先日Golyoko Blogコーナーで 川にも3種類あるのって考えたことありますか?という記事を掲載し、その続きをこのコーナーで書くと予告していた。ちょっと時間が空いてしまったが、今回は約束どおりその続きを解説しよう。
上記の記事の中で、私は川にも3種類あると解説した。その3種類とは以下の通り。
まぁ、下記の写真をご覧頂けば、河川流域の風景が全く異なるので一目瞭然だとは思うが、一応これら3つの河川タイプについて再度復習しておく。
東京の隅田川なんかに代表される、街中を流れる河川だ。途中には運河が接続されていたり、生活排水や工業廃水が流れ込んでいる。運河や支流との合流部には、大体頑強な水門が設置されているが、津波でも来ない限り、滅多に閉まる事はない。かなり上流部まで行かない限り、堰や砂防ダムもほとんど無い。スズキは、常時かなり上流まで遡上する。 (※隅田川:画像出典 Google Map)
神奈川県湯河原の千歳川や、小田原の早川みたいな、背後の山からいきなり流れてくる河川。川沿いには、民家や旅館などは点在するものの、比較的河口まで水質が綺麗な川が多く、海のすぐ近くまでアユ釣りが出来るような川が多い。流域は、河口近くまで大きな石がゴロゴロしていて、起伏も険しい。水門や堰はほとんど無い。その代わり、上流部には小さな砂防ダムが在ることが多い。河口からすぐに上が急流になっていて、スズキはほとんど遡上しない。 (※早川:画像出典 Google Map)
「山型河川」と異なり、平野部(いわゆる扇状地)に多く、流域には田んぼや畑がずーっと続くような川。九十九里エリアの栗山川や茨城県の那賀川なんかもそれに近い。田畑の水量調整や塩害対策で海水進入を防ぐために、流域には堰が多い。農業用用水路の流れ込みも多く、水路との合流部には大体水門がある。スズキは堰や水門が開いていれば、かなり上流まで遡上するが、河口近くまで田畑があるため、かなりの下流域でも堰が在ることがある。 (※栗山川:画像出典 Google Map)
では、上から順に解説していこう。