皆さん、スズキの成長速度はどの程度かご存知だろうか?また、よく「南のエリアは大きく成り易いから、九州のランカーと関東のランカーでは価値が違う」という話を聞くが、本当だろうか?
釣り師にとって、釣れた魚のサイズ自慢は、命の次に大事なことでもある。しかし、そのサイズの価値がエリアによって異なるとなると一大事だ。上記の話は、特に南のエリアにいる方にとっては、聞き捨てならない話だと思う。
ということで、ザックリとしたデータではあるが、それに関係するデータを掲載してみることにする。
- 三陸沖:1 歳 22.6 ㎝,2 歳 30.4 ㎝,3 歳 39.6cm,4 歳 44.5cm,5 歳 51.1cm,6 歳 50.4cm,7 歳 56.0cm
- 仙台湾:1 歳 21.1cm,2 歳 29.4cm,3 歳 37.2cm,4 歳 42.9cm,5 歳 48.5cm,6 歳 53.4cm,7 歳 56.3cm,8 歳
59.2cm - 仙台湾松島湾:1 歳 20.3 ㎝,2 歳 29.8cm,3 歳 37.5cm,4 歳 43.8cm,5 歳 49.5cm,6 歳 53.5cm
- 仙台湾万石浦:1歳 240~279mm
- 房総沖:1 歳 19.8cm,2 歳 30.6cm,3 歳 40.6cm,4 歳 46.0cm,5 歳 58.4cm,6 歳 60.6cm,7 歳 65.0cm
- 京都府若狭湾:1 歳 20.6cm,2 歳 34.4cm,3 歳 45.2cm,4 歳 54.7cm,5 歳 63.0cm,6 歳 70.3cm
- 播磨灘:1 歳 17.8 ㎝,2 歳 30.7cm,3 歳 38.1cm,4 歳 49.5cm,5 歳 58.7cm,6 歳 59.0cm
- 長崎県:1 歳 26cm,2 歳 36cm,3 歳 45cm,4 歳 52cm,5 歳で 59cm,6 歳 65cm,7 歳 70cm
数字の羅列だけでは、分かりにくいので、グラフ化したものを、下に挙げておいた。
≪各地におけるスズキの年齢とサイズ≫
※上記のデータの出典
水産庁ホームページ「主要対象生物の発育段階の生態的知見の収集・整理 」
上記のグラフは、横軸は大体「左が北、右が南」のエリアにしてある。所々欠損値があるので、近似曲線も入れておいた。点線が近似曲線だ。
若い年齢においては、グラフの形は、多少凹凸はあるものの、ほぼ横ばいだが、50㎝を越えた辺りから、同じ年齢でも、南のエリアの方がサイズは大きく成ってきているようにも見える。やはり、北のエリアの方がランカーは釣り難いのだろうか?
しかし、上記はあくまでスズキのサイズと年齢をグラフにしてみただけのもの。仮に、北のエリアの方がデカく成り難いとしても、実際の「釣り難さ」は別問題だ。仮に、南のエリアの方が、ランカーに成り易いとしても、スズキ全体の数が北よりも少ないなら、南エリアの方がランカーを釣るのは難しくなる。
ということで、単に「南の方がスズキの成長速度が速い」としても、一概に「北エリアで釣れたランカーの方が価値が高い」とは言えないのである。
エリアが違う友人どうしでは、自慢話にも細心の注意が必要である(笑)
※このサイトには、他にもたくさんの記事が
掲載されています。是非、覗いてみて下さい!ここでしか得られない、貴重な丸秘情報が満載!!今すぐ下記のボタンをクリック!!
※なお、下にこの記事への皆さんのコメントや評価の★印を投稿できる欄がありますので、是非ご利用下さい。また、Facebookのいいね/シェアボタンや、ラインで送るボタン等も記事の上下にありますので、お知り合い等への情報共有にご活用下さいませm(__)m
Submit your review | |