(※出典:NHK NEWS WEB)
先日、当ホームページに「木更津のあの干潟は未だ健在か? ~え!?14バイト5ヒットだってぇ!?先日の大潮で木更津の干潟はシーズンインのしたのか!? ~」という記事を掲載したのだが、皆さん何か気づいた事は無かっただろうか?記事にも書いたが、この時の取材日は2021年10月7日。
そう、この日は関東を最大震度 5強 マグニチュード M5.9の地震が襲った日で、エリアによっては震度5強の揺れに見舞われ、まさに東日本大震災の時と同じ規模の揺れに襲われた日だ。
地震発生時刻は「2021年10月7日 22時41分頃」で、 震源地は「千葉県北西部」。まさに、私が腰まで水に浸かってウェーディングしている真っ最中の出来事だった。ちなみに、当日の私の釣り始めと終了の時刻は上記の記事でも記したが、以下のタイドグラフに示した通りで、取材釣行で入っていた釣り場はまさに震源地の近くの「千葉県北西部」だった💦
下の時刻を見ると、釣り終了時刻の2分後に地震が来た事になるが、実は、取材の撮影用のビデオカメラを止めた後「もう2,3投だけ投げてみよっと・・・」と ” 最後の悪あがきキャスト ” を始めたとたん強い地震に見舞われた。
この時取材を行っていた釣り場は、千葉県の木更津エリアの干潟で結構ディープなウェーディングをしていたのだが、突然周囲で「バシャバシャ!!」と大量の水鳥が飛び立つ様な音がして、水面が一斉に波立ち、その直後足の裏に突き上げるような衝撃が伝わってきた💦
この時は、周囲に釣り人が1もおらず、真っ暗な海の中で独り腰上まで水に浸かって釣りをしていた事もあり、突然の静寂を切り裂くような大きな音にビックリして、前後左右を見回してみたものの、鳥の姿はどこにも見えず「おかしいなぁ~、あれだけバシャバシャ凄い音が辺り一面でしたのになぁ。水面も波立ってたし・・・」と不思議に思っていると、その直後にスマホから大音量の警報音が鳴り響きはじめた。
「えっ、えっ!?何?何?なんだ?何が起こったんだ?」と思ったその直後に、今度は「緊急地震速報です。強い揺れに注意してください」との警告音声が大音量で鳴り響き始めた。
これにはさすがの私もチビリそうになった💦
とりあえず、ウェーディング中ということもあり、すぐには逃げられない場所に居た為、強い揺れを覚悟して、両足を踏ん張ると、すぐに揺れを感じた。最初の1発目は、突き上げるようなタテの強い衝撃だったが、その後に来たのは、少し横揺れが混じったような揺れだったように思う。
揺れ自体はすぐに収まったのだが、その直後に背後の公園では、警報音と共に緊急地震警報の園内アナウンスが大音量で鳴り響き始めた。
とりあえずスマホの画面を見ると、確かに緊急地震警報が入っていたので、まだ震度等の情報は未確認だったものの「これはマズイな。この揺れのレベルだと津波の可能性もあるな・・・」と思い、急いで岸に上がることに。
いつもであれば、護岸に上がるハシゴが設置されている所まで、キャストしながら戻るところだが、緊急事態ということもあり、すぐ背後にある護岸をよじ登り、最短距離で岸に上がることに。
急いで、水中を歩いて、護岸をよじ登ったこともあり「はぁはぁ・・・」と息を切らせながら、急ぎ足で駐車場に戻る。駐車場に付いてもまだ園内の警報アナウンスは続いていた。
この時の様子を収めたのが下の動画で、釣りをやめて急いで車に戻る様子が収録されている。動画の後半では、本物の緊急地震警報の園内アナウンスも録音されているので、緊迫感が伝わってくるだろう。
そんなこんなのドタバタで、なんとか車に戻り、車内のTVをつけてみると地震のニュース一色になっていた。TVのニュース速報を耳にしながら、スマホでも情報を確認すると津波の危険は無さそうだったので、とりあえず家族に安否確認の連絡を入れ、すぐに車を出す。
「こりゃ、アクアラインは通行止めかぁー!?」とドキドキしながら木更津金田ICに着くと、幸運にも通行止めにはなっていなかったので突入することに。
しかし、突入した後でふと「もしかして、さっきの地震でアクアラインの東京湾の下を通っている地下トンネルにひび割れとか入っていないだろうなぁ・・・」と、一抹の不安がよぎるものの、ここまで来てUターンは出来ないので、意を決して突入することに。
途中の電光掲示板の表示に目をやりつつ、ちょっぴりアクセルを強めに踏んで地下トンネルを通過し、無事東京湾の横断に成功。ここまで来ればあとは30分位で家に着くだろうと思ったが甘かった。むしろ、ここからが大変だった。
アクアラインの終点近くの地上に出る坂道にある電光掲示板を見ると、首都高速は通行止めの嵐になっていて、アクアラインから先は全て下道で帰らざるを得ない状況で、いつもであれば高速道路で30分位で帰ることが出来る距離を、1時間以上かけて下道で帰る羽目に。
しかも、下道をダラダラ走っていると、今度は会社の安否確認システムから電話とメールで、安否確認が自動で送信されてきた。「この大変な時にうっせぇわーあなたが思うより健康です・・・」と思いつつ、後で会社に怒られるのも嫌なので、車を路肩に停めて、安否確認の情報を送信する。
まぁ、命あっての爆釣だ。無事に帰ることが出来るだけでも喜ぶべきだろう。
そして、家に着いてテレビのニュースを見ると、帰宅困難者の方々の長い列が映し出されていた。なんだか、10年前のあの日を思い出し、自分の幸運を改めて身に染みて感じた。
それにしても、干潟で震度5レベルの地震が起こると、あんな風に「大量の水鳥が飛び立ったような波と音が出る」というのは初めて知った。
以前、千葉で取材が終わって車に戻ったとたんに結構な大きさの地震に見舞われ、車がユッサユッサ揺れている動画を掲載したことがあったが、その時の様子を収録した動画は下記の記事に掲載してある。
★「口には過去に誰かがラインブレイクしたルアーが!!新規ポイント開拓で90cm近いモンスターランカーと激闘!!(モンスターランカー激闘動画あり)」)
あの時は私もウェーディングの釣りをしていたのだが、地震に遭遇したのは、釣りを終了して車に乗った直後だった。あの時ウェーディングしていた当サイトの会員の方は「周囲の海面が一斉に泡立った」と証言していたが、今回の私の場合は「泡立つ」という現象は起こらず「大量の水鳥が飛び立ったような波と音が出る」という現象が起こった。
これは、ヨコ揺れとタテ揺れの違いによるものの様な気がする。上記の会員さんが体験した地震はヨコ揺れ中心で、今回私が遭遇した地震はタテ揺れ中心だったからだ。
しかし、いずれにせよウェーディング中に大きな地震に遭遇するのは恐ろしい事にはかわりない。今回の地震は、本当に心底恐怖を感じた。あの緊急地震警報の警報音と「緊急地震速報です。強い揺れに注意してください」という音声は未だに耳にこびりついているし、あの時大きな揺れを覚悟して、水中で独り両足を踏ん張った時の恐ろしさは一生忘れないだろう。
ここで「皆さんもご注意を・・・」みたいな事を書きたくなるが、釣りの最中の地震ばかりは注意のしようが無い。こればっかりは運頼みの側面が大きくなるのは否めない。私たちに出来るのは「防水スマホ」や「PLB」を持って「フローティングベスト」を着用する事くらいだろう。
ちなみに「PLB」とは「遭難信号自動発信器」で、一旦電源スイッチを押したら、あらかじめ登録してある自分の氏名とGPSで取得した位置情報等の救助に必要な情報を、人工衛星回線を介して自動で、その海域の救助組織に連絡してくれるモノ。
日本では2015年8月13日に「電波法施行規則等の一部を改正する省令(総務七〇)」が出て「PLB」の利用が可能になった。価格は、耐圧防水ハウジング等のパーツも含めると約10万と高額だが、導入の検討をする価値はあると思う。
ちなみに日本ではAMAZONや楽天市場でも購入が可能だ。「ResQLink」というブランド名で検索してみると出てくる。
AMAZONで見る場合はこちら↓
これからの時期は、スズキの産卵前の乗っ込みの爆釣シーズンに突入するので、釣りに行かれる方も多くなると思うが、お互い安全には十分配慮して頑張ろう!
何度も言うが、命あっての爆釣だ。
幸運を祈る!!
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Wisdom of Crowds : 釣りに関するアンケート
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