対策ロッドは存在しない!

ミスバイトとバラシの真実ーその2:釣れる確率」を高めるには?~ミスバイト&バラシ頻度の最小化~


さて、前回の記事(「TRUTH27「ミスバイトとバラシの真実ーその2:釣れる確率」を高めるには?~ミスバイト&バラシ頻度の最小化~」)の最後で、私は以下のようなことを書いた。

・・・かなり長い話になってしまったが、以上は下記の③までの対策法。まだ、④が残っている。

  • ①魚が針のある部分を吸いこもうとしたが、吸い込めなかった。
  • ②魚が針のある部分を吸い込んだが、針のある部分に触れ無かった。
  • ③魚が針のある部分を吸い込んで、針のある部分に触れたが、針が刺さらなかった。
  • ④魚が針のある部分を吸い込んで、針のある部分に触れて、針が刺さったが、外れた。

この④の「魚が針のある部分を吸い込んで、針のある部分に触れて、針が刺さったが、外れた。」についてであるが、これについては、かなり考えるべきことがある。次回は、この④について深掘りしてみようと思う。請うご期待!!

ということで、今回は約束通り、④の「魚が針のある部分を吸い込んで、針のある部分に触れて、針が刺さったが、外れた」という場合への対策法について、解説してみようと思う。


■「かえし」は必要ないのか?「バーブレスフック」でもバラしは増えないのか?

皆さんご存知のとおり、釣り針には「かえし」がついている。「かえし」は「モドリ、カカリ、イケ、バーブ」など、いろいろな呼び名があるが、餌が外れたり、針が魚の口から外れるのを防ぐ役割を担っている。

《トリプルフックの「かえし」》

たまに「ラインテンションをかけていれば、かえしの無い針(バーブレスフック)でも、バラすことはほとんど無い」みたいな記事を見かけるが、それはちゃんとした統計的なデータに基づく根拠があって書いているのだろうか?私自身は、ちゃんとしたデータ又は理論的な根拠がある記事は存在しないと考えている。

私は、以前はバーブレスフックをよく使っていたが、今は100%「かえし」のある針を使っている。しかし、少なくとも私は「かえし」の有無に限らず、数多くのスズキをバラしてきた。今ではバーブレスフックは全く使わないが、未だに、胃が痛くなるほど、よくバラすこともある。

また「かえし」付きの針を使っている方は、スズキの口から針を外したときの事を思い出してみて欲しい。多くの方は「ペンチ」を使って、グリグリやって、結構苦労して針を外すことが多いのではないだろうか。

良い場所に、しっかり針掛かりしている時などは、グリグリやって、多少穴を広げてからか、相当な力で引っこ抜かないと針は外れない。それが、バーブレスフックだと、いとも簡単に針を外すことが出来る。

また、私は昔、手のひらに釣り針を刺してしまった事があるが、魚の口よりも明らかに柔らかい、人間の皮膚でも、ペンチで引っこ抜くか、一度貫通させて「かえし」を潰してからでないと抜けないくらい「かえし」は、針を抜けにくくする。

つまり「かえし」は、明らかに「針先と反対方向に抜こうとする力」には、大きな抵抗を及ぼしており、魚の「バレ」を減らすことに対して、確実に大きな影響を与えている。

但し、上記の「針先と反対方向に抜こうとする力には・・・」という但し書きが付くことが、バーブレスフック愛用者の方々からの反論を招く要因になっている。ラインテンションをちゃんと掛けていれば、針先と反対方向に力など掛からないだろうということだ。

しかし、現実はそんなに甘くない。実際、私はスズキのルアー釣りにおいて「自分的にはラインテンションをちゃんと掛けている」と思った時でも、星の数ほどスズキをバラしてきている。むしろ、ラインテンションを掛けていない時にバレたという経験の方が少ない。

また、実釣経験以外にも、理論的に考えても、ラインテンションを掛けたとしても「針先と反対方向に抜こうとする力」が針に掛かってしまうことはいくらでも想定できるのだ。複数のトリプルフックが付いている、ミノーのようなルアーを使う場合は、特にそういう事が想定できる。
(バーブレスフックが主流の、ヘラブナ釣りや、カツオの一本釣り漁は別の事情が絡んでくるので、混同無きよう)

更に言うと「針先と反対方向に抜こうとする方向」からズレた方向の力でも「かえし」付きの針だと抜くのはかなり難しい。むしろ、真っすぐ「針先と反対方向に抜こうとする方向」に力を掛けた方が抜け易いようにも思う。実際、釣りの現場で試してみて欲しい。斜めに引っ張ってもなかなか抜けないが、真っすぐ引っ張った方が、少し楽に抜ける。

これは「かえし」自体にも「針先」があり、その「かえし」の形状特性から「かえし」自体にも「刺さって、切り裂く」機能がある事と、針全体の形状特性が関係している。

とにかく、同じ形状の針なら「かえし」がある針の方が、バラシは確実に減るはずだ。「かえし」は先人の知恵でもあり、それでメシを食っている漁師の方々が、未だ「かえし」付きの針を愛用していることこそ、「かえし」が漁獲高を高める効果がある最大の証拠とも言える。


■「針が刺さったが、外れる」ケース

先程「かえし」にはバラシを減らす効果がある事を熱く語らせて頂いたが、それと同時に「今ではバーブレスフックは全く使わないが、未だに、胃が痛くなるほど、よくバラすこともある。」とも書かせて頂いた。

何故、抜くのが難しい「かえし」付きの針を使っているのに、こんな事が起こるのだろうか?

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