この記事は「The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス」コーナーの記事で、更に「爆釣立ち位置クイズ!」の「爆釣立ち位置クイズ9「爆風エリアにおけるド干潮潮止まり時間帯の攻略」の回答である「爆釣立ち位置セミナー」の記事でもあります。
The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス
ゴルゴからの挑戦!天国の隣には地獄あり「爆釣立ち位置セミナー」
爆釣立ち位置クイズ9「爆風エリアにおけるド干潮潮止まり時間帯の攻略」
⬛いよいよゴールデンウィークに突入!!
いよいよゴールデンウィークに突入した。例年、この時期は都市部の運河や港湾部、河川内、磯、サーフ、漁港等々、あらゆる場所でスズキの釣果が報告される、1年で最もスズキがよく釣れるシーズンと言われているのだが、皆さんはどんな状況だろうか。
私自身は、5月というと、湾奥部の運河や干潟、河川をはじめ、千葉県外房の地磯、九十九里の河川辺りに気になるポイントが散在しており、毎回どこに行こうか頭を悩ませる事が多くなるシーズンでもある。
つい先日の大潮では、満潮周りの時間帯から、昨年目をつけていた九十九里の河川内の某ポイントに赴き、ポイント開拓取材を行ってきたのだが、デカいボイルに遭遇したものの(間違いなくスズキのボイルだった)、カスリもせず、いわゆる ” 釣れないボイル ” に苛まれて帰ってきた(涙)
その後、あまりに悔しいので、干潮近くにその川の河口を攻めてみたところ、エイの入れ食いに遭遇し、満身創痍のうちに釣り終了となった。
今年は年始からランカーゲットを含め、異常なまでの絶好調が続いていたのだが、記事にも書いた通り、やはりいつかは必ず不調の波はやってくる。釣りとはそういうものだと思っているので、仮に数回ボウズが続いたところで、何の驚きもしない。
しかし、今回の開拓取材をした河川内のポイントでは、2cm程度のベイトがウジャウジャ入って居て、明らかに巨大なスズキがバンバンボイルしていたので、今後につながる貴重な情報が得られたと思っている。
この時私は、目の前でボイルしているスズキに対して、ただむやみやたらにルアーを投げているだけでは無かった。まぁ、正直言うと、最後の方はヤケクソになって、辺りかまわず縦断爆撃をしかけていたのだが、前半戦では、まだ冷静で、いろいろ考えて釣りをしていた(笑)
何を考えていたかというと、スズキのボイルが出るスポットの共通特性は何か無いかということだ。それが分かれば、このポイントでスズキが捕食活動を積極的に行うピンスポットが予想出来るようになるはずだ。
ここでは先ほど書いた「2cm程度のベイト」は、浅瀬のシャローエリアを中心に広範囲に群れていた。魚という生き物は、体が大きくなるほど遊泳力が増す事が知られているので、スズキの方が遊泳力では圧倒的なアドヴァンテージを持っていると考えて間違えない。
ちなみに、魚が耐えられる流れの速さは体長に比例する事が知られている(限界流速は体長の約2~3倍)。実際、シャロー部は流心部よりも流れが遅くなるのだが、泳ぐ力の弱い小さな魚の生息場所となっており、小さなベイトほど流れの遅い水際部に集まっているのが確認できる。
圧倒的に遊泳力で勝るスズキにとっては、別にどこで捕食を行っても、捕食効率に大きな差は無いように思えたのだが、スズキのボイルをよく観察していると、明らかにボイルが出るスポットは特定の場所に偏っていた。
何故だろうか?
私としては、その答えの1つが今回のテーマにも繋がってくると考えている。
・・・と、いつものごとく前書きが長くなってしまったが、今回の記事は、先日掲載したクイズの回答でもあるので、まずはクイズの内容を下に再掲しておこう。
⬛クイズの再掲
先日の記事「爆釣立ち位置クイズ9「爆風エリアにおけるド干潮潮止まり時間帯の攻略」」に掲載したクイズの内容は、下記のとおりだ。
この記事の題名にも書いてあるように、このクイズに答えるには「爆風を強みに変える、ド干潮潮止まり戦略」を考える必要があるのだが、皆さんの答えはどうだっただろうか。
(※画像出典:Google Map)
⬛スズキの居場所を見つける最重要事項
今回の「爆風を強みに変える、ド干潮潮止まり戦略」を考えるには、まずはスズキがどんな場所によく居るのかという基本に立ち返る必要がある。
「ド干潮潮止まり」の時間帯にスズキを釣るのは、なかなか難しい事でもあるのだが、何故難しいのだろうか?
それは、潮が止まっている時間帯は、スズキの捕食活性が弱くなるからである。では、何故「潮が止まっている時間帯は、スズキの活性が弱くなる」のだろうか?
「基本に立ち返る」というのは、こうやって、どんどん「何故?」を繰り返してゆくという事でもある。そして、自分がピンチに陥り、追い込まれると、意外とこの「基本」が頭から抜け落ちてしまうものでもある。
ここで、質問。
皆さんにとって、スズキがよく釣れるポイントの条件で最も重要だと思うものは何だろうか?
ベイトの有無だろうか?水底地形の凹凸やストラクチャの存在だろうか?明暗の境目だろうか?人のプレッシャーだろうか?潮周りだろうか?マヅメ時かどうかだろうか?
いや、これらは全て、私にとってはサブの条件であり、最重要項目ではない。今回の記事のテーマは題して「呼び水理論」。今回は、その最重要項目について解説することにしよう。