正式名称は「ORIGINAL FLOATER® ; オリジナル フローター」。
今更、何故こんな古いルアーを紹介するのかと不思議に思うかもしれない。私も、アイマ、グースの次に、こんな古いルアーを紹介したら「ゴルゴ横山は最近のルアーを知らないのではないか」と思われるのではないかと、多少不安になったが、どうしてもこの時期に(このレビューを書いているのは4月19日)このルアーを紹介しておきたいと思い、あえて紹介することに踏み切った。
で、どうしてこの時期にこのルアーを紹介したいのかというと、このルアーは「バチ抜け」において無類の強さを発揮するからである。バチ抜けで使うのを推奨するのであれば、本来は2月くらいにはお知らせしておきたかったのだが、何せこのサイト自体がスタートしたのが4月だったので、こんな時期になってしまった。バチ抜けのシーズンとしてはもはや終盤だとは思うが、ギリギリ間に合うエリアもあるかもしれない。ちなみに、このルアーがバチ抜けパターンに強いことは、過去雑誌でもほとんど書いたことが無いと思う。それほど、このルアーは私にとってのシークレットだったのだ。
バチ抜けパターンで多用されるルアーは今や様々なものが発売されており、それなりに実績も積みあがってきているが、私が思うに未だこのルアーを超える ” 釣れ具合 ” のものはないように思う。しかし、古いルアーなだけに使い方は多少限定される。最近のルアーは、どれも高機能で、飛距離については大体一定以上のものが期待できるのだが、このルアーははっきり言って飛ばない。いや、全く飛ばなければルアーとして成立しないので、ある程度は飛ぶのだが、最近のルアーに慣れた方にとっては ” 驚愕の飛ばなさ ” と感じるだろう。
その ” 驚愕の飛ばなさ ” の原因は「ルアー自体の自重の軽さ」と「重心の位置」が2大要因だろう。当然、重心移動などというテクノロジーは付いていない。しかし、このルアーが届く範囲にスズキが居る場合、正直いってこのルアーよりも釣れるルアーがあったら教えて欲しいくらいよく釣れる。特に、バチ抜けにスズキがボイルしているときなどは ” 宇宙最強 ” と言っても過言ではない。
何故、このルアーがバチ抜けに強いのかは色々理由が考えられるが、私自身は以下の2点が主な理由だと考えている。
②「自重の軽さ」と「重心の位置」がバチ抜けに狂っているスズキの「吸引力」や「吸引方法」にマッチしていた。
当然、RAPALA社はバチ抜けパターン用にこのルアーを開発した訳では無いと思うので、上記の2つの要因は、偶然の結果論だ。
以下、公式サイトより抜粋。
今更、こんなルアーを使うのは気が進まないという方も多いとは思うが、私はバチ抜けパターンに限らず必ずこのルアーは持ち歩くようにしている。ちなみに、ここ数年、千葉県の小櫃川・旧江戸川、東京都荒川河口域をはじめとしたバチ抜けパターンの近距離戦で、私が最も多くのスズキを釣ったルアーのTOP3にこのルアーは入っている。
新しいものばかりに気をとられていると、こういう名品を見落とすことになる。ちなみに、湾奥の運河や小河川なんかでは、更に小さい(更に飛ばない;笑)「F5」タイプもお勧めだ。でも、スズキ狙いでは定番の「CD」シリーズではなく「F」シリーズということろがツウな感じがしないだろうか。価格も比較的安いし、手にも入りやすいので、まだ持っていない方は2-3個買っておくことをお勧めする。
ちなみに、F5,F9以外にも、色々なサイズのものがあるので、皆さんも試してみて、何かコメントがあったら、下のレビュー欄に書き込んでもらえると嬉しい。
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