(※この画像は本文と何の関係もありません)
今回の記事は、先日「The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス」コーナーに掲載した記事「スズキのバイトは定速移行の瞬間に多い!?その3:加速から定速走行に切り替わる境目でバイトが多くなる理由」
の続きです。ちなみに「The Truth of Seabas ザ・トゥルース・オブ・シーバス」コーナーは会員限定コーナーですが、雑誌等のメディアには出ていない偏執的なスズキ釣りに関する研究ネタばかりですので、まだ未読記事がある方は是非ご覧くださいませ。
■前回の復習
前回は、スズキの捕食行動に関する「バイトの3法則」を用いて「定速走行の定理」を導き出し、スズキがアタックからバイトに至るバイトパターンについて解説した。
そして、最後に下記のような文章を掲載した。
「■疑問!? ここで賢明な読者の方々の中には、上記の議論は「ただ引き」を前提にしたした議論であり、トウイッチやU字メソッドみたいな、動きをさせた時のバイトパターンは説明がつかないのではないか、という方もいらっしゃるかも知れない。しかし実は、これらの等速直線運動系以外のバイトパターンも、上記の理論を活用すると理解できるのである。次回は、それについて解説することにしよう」
ということで、今回は予告通り「トウイッチやU字メソッドみたいな、動きをさせた時のバイトパターン」について、「定速走行の定理」を用いて解説してみようと思う。
今回の解説内容を意識するだけで、水中でのルアーの動かし方についてのご自身のイメージは、かなり鮮明になると思う。更に言うと、これをイメージするだけで、今まで偶然に頼ってきたバイトを、意識的に誘発できる可能性が高まるのである。
また、これは単なる机上の理論ではなく、私自身、実際の釣り場でその事を意識するようになってから、従来の「ただ引き」だけでは獲れなかったであろうバイトを得られるようになった。今回の話は、私自身の実戦経験と、理論的考察を融合させた、今まで雑誌等のメディアには紹介されたことの無い、実践ノウハウである。