TRUTH54:陸っぱり/ウェーディングで釣れる確率を高める為に必要な事 ~マルコフ過程とマルチンゲール戦略~

この記事はThe Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバスコーナーの記事で、更にゴルゴ横山と行く爆釣ポイント開拓の旅 爆釣ドリームツアー」コーナーで以前掲載した今一番人が多い湾奥最激戦区で、ボウズ覚悟からの一発逆転!88cmモンスターランカーシーバスゲット!! ~ バチ抜け時合を逃した時のベイトパターン ~の続編でもあります。

The Truth of Seabas (ザ・トゥルース・オブ・シーバス)

爆釣ドリームツアー


(※この画像は2020年11月に掲載した出たぁ~!90UPモンスターシーバスゲット!!涙の新規ポイント開拓の旅:詳細情報編(90UPモンスターランカー激釣フル動画も掲載!)の動画からのキャプチャ画像です)


⬛実際の釣り場で大切なのは「事前の計画が崩れた時の対応力」

最近、温暖化のせいか、単に私の運が悪いだけのか、私が釣りに行ける時に限って、雨が降ったり、狙っていた釣り場が強風域になっていたりする事が増えてきているような気がするのだが、皆さんはそんな事は無いだろうか?

そうなると、事前に集めた情報は全て当てにならなくなり「今、あの辺りは絶好調だから、あそこなら間違いなく釣れるだろう」と予想していた候補を全て捨てて、初めから考え直さないといけなくなる。

また、以前掲載した記事GW直前に要チェック!国内最恐釣り場!?2022年4月現在の茨城県「鹿島港」での立ち入り禁止情報のように、爆釣気分で訪れたポイントが立入禁止になってしまっていたなんて時は、倒れそうになるくらショックではあるが、私のような家族持ちのサラリーマン釣り師は、釣りをしていられる時間には限りがあるし、次にいつ釣りに来られるかは天候や潮周りよりも奥さんの機嫌次第なので、何が何でも今日釣らなければならない。悲嘆に暮れている暇はなく、その場で事前の計画を捨てて、すぐに新たなポイントを選びなおさなければいけなくなる。

時には今一番人が多い湾奥最激戦区で、ボウズ覚悟からの一発逆転!88cmモンスターランカーシーバスゲット!! ~ バチ抜け時合を逃した時のベイトパターン ~の取材時のように「バチ抜けパターンで爆釣を狙っていたのに、カスリもしないまま、時合が終わってしまった。しかも、あと2時間くらいで帰らなければいけない」なんて想定外の結果になってしまった時は「バチ抜け時合が終わった後に、短時間で釣れるパターン」を急遽考え直さないといけなくなる。

他にも「バチ抜けを狙って行ったのに、全然バチが抜けなかった」とか「天気予報では南西風だったのに、現地に行ったら真反対の北風がビュービュー吹いていた」とか「潮が動く時間になっても一向に潮が動く気配がない」とか「以前はあったストラクチャーが無くなっていた」とか「釣りに行く直前にゲリラ豪雨が降り状況が一変してしまった」とか・・・釣りの現場では、事前の予想が外れたり、事前の計画を急に変更しなければいけなくなるシーンはしょっちゅうある。

そんな緊急事態に見舞われた時、パニックに陥ったり、事前の計画に固執したりせずに「この状況なら、あそこが釣れるだろう」と、臨機応変に計画を変更出来るかどうかが勝敗を分ける。

ここで、上に挙げた記事今一番人が多い湾奥最激戦区で、ボウズ覚悟からの一発逆転!88cmモンスターランカーシーバスゲット!! ~ バチ抜け時合を逃した時のベイトパターン ~中で、下記のような事を書かせていただいたのだが、皆さん覚えているだろうか(※注.記事の表現からは少しだけ改編している)

⬛爆釣には「大きな選択」と「小さな選択」の2つが重要 ~ベイトストックポイントでの留意点~

釣りというのは「大きな選択」と「小さな選択」の繰り返しだ。まぁ、これは釣りに限らず、人生全般に共通する事でもあるだろう。この「大きな選択」と「小さな選択」については、書き始めると話が長くなるので、また別の機会に詳しく解説する事にしよう。

ザックリ言うと「大きな選択」には「過去の経験」や「その日までの自然状況の推移」が重要になり、「小さな選択」には「その日、その時、その場の状況把握」が重要になるという事だ。

先ほど書いた「この時期そこには、イナ子やサッパ等の小型のベイトがうじゃうじゃ溜まっている事が多い」というのは「過去の経験」であり、それに基づき私は「大きな選択」として「ポイント移動」を決断した。

結果としては、この日もそこには、イナ子やサッパ等の小型のベイトがうじゃうじゃ溜まっていたので、ここまでの選択は成功だ。しかし、それだけではスズキは釣れない。

実際に私のルアーにスズキをバイトさせるには、この小型のベイトがうじゃうじゃ溜まって居るエリアの中から「スズキの居場所」を探し出さなければならない。ここは釣り場としては小さな釣り場だが、一人の釣り師にとっては、広大な釣り場だし、小型のベイトがうじゃうじゃ溜まって居るエリアの中でもスズキが居るのは、ごく限られたスポットのみだ。

つまり「大きな選択」をして「ポイント移動」をした後は、具体的にスズキが居る場所を選び出す「小さな選択」をしなければならないという事だ。

そして、この「小さな選択」には「その日までの自然状況の推移」等の「過去の情報・データ」よりも、「その日、その時、その場の状況」という「今の情報・データ」が最も重要になる。

皆さんも「昨日は釣れてたんだけどなぁ~」とか「昨日はベイトいっぱい居たのになぁ~」という経験は山ほどしているだろう。例えば、急に水温が低下して、魚の居場所が変わったとしよう。その時、魚は「昨日、水温が低かったから移動した」のではなく「、水温が低いから移動した」のである。動物は常に「今の状況」にリアルタイムに反応して行動しているのである。

実際の釣り場に立った時に必要なのは「過去の情報・データ」ではなく「今の情報・データ」なのだ。それ以外、何の役にも立たないと言っても過言ではないだろう。そして、多くの場合「過去の情報・データ」が、目の前の状況判断を曇らせる事になる。

「前はあそこで釣れたから、今日もあそこでやってみよう」とか「さっきは、このルアーで釣れたから、もうしばらくこのルアーで粘ってみよう」みたいな事が頭に浮かんだときは要注意だ。もしかしたら「過去のオイシイ経験」が、貴方の目を曇らせて「今の状況」が見えなくなっている可能性がある。

勿論「過去のオイシイ経験」のとおりに、オイシイ思いを出来るシーンは確かにあるが、魚は私達の過去の経験なんぞお構いなしに、常に「今の状況」にリアルタイムに反応して行動しているという点は頭においておくべきだろう。

実際の釣りの現場では、過去の経験に囚われずに「今の状況」にリアルタイムに反応し、適切に「小さな選択」を積み重ねる事が出来る者が勝利する。

今回の私の「小さな選択」は「①ベイトの分布」「②潮目の位置」「③流れ」の3つがキーポイントだった。ここに限らず、ベイト系のポイントでは、常にこの3つの要素を把握する(把握出来なくても推測する)事が重要だ。

ここで、上に書いた「動物は常に”今の状況”にリアルタイムに反応して行動している」点については、また後で出てくるので覚えておいてほしい。


⬛「釣りの現場」では「短期的視点」が重要

このホームページでは、過去何度も何度も何度も何度も・・・「釣りで最も重要なのはポイント(釣り場)とタイミング」であり「腕や道具」は二の次であると書いてきた。

釣り業界に長年いると、釣り具メーカーさんにも知り合いが増えたり、お世話になる機会も増えてくる事もあり、いろいろ大人の事情が絡んで来るので、あまりそういう事は書きにくくなるが、これは間違いない真実だと思う。

ただ「同じポイント、同じタイミング」で釣りをしている場合は「腕や道具」の差が出てくる事が多いので、友人と並んで釣りをしている場合だけでなく、あなた自身が「同じポイント」に「同じようなタイミング」で別の日に釣りをした場合「腕や道具」の差が出てくる場合があるので、やはり「良い道具」を使って「腕を磨く」事は中長期的には重要な事だと思う。

しかし、釣りの現場で急に腕が良くなる事は無いし、急遽高級な道具を買いに走るのも難しく「今持っている道具と腕」でどうにかしなければいけないので「釣り(の現場)で最も重要なのはポイント(釣り場)とタイミング」と書かせて頂いた訳である。

釣りの現場では「今、釣れる」事が重要であり、中長期的な話は無意味だ。1年後ではなく「今日の今」釣れなければ困るのだ。つまり「釣りの現場」で重要なのは「短期的な視点」のみという事になる。

皆さんも経験があるかもしれないが、その時魚が居るポイントに、釣れるタイミングで行けば、初心者が100円均一ショップで揃えたタックル&ルアーで釣りをしても爆釣することはよくあるだろう。

100円均一ショップの道具なんて、まだマシな方だ。私自身は昔、ある爆釣ポイントで、ラインを結んだ割り箸に針を付けて、手で投げて入れ食いになったことがある。釣れるときは、誰が何を投げたって釣れるのである(笑)

まぁ、これはかなり極端なケースで、最低限ルアーのキャストくらいは出来ないと厳しいとは思うが・・・

ということで、私自身は釣り雑誌で執筆する時やこのホームページでも、炎上覚悟で「どこで、どんなタイミングで釣りをしたのか」を可能な限り具体的かつ詳細に書くようにしてきた訳である。「魚を釣るために重要な情報」の8割は「どこで、どんなタイミングで釣りをしたのか」なのである。それを抜きにした話は「机上の空論」と言えよう。

但し、私自身は「本気の机上の空論」は大好きだ。誰も考えて来なかった事や、誰も気づいていない事に気づかせてくれるヒントになるからだ。

釣りは「どこで、どんなタイミングで釣りをしたのか」が重要なのは、紛れもない真実だと思っているが「どこで、どんなタイミングで釣りをすれば釣れるのか」の全てが分かっている訳ではないし、そもそも「今はどんなタイミングなのか」を正確にちゃんと把握すること自体難しく、未だに現場では頭を悩ます事が多い・・・というか、悩まない日はほとんど無い。

そんなこんなの、未だに多く抱えている悩みを解決するためには、未だ知らない/知られていない事が山ほどあるはずなのである。

しかし、釣りや漁師の世界には、数多くの天才・変人がうじゃうじゃ居る。簡単に思いつくような事は大体、既にどこかで書かれているか、何らかの形で伝えられてきているし、私たち釣りマニアは、そういう既存の話は大体知っている。

そして「机上の空論」についても ” 半端な机上の空論 ” のほとんどは、先人が既に1度は考えている ” 手垢がついたもの ” になっている。

そういう情報はネット上に山のように転がっているし、それなりに参考になるものもあるので、そちらを探索してもらえればと思うが、このホームページで採りあげたいのは、そういう話ではなく ” その先 ” のものだ。

「本気の机上の空論」は、そんな「未だ誰も知らない/誰にも知られていない事」を知るヒントになると思っている。このThe Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバスコーナーは、ある意味「本気の机上の空論」を追求するコーナーとも言える。

また、私自身は「釣りの楽しさ」には「①魚を釣る楽しさ」と「②釣りを理解する楽しさ」があると思っている。

理由はどうあれ、とにかく数多くの魚を釣れば嬉しいし、より大きな魚が釣れれば、もっと嬉しい。それが、ここで言うところの「魚を釣る楽しさ」だ。釣りの最も根源的な楽しさだろう。

しかし、ある程度多くの魚を釣り、ランカークラスの実績も積んでくると、単なる「釣る楽しさ」だけでは飽き足らなくなり「何故釣れたのだろう/釣れなかったのだろう」という理由を考えるようになってくる。

それまで「偶然」で釣れていた魚を「必然」的に釣りたくなる欲求とでも言いおうか。「何故釣れたのだろう/釣れなかったのだろう」について自分なりの理由が見えてくると、友人と釣りに行った時に、いろいろうんちくを語れるようになり、その内容の正誤は別として、とても気分がいい(笑)

まぁ、釣りという趣味は「オイシイ魚を食べる」楽しみもあるが「釣った数、大きさ、うんちく」の3つのうちどれかを他人に自慢する事も極めて重要な楽しみと言えよう。

誰も自慢する相手がいない無人島で釣りをしていたら、恐らくそれはもはや「趣味」ではなく「漁」のような気がする。。。

という事で、今回は「何故釣れたのか」に関して、少し変わった視点から考えてみようと思う。今回もいつもの如く、かなり難解な話しが多くなるがご容赦を。今回の記事は、ここ数ヶ月程毎日考え抜いた内容であり、釣りの記事としては間違いなく宇宙の歴史初の内容だと思うので、歯を食いしばって食らいついて頂けると幸いだ。

「本気の机上の空論」は、前述のとおり「未だ誰も知らない/誰にも知られていない事」を知るヒントになる可能性があるし、友人に自慢のうんちくを垂れて良い気分になるネタにもなるのである。まぁ、あまり度が過ぎると友達を失うことになるかもしれないが・・・(笑)

・・・ということで、私なりの机上の空論を書いてみようと思う。


⬛「大きな群れ」と「小さな群れ」

ここで「何故釣れたのか」だが、初めに書いたとおり、釣りで一番重要なのは「どこで、どんなタイミングで釣りをするか」だ。

そして、どんな釣りでも、一番難しいのは「魚が居る場所」を見つけ出す事であり、次に難しいのが「どんなタイミングなら魚が餌をよく食べてくれるか」だ。この2つをクリアすれば、ほぼ爆釣は約束されたとも言えるだろう。

そこで、まずは「魚が居る場所」について考えてみよう。ここでひと口に「魚」と書いたが、ここで言う「魚」とは「スズキの群れ」を指す。

私が魚(=スズキの群れ)の居場所を探す時、常に頭においているのは「大きな群れ」が居る場所と「小さな群れ」が居る場所だ。

超ザックリ言うとボートの釣りでは、主に「大きな群れ」を探す事が多く、陸っぱりなんかでの単独釣行なんかでは「小さな群れ」の居場所を意識する事が多い。

何故なら、陸っぱりなんかでの単独釣行では、別に1時間で100匹近く釣れる「大きな群れ」なんか居なくても、1時間で3-4匹も釣れれば「今日はいい釣りが出来たなぁ~」という気分に成れるし、場所によつては、ほぼ爆釣と言っても良いと思うので、目の前に5匹前後のスズキが居れば御の字だ。場合によっては1匹でもいい。

ここで、私自身は「大きな群れ」と「小さな群れ」は常に離合集散を繰り返していると考えている。分かり易いのは「産卵回遊」の群れだ。

例えば東京湾では、それまで湾奥部や河川内等の各地に散らばっていた群れが、沖合で合流し「大きな群れ」となって南下してゆき、産卵が終わると、その「大きな群れ」は、また内湾エリアに戻ってきて、バチ抜けシーズンになると、小さな群れに分離して、湾奥部や河川内等の各地に散らばってゆく。

「産卵回遊」はあくまで一例で、他にはイワシやコノシロなんかの大群が出現したりすると、そのベイトの大群に、周囲のスズキの「小さな群れ」が引き寄せられて、また「大きな群れ」を形成するようになったりする。

また、秋に「青潮」なんかが発生した時なども、青潮エリアに居たスズキの「小さな群れ」は、水質の良い沖合や河川内で「大きな群れ」を形成したりする。他にも、大雨や荒天が続いた時なんかも、水質が良い場所やベイトが溜まっている場所に、スズキの「大きな群れ」が出来る。

ボートシーバスで狙うのは、主にこういう「大きな群れ」だ。まぁ、マニアックな人間は、ボートで「小さな群れ」をラン&ガンで拾い釣りして回る事もあるが、大体、船でそういう釣りをする時というのは「大きな群れ」が見つからず苦戦している時だ。

逆に、陸っぱりやウェーディングでの釣りでは「小さな群れ」を狙う事が多くなる。というのも「大きな群れ」というのは、得てして「船でないと狙えない沖合」や「陸からは侵入不可能な港湾域」である事が多いからだ。

今の時期、各地の「発電所やガス会社、工場群の巨大排水溝、シーバース」「海底トンネルの入り口のカケ上がり」や、「新羽田空港」「海ほたる」「横浜方面に多い埠頭の下」の支柱群や沖合の漁礁群、中央防波堤のような沖合に佇む巨大ストラクチャー周辺、中ノ瀬、富津沖、三枚瀬周辺なんかには、物凄い規模のスズキの群れが付いている場所もあると思うが、ボートでも立ち入り禁止エリアが多く、狙える場所は限られてくるし、そんな場所は、釣り人が徒歩で侵入出来るような釣り場では無い。

まぁ「ウェーディング」の釣りは「陸っぱり」と「ボート」の中間のような釣りでもあるので、稀にボートレベルの入れ食いに遭遇する事もあるが、そんな事は滅多に無い。

私の個人的な感覚としては「ウェーディング」と「陸っぱり」の釣りは「釣れる数」に大差は無い。違いがあるとすれば「ウェーディング」の方が、アベレージサイズがデカイという事だろうか。以上をふまえ、ザックリ言うと「ボートは大きな群れを狙い、陸っぱりは小さな群れを狙う」という表現になる訳である。

  • ボート:大きな群れを狙う
  • 陸っぱり:小さな群れを狙う


⬛「大きな群れ」は数が少ない。「小さな群れ」は数が多い。

上の概念図でも示したが、私自身はスズキの「大きな群れは数が少なく、小さな群れは数が多い。」と考えている。

これは、あくまで私個人の経験からの推測に過ぎないのだが、ボートシーバスでスズキの大きな群れに遭遇し入れ食いになる時の釣れ方というのは、陸っぱりしかやって居ない人間にとっては、想像を絶するレベルの釣れ方をするので、そんなスズキの大群が数多く存在するとは考えにくいのだ。

ここで、話は突然横道に逸れるが、金融市場のトレーダーの「集団の数」と「集団の規模の分布」について、オックスフォード大学のニール・ジョンソン教授が研究したところ、トレーダーの集団は固定化されておらず、集団は出来ては解散しを繰り返し、他の集団と併合したり、分かれたりている事が多いとの事だ。

ちなみに「金融市場のトレーダー」とは「株」なんかの金融商品の売買の仲介を行う職業についている者の事。例えば、貴方が「グローブライド社(旧ダイワ精工)の株を100株、買いたい/売りたい」と思った時に、ディーラーに依頼すると、その売買手続きを代行してくれるという訳である。

まぁ、金融市場のトレーダーは、実績を積むとすぐに、より良い待遇の会社に転職したり引き抜かれたりするし、業績が落ちればすぐに解雇されてしまうので「トレーダーの集団は固定化されておらず、集団はできては解散し、他の集団と併合したり、分かれたりている」というのは、まぁ想像に難くない。最近は特に、転職サイトなんかも普及してきているので、他の業界でもそういう傾向は強くなってきているだろう。

ここで、先ほどのニール・ジョンソン教授の研究の話に戻ると、金融市場のトレーダーの「集団の数」は「個々の集団の規模」の2.5乗に反比例している事が分かっている。

つまり、40人の集団の数は、10人の集団の32分の1、160人の集団の数は、40人の集団の32分の1、という感じで、簡単に言うと「デカイ規模の集団ほど、数が少ない」という事だ。

この事は、日本国内の企業の規模と数にも当てはまる。日本国内では、いわゆる「大企業」の数は、割合でいうと1%にも満たない。もっと言うと0.5%にも満たない。

日本国内では、ほぼ全てが中小企業と言っても過言ではない状況で、国内の企業の99%以上は「中小企業」という事になる。ここでも「デカイ規模の集団ほど、数が少ない」という結果になっている。

この辺りの話は「複雑系ネットワーク理論」や「パーコレーション理論」の分野なんかで山ほど研究されているが「デカイ規模の集団ほど、数が少ない」という傾向は、生物の世界でも共通してよく見られる。

そんなこんなもふまえると、先ほど私が書いた「スズキの大きな群れは数が少なく、小さな群れは数が多い。」というのは、特段証拠が必要な事でも無く、社会や自然の中での一般的な法則と考えても良いと思っている。

ちなみに、下の画像のレベルのスズキの群れは、私の中では「中規模の群れ」というイメージだ。通常の陸っぱりでの釣りで遭遇するのはかなり難しく、基本的にはボートで狙うレベルの規模の群れだと思うが、ウェーディングだとたまに遭遇出来る規模という感じだろうか。


⬛「大きな群れ」と「小さな群れ」の動きに影響を与える因子

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