いよいよ今日は大みそか。昨日は北風風速13mの暴風の中、千葉県の富津岬の布引海岸で、1時間ほど軽く竿を振ってきた。結果は残念ながらボウズ。まぁ、潮周りは小潮で、大掃除がやっと終わって、ものすごく半端な時間からの釣りだったので、ほとんど期待をしていなかったが、海の神様へのお礼参りも兼ねての釣り納め釣行だったのでヨシとしよう。
確か、今年の釣り初めもここで釣りをした記憶がある。布引海岸にそれほど思い入れがある訳ではないのだが、今年は布引海岸で始まり、布引海岸で終わったということになった。下に、年末のご挨拶動画を掲載しておいたので、是非ご覧くだされませ。
ちなみに、真っ暗な海岸での自撮りで、照明機材もロクに無い状況だったので、逆光でほとんど顔が見えなくなっているがご容赦を。光を下から当てればよかったのだろうか・・・それはそれで不気味な映像になるような気がするが(笑)
ということで、なんだかあっという間の1年だったが、2018年の最後に、今年のまとめとして、1つ記事を掲載しておこうと思う。
今年は「台風・豪雨」や「異常高水温」の異常気象に加えて、東京オリンピックがらみの開発工事や、インスタグラムの写真撮影マニアの迷惑行為等で「立ち入り禁止」ポイントが増加したりと、私達釣り師にとっては、様々な逆風が吹き荒れた1年となった。
「ツアー15」&「立ち位置セミナー4」:異常高水温の年の冬の湾奥ポイントは釣れるのか?(シーバスゲット動画あり)
ゴルゴ感涙!平成最後の冬。南房総85cmBigランカー磯スズキゲット!!(実釣激闘動画あり)
釣りが出来る場所が減ったなら、減った分増やせばいい。ということで、今年も新規ポイント開拓をかなり行ってきたが、まだまだ開拓し切れていない有望ポイントは多数存在することが分かった1年でもあった。まだ、このホームページで公開していない、開拓中のポイントもかなりあるので、それらについては、来年の適切な季節にご紹介してゆきたいと思う。
また、異常高水温については、上記の記事にも書いたが、陸っぱりでの釣りに関しては、あまり大きな影響は感じられなかったように思う。確かに水温は、海も川も異様に高くなっていたが、スズキの周年回遊の大きなパターンは、それほど大きな変化は無く、例年通りの動きをしていたのではないだろうか。
ただ「台風」「豪雨」については、陸っぱりでの釣りは大きな影響を受けるため、そのような特異気象については、かなり右往左往させられた。おそらく、この傾向は来年以降も続くと思うので、このような「台風」「豪雨」の前後の釣りについては、新たな戦略を構築する必要が出てくるだろう。
また、異常な高水温の中、スズキの産卵回遊についてもそれほど大きなパターンの変化は感じられなかったのだが、これは何故だろう?
私は以前、スズキの産卵回遊についてこのホームページで「17度」の水温帯の位置が非常に重要になると書いたが、もしそれが正しいなら、異常な高水温の年には、スズキの産卵回遊のパターンに変化が見られるはずである。
12-2月の真冬のスズキの群れの追いかけ方(産卵~バチ抜け期)
しかし、今年の11~12月、色々なポイントで釣りをしてみた実感としては、例年通り、この時期釣れないエリアは釣れないし、釣れるエリアは釣れるという感じだった。
以下、その理由について、私なりの仮説をご紹介しておこう。
まず、海水というものは、一般に、一旦温まるとなかなか冷えにくく、地上の季節よりも1ヵ月ズレると言われている。しかし、それはある程度水深がある場所での話。陸っぱりで攻めるような沿岸部は、水深が浅いため「気温」の影響をすぐに受けて、水温が低下し易い。
つまり、ボートで攻めるようなポイントは、水深が深いので、冬の寒い風が吹き始めても、それほど急には水温は下がらず、季節は1ヵ月近くズレるが、陸っぱりで攻めるようなポイントは水深が浅いので、冬の風が吹き始めれば、その日のうちに冬になってしまう。
今は、ネットで色々な場所の水温データが得られる時代になってきてはいるが、行政によって公開されている水温データは、ほぼ全て岸からかなり離れた場所に設置された定点観測データであり、私達にとっては「ボートで攻めるような水深の場所」の水温データだ。
そんなこともあり、異常高水温の影響は、陸っぱりポイントではそれほど大きくならなかったのでは無かろうか。確かに「平均気温」自体も、例年に比べると高くなってきてはいるが「17度」を超えるような気温にはなっていない。ご参考までに、下に2018年11月の千葉と神奈川の平均気温データを掲載しておいた。
《千葉県》
《神奈川県》(※出典:「気温と雨量の統計」https://weather.time-j.net/)
要するに「17度ライン」の位置や動きは、確かに例年とは異なり、いつもよりも北になってきてはいるが、それは岸から離れた場所の話しで、陸っぱりポイントで私たちのルアーが届く距離の水温は、気温の影響をすぐに受ける為「例年11月に水温が17度を下回る場所は、今年も17度を下回った」という結果になったのではないかと考えられる。
つまり、異常高水温の影響は、ボートシーバスをやっている方々には、釣れる場所が例年とは異なるという形で実感できたかもしれないが、陸っぱりシーバサーにとっては「例年11月に入ると釣れなくなるポイントは、今年も釣れなくなった」という結果になったのではなかろうか。
この考えは、まだ仮説の域を出ないが、それなりに説得力がある考えのようにも思う。そう考えると、異常高水温の影響は、ボートシーバスには比較的早く現れるが、陸っぱりシーバサーには、ボディーブローのようにジワジワと影響を与え始めるとも言える。
2019年のスズキ釣りはどうなるのだろう。来年も、そんなこんなを考えつつ、皆さんと共にスズキ釣りを考えて行きたいと思う。
メディアの世界では、シーバスフィッシングはあまり取り上げられないご時世になってきてしまったが、2018年は、思いがけなく多くの読者の方々に、このホームページに訪れて頂いた。
まだスタートしてから、1年数カ月しか経っていないにも関わらず、もうすぐ4万人に届く程の方々にご来訪頂けたのは、驚き以外の何物でもない。ホームページ開設当初は、ここまで多くの方々に記事を読んで頂けるとは思ってもいなかった。心から御礼申し上げたい。
要するにシーバサーが減ったのではなく、シーバサーが釣り雑誌を読まなくなったと言うことが大きく影響しているのだろう。まだまだ多くのシーバスマニアが頑張っている事が分かり、とても心強い思いだ。これからも、皆さんと共に、スズキ釣りの楽しさを追求してゆきたいと思う。
2018年もあとわずか。皆さん、本当に有難う!!来年も爆釣&モンスターランカーを目指して頑張ろう!!!
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Wisdom of Crowds : 釣りに関するアンケート
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