前回は、生物というものは「不必要に大きな変動」を防ぐためにスケールフリータイプの捕食ネットワークを構築しているケースが多く、特定の生物にやたら多くの繋がりが形成されていることを解説した。
その繋がりの中心にいる「やたら多くの繋がりをもつ生物」は「いろんな生物を捕食する生き物/いろんな生物に捕食される生き物」ともいえる。
そして、皆さんもご存じの通り、スズキはやたらいろんな生き物を食べる魚だ。ぱっと思いつくだけでも、イワシ、バチ、シラス、稚鮎/鮎、ボラ、カニ・エビ、シャコ、二枚貝・・・と書きはじめるとキリが無いくらいだ。
しかし、それはスズキという種全体の話であって、特定の日の、特定の時間帯における実際の釣り場では、そこに居るスズキは、特定のベイトを偏食していると思われる事が多い。
例えば、12月頃に千葉県の岩井袋漁港などに行くと、