誰も触れないことに敢えて触れます。釣り業界&釣りマニア必見!ゴルゴ横山の緊急提言!!~コロナ状況下での釣りについて~

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これからの時期、まさにアウトドアレジャーのハイシーズンという時期にも拘わらず、コロナショックやら緊急事態宣言等で外出をしにくい状況だが、皆さんいかがお過ごしだろうか。

私たち釣り好きにとっても、外出自粛が叫ばれる中、釣りなんぞにのんびり行って良いものかどうか判断に苦しんでいる方も多いのではなかろうか。

そんな状況下で、大手釣り具メーカーは何か方針を示しているのかと思って、いくつかの釣り具カテゴリーの大手メーカーの公式HPをザっと見てみたが、書かれているのは、営業活動の自粛やサポート業務の縮小、イベントの中止告知ばかりで、この状況下での釣行の可否についてコメントしているサイトは一つも見つからなかった。まぁ、それも当たり前といえば、当たり前だ。そんな事をわざわざ言う責任は、釣具メーカーには無い。

個人的には、全国の釣りファンに向けて、何らかの前向きな気持ちになれるコメントを出してくれる男気のあるメーカーが見つからなかったのは残念だったが(もしあったらごめんなさい!)、これは別に、釣り具メーカーが無責任だと言いたい訳ではなく、この様な状況下では、正解を見つけ出すことは極めて難しく、公の企業としてのコメントは出しにくいのだろうということだ。

釣り具メーカーも釣りファンと同様、悩んでおり、極めて難しい立場に晒されているのではないかと推察される。

釣りにも色々な種類・スタイルがある。巷の報道では、漁港や堤防にズラリと並ぶ釣り人の姿を撮影して、全ての釣り人が ” 悪 ” であるかのようなイメージが醸成されているが、別に漁港や堤防にズラリと並ぶ様な釣りだけが釣りではない。

釣りも、細かく色々見てみると、やり様によっては、コロナ状況下でも ” 伝染(うつ)さない、伝染(うつ)されない ” という意味で、ノーリスクにする事が出来る釣りも存在する。一見、堤防にズラリと並んで釣りをしているように見える釣りでも、やりようによっては感染リスクを最小化しながらやることだって可能だと思う。

どんなレジャーでも、 ” 伝染(うつ)さない、伝染(うつ)されない ” ような、それぞれの事情に配慮した細かい対策を講じながら行うことは可能だと思う。これは「釣り」に限らず、多くのアウトドアレジャーに当てはまることだ。

しかし、今は「緊急事態」である。そんな細かい配慮をしている時間は存在しなかったのだ。そんな状況下で、政府なり、地方自治体が、広い範囲に対して、急いで対策をするとしたら、細かい話は後回しにして ” とりあえず全部自粛 ” と言うしかない。これはベストではないが、ベターな選択だと思う。

いちいち細かい話に耳を傾けて「確かにそうですね、アユの友釣りはしても良いことにしましょう」みたいな事を言い始めたら、それを見た別の業界から「なんでうちの業界は、ちゃんと細かく見てくれないんだ!」と文句が来てキリが無くなる。場合によっては訴訟問題になる。

まぁ、日本では、逮捕・刑務所行き等の特殊な場合を除き、国民の行動の自由・権利を広く剥奪するみたいな、主権を制限するのは憲法問題になるため、その様な法律は存在しないので、あくまで外出の自粛要請に留まっている。

「自粛」ですよ「自粛」。。。「禁止」ではなく「自粛」。それだけでも弱い表現なのに、そこに更に「命令」ではなく「要請」という、これまたまろやかな言葉が重ねられている。

この「自粛要請」については「この緊急時に、なんでそんな曖昧な表現するんだ!」と批判される方もいると思うが、そういう法律にしたのには、それなりの崇高な理由があるのだが、世の中の空気としては、緊急事態宣言当初は「自粛要請しかできない法律=アホ法律」で、ほぼ ” 外出禁止 ” と認識され ” 外出=悪 ” のレッテルが貼られている。最近は、その空気も若干緩みつつあり、外出する者や、出勤制限を緩める企業、自治体も増えてきているが、まだ大手を振って他府県に旅行や釣りに行ける様な状態では無い。

つまり、総理大臣がわざわざ緊急事態宣言を出した状況下においても「外出」は、全くもって法律違反では無いのだが、実質的には ” 禁止 ” に近いの空気だ。

そして、旅行や飲食店、遊園地やテーマパーク、動物園などのアミューズメント、レジャー、イベント産業など「外出」を前提とする各種業界は、営業を自粛、又は「外出」を必要としない業態に変更していないと、まるで法律違反をしたかのような社会的制裁や批判を受けることになるという、日本独特の曖昧かつ極端な自制的状況が続いている。

日本国民は真面目なので、建前上は法治国家を自負しつつも、法律的には別に違法でも何でも無いのに、国民や自治体、メディアを含む官民が一致団結して、勝手に自制的状況を作っているのだ。これは海外ではなかなか実現するのは難しいと思うが、日本では珍しいことではなく、何か一大事が起こると、大なり小なりそういう事が起こる。

一応、言っておくが、私はこの様な状況について良いとも、悪いとも言っていない。また「外出したって法律違反じゃないんだからいいだろう」とも言っていない。そんな事を言い始めると、3密の権化のようなパチンコ屋の鼻息を荒くすることにもなりかねない。

ちなみに、これも一応言っておくが、平常時においては、別にパチンコ屋が全て悪だとも思っていない。私自身はパチンコはやらないが、節度を持ってやることが出来るならば、別にあってもいいレジャーだろうし、パチンコ愛好家イコール悪人ではない。釣りだって、度が過ぎれば家族にめちゃくちゃ迷惑をかけるものだ。私には、パチンコファンを責める資格は無い。そもそも、3密の業態は他にも山ほどあるし、平常時には3密である事は、心地いいかどうかは別として、悪ではない。

ということで、私としては、この様な緊急事態において、主権を制限する法律が無いにも関わらず、ここまで自制的状況を作り出せる日本という国について、むしろ国民として多少誇りを感じている位だが、上記の内容は、出来る限り冷静に事実を述べる様にしているだけなので誤解なきよう。

しかし、この曖昧な状況が、私たち釣りファン達を悩ませる。

 釣りには行って良いのだろうか?それともダメなのだろうか? 

こんな悩みは、釣りをしない人間からすると「何を、こんな緊急事態にアホみたいなこと言ってるんだ!」と思われそうだが、私にとってはかなり深刻な悩みでもある。それだけ、今まで多くの犠牲を払い、人生の多くを釣りに捧げ、釣りに支えられてきたのだ。

この問いは今後も憲法が改正でもされない限り、新型ウィルスが登場するたびに、永遠に繰り返されるだろう。まぁ、今の政権は、緊急事態時には主権も制限出来る憲法に改正する方向に動き始めるようだが。。。そして、この悩みは、一般の釣りファンだけでなく、釣り業界に関わる者全員の悩みにも繋がる。

 自分たちの仕事は、今の世の中にとって悪なのか?それとも善なのだろうか? 

この悩みは、釣り業界に関わらず「人の外出」を前提にする業界で働く者全ての悩みでもあるだろう。悩んでいなければ、広告活動の自粛などしないだろうし、TV-CMもここまでAC広告は増えないはずだ。

しかし、これから1か月程度の間に、この状況も大きく変化してくるだろう。どんどん外出の自粛解禁に向けて準備する動きが加速してくると私自身は読んでいる。

ここで、私は、先日掲載した記事「死亡事故発生!!ゴルゴ横山 危機一髪!?神奈川県湘南エリアで、寸での差で崖崩れを逃れる!!」の本文の最後に、下記のような内容を掲載した。

日本政府の営業自粛要請に絡む保障財源にも限りはあるし、今回の緊急事態宣言の延長を更に延長するとなると政権が持たないかもしれない。また、それ以上に、これ以上の外出や営業の自粛は、日本の経済を破滅に導くことになるため、良し悪しは別問題として、現実的には、コロナが撲滅できていない状況でも、外出や営業は解禁せざるを得なくなってくるだろう。

これからは、日本に限らず世界中の ” 生活様式/文化/習慣/経済 ” は、過去の伝統・文化・既得権益の事情などはお構いなしに、コロナへの感染リスクを前提としたものに変更せざるを得なくなる。

それは「釣り」の世界も同じだ。 ” コロナ時代の新たな釣りスタイル ” についても考えなければならなくなるだろう。今までの釣りの世界では、今回の崩落現場のように、都市部以外での重大事故が多かったと思うが、これからの時代は人口が密集している都市部の方が、生命のリスクが高い釣り場になってくるかもしれない。

しかし、釣りというレジャーは、今も昔も自然を相手にして、針や刃物といった危険物を扱うものである以上、様々な危険/リスクと対峙しながら行うものだった。それは、釣りというレジャーが本質的に内包する特性といってもいいだろう。今回の場所の様な崩落の危険や、人口密集エリアのコロナウィルスに限らず、今後も安全には十分配慮した行動をすべきだろう。

そして今後は、釣りの世界においても、単に外出を自粛するだけのシンプルな対策ではなく、コロナウィルスの存在を前提とした、より難しい「コロナリスク下での釣行スタイル/マナー」の構築が必要になってくるはずだ。

しかし、このまま釣り業界や私たち釣りファンが何もせず、ただ昨年までのような自由に釣りに出かけられる状況が戻ってくるのを待っているだけでは、釣りというレジャー、もっと言うと、釣り文化そのものが衰退してしまう可能性があると思っている。

いや「衰退」程度ならまだいい。今の状況がこのまま続けば、現在のパチンコの様に「釣り人=悪人」のレッテルを貼られたまま、釣り場に停めた車に嫌がらせをされたり「釣り=社会悪」として、過度な立ち入り禁止が増加する事に繋がりかねない。

では、緊急事態宣言が解除されるのを待っていればいいのだろうか?

緊急事態宣言が解除されれば、もう白い目で見られることは無くなるのだろうか?

いや、それはあまりに楽観的過ぎる態度だと思う。宣言が解除されるのと、新型コロナウィルスが撲滅されるのは、別の話だからだ

緊急事態宣言解除 ≠ 新型コロナウィルス撲滅

これは、あくまで素人の個人的私見だが、今回の新型コロナウィルスは撲滅される事なく、通常のインフルエンザウィルスやウィルス性胃腸炎のように、くすぶり続けるだろう。そして、緊急事態宣言の解除の判断は、新型コロナウィルスの撲滅という客観的事実とは別の、経済的、社会的、政治的力学も作用して決定される。

緊急事態宣言が解除され、ある時点で感染者数がゼロになったとしても、新型コロナウィルスには「無症状感染」&「潜伏期間でも感染」という天才的な2つの特性があるため、例え日本を含む各国の首相が勝利宣言みたいなものを出したとしても、全国民の強制検査でも実施しない限り、人々の間には不安は必ず残り、たまに忘れた頃にウィルスの残党が少数の感染を引き起こすたびに、不安はずるずると残り続けるだろう。

ウィルスというものは、一度広がってパンデミックレベルになると、数か月程度の短期間で撲滅させるのは、不可能に近い話になるのだ。パソコンの古いウィルスソフトが未だにWEB上に残って、たまに悪さをしているのと同じだ。

ここで「スペイン風邪」の名称で有名な、100年前にパンデミックを引き起こしたウィルスはインフルエンザウィルスだったのだが、この「スペイン風邪」の流行で、人類は初めてインフルエンザウィルスによるパンデミックを経験した。

そして、その収束までには「3回」もパンデミックは繰り返され、世界人口の約4分の1が感染した。ちなみに、米国ではパンデミックの最初の年に、平均寿命が12歳低下したとのことで、未だに人類史上最悪のパンデミック事例と言われている。

そして、やっと収束したのは1年半ほど経った頃で、その収束の理由は、別に特効薬やワクチン開発のおかげではなく、地球規模で感染が広がり、人類の大半が感染した事で、このウィルスに対する抗体を体内で作ることが出来ない体質の人間が多数死亡し、抗体を体内で作ることができた人間が生き残って、構成比率が多くなった事で、結果的にウィルスが人類の体内の抗体によって撲滅されたということである(完全に全て撲滅されたのかは分からないが、、、)。

つまり、残酷な言い方になるが、このウィルスに強い体質の人間が自然淘汰の結果、生き残ったということであり、弱い人間が強くなった訳ではない。今回の新型コロナウィルスにおいても、収束までにはこれと同じ経路をたどることになるだろう。

ただ、先ほどこのウィルスに強い体質の人間が自然淘汰で生き残った」書いたが、この「ウィルスへの強さ」は個人差があり、単純に「強い人」「弱い人」に分けることはできない。また「弱い人」が全て死ぬとも限らない。

何故なら「ウィルスへの強さ」にも強弱のグラデーションがあり、ある程度弱い人間でも、ワクチンや特効薬が無くとも、他に何か補助や対処療法をしてあげればウィルスに勝てる人間も多く存在する。

つまり、新型コロナウィルスを自分一人の自力で殺せるのは「強い抗体体質を持っている人間」だけで、何もしなければあとは自然淘汰を待つしかないのだが、人間には「医療」という力がある。一人では無理でも、他人(=医療)の助けがあれば、体内にはびこるウィルスを殺せる人間も多くなるということでもある。特効薬やワクチンが無い中、命を削って頑張ってくれている医療関係者の方々の努力はその為でもあり、決して無意味な事ではない。

しかし、皆さんもニュースでご存じの通り、その医療従事者や医療器具等の質・量には限界があるうえ、様々な事務的・お役所的問題が重なり、どうしても少しずつしか助けることが出来ないため、いつまでに新型コロナウィルスを撲滅できるのかを見通すことは素人には難しい。

もし早期にワクチンが開発されれば、予防接種が行えるので、体内でウィルスを殺せる人間が増えるので、より迅速に新型コロナウィルスを撲滅できるようになるが、ワクチン開発にはまだまだ時間がかかる。

ちなみに、ワクチンとは、対象のウイルスや細菌が持っている病原性・毒性を弱めたもので、これを予防接種と称して体内に注入すると、感染した時とほぼ同じ免疫力がつくようにしたものだ。要するに、ちょっとだけ毒を入れて、人工的に体内に免疫を作らせるということだ。

日本ワクチン産業協会HPを見てみると、日本では、ワクチンがある感染症に対しては、9割を超える人が免疫を持っているとのことで「免疫を持つ人が多いほど、感染症が流行しにくくなる」という考え方にもとづいた予防策は「集団免疫」といわれる。

ちなみに私は、この「集団免疫」という言う言葉は、抗体を持った人間を、ウィルスと言う敵を殺す兵隊として扱っている様な気がするので好きでは無い。

科学というのは、時として無情な事を言う。まぁ、無情だから科学なので、だからこそ信用出来る面もあるので、仕方が無い事でもある。

「スペイン風邪」の時は、収束までに約1年半かかったが、あれから100年経った今、どのくらいの速さで収束させることができるだろうか。

ここで、さすがに100年前よりは早く収束できるだろうとの楽観的見通しをすることも可能だが、それは「科学」や「医療技術」の発達のみを見た場合の話だ。

今の人類は、100年前よりも人口が増え、都市部の人口集中は進み、鉄道、航路、航空路などの交通網は格段に発達している上、社会構造も複雑化し、経済もグローバル化している。最近、感染拡大が懸念されているアフリカでは、以前から人口爆発が懸念されている。

ウィルスの隠れ家は、昔に比べ格段に増加しているし、ちょっとウィルスが残っているだけでも、その拡散速度は100年前の比にならない。100年前のほうが、よっぽどウィルスを収束させやすかったかもしれないのだ。

そんなこんなを色々考えてみると、仮に今月末に緊急事態宣言が解除されても、以前のような「コロナを気にせずに釣りに行ける社会」が戻ってくると考えるのは、あまりに楽観的過ぎるだろう。

しかし、はじめに述べたように、政府・行政・ビジネス界には「限界」が迫ってきており、一般の国民の我慢にも「限界」が近づきつつある。そういう実感を感じられない方は、一度育ち盛りの子供と家にこもって2、3日生活をしてみるといい。

また、私は親の介護を10年近くしてきた経験があるが、誰とも会わずに、1週間くらい家にこもって介護に専念してみるのもいいかもしれない。自分の命を捧げてもいいと思うくらい大事な相手でも、家にこもりきりでずっと生活していると、それだけでは精神的にマズイ状況になってくる。

「科学・医学・疫学」等の学術的立場では、コロナ撲滅という目的においては「まだまだ外出自粛がベスト」という結論になると思うし、私もそれが正しいと思うが「企業、お店」の立場では、内部留保・貯金にも限界があるし、一般国民の立場としても、私たちが日々抱えている重大問題は、別にコロナだけではない。

企業の中にはコロナショックなど無くても、ギリギリの綱渡りをしていた企業も多々あっただろうし、一般国民の中にも、経済的、精神的にギリギリの生活をしていた者は多数居たはずだ。

そこに、コロナショックが重なってきているのである。「コロナウィルスが撲滅出来ていないのは分かっているが、そろそろ外出自粛は終わらせないと持たない」という意見は、各処方面から出始めるだろう。

従って「政治」の立場では「ベストではないが、ベターな選択」をせざるを得なくなる。いや、「政治」以外の「企業、お店、医療従事者、家にこもらされている一般国民・・・」なんかも、今までは「外出自粛がベスト」と言って頑張っていたが、さすがに忍耐強い日本国民でも、モノには限度があるだろう。

先ほども書いたが、小さな子供が居る家庭などでは、例え緊急事態宣言が出ている今でも、家にこもっていられるのは2日が限度だろう。正直言うと、2日でも地獄だ。これは親にとっても子供にとってもだ。

1ヶ月も外出出来なかったら、恐らく虐待やDVが激増したり、精神疾患や発達に問題が出るケースが発生するだろう。コロナで死ななくても、他の理由で死んでしまうかもしれない。

日本という国は凄い。法律で決まってもいないのに、政府・行政・民間企業・一般国民が一体になって、口約束を守ろうと2か月近くも、自腹を切り、精神的困難も乗り越え頑張っている。

恐らく政府としては、緊急事態宣言の延長期を今月末(5月31日)としたのは「本気」だろう。これは、あと1ヶ月で新型コロナウィルスを撲滅させるという事ではなく、撲滅できない事を前提に、外出自粛を解除する覚悟を決め、それに向けた準備を始めると言う事だと、私個人は推測している。

今までの緊急事態宣言下の1か月間は「外出自粛に慣れる為の1か月」だったが、これからの1か月間は「コロナが収束していない状況下で、経済活動&日常生活を動かし始めるための準備期間」になるはずだ。

緊急事態宣言が解かれて「今日から(ある程度)外出しても良いですよ」と急に言われても、言われた方は困ってしまう。何故なら、新型コロナウィルスはまだ撲滅されていないからだ。

また、緊急事態宣言が解かれても、外出自粛等の制限は、一気に解かれる事はなく、段階的に徐々に、おっかなびっくり解禁されてゆくはずだ。そして、この「徐々に段階的に」という点が、またまた曖昧な解釈の余地を与え、「結局、私達はどこまで自由に行動したらいいのか」が分かりにくくなるため、無責任な評論家の批判を浴びる事になるだろう。

しかし、政治家やお役所というのは、天才的な頭脳の人間がわんさかいるので、そんな批判が来ることは織り込み済みのはずで、絶対に自分達が直接責任を追わされたり、訴訟対象になるような言葉は発しない。

自分達は「大きな方向性を示すのが仕事」と口にして、具体的な現場の運用方法や責任は、各企業や国民一人ひとりに決めさせるか、決めざるを得ない方向に持っていくだろう。

つまり、これからの1か月間は「準備期間」と言っても、国やお役所は「準備の方向性」を示すだけで、何をいつまでにどう準備するかは、各企業や国民一人ひとりがやらなければいけなくなるだろう。

これからの1か月間の「準備期間」に何をするか。少なくとも、釣りの世界においては、誰も準備活動はしてくれないと思ったほうがいい。政府やお役所にとってレジャー産業などは最優先課題ではないことは間違いない。

これは「釣り業界」と「釣りファン」が、自分たちでやらない限り、誰も面倒は見てくれないと思ったほうがいいということでもある。「釣り自粛」の呪縛を解くには、まずは釣り業界全体が一丸となり、この1か月間で内外に対して、下記の内容を正々堂々と、大っぴらに語れるように準備することだ。

《提言︰Withコロナフィッシングへの変化&適応》

コロナ状況下で、安全安心に釣りをし、誰にも迷惑をかけないための ” 伝染(うつ)さない、伝染(うつ)されない ノウハウ・マナー ” の作成&流布

多くの罹患者、犠牲者が出ていて、世界中でSTAY HOMEキャンペーンが広がっている緊急事態宣言の状況下で、こんな釣りの話などするのはまだ早いという方も居られるとは思うが、これは「釣り業界」だけの話ではない。地球上全ての企業や国民が考えざるを得ない事になるだろう。

特に ” 伝染(うつ)さない、伝染(うつ)されない ノウハウ・マナー ついては、6月1日以降、釣り業界だけでなく、他のアウトドアレジャー業界はもとより、旅行・外食・運輸・流通・金融・サ-ビス業・・・等、外出や対面業務を必要とする全ての業界の共通の話題・課題になってくるだろう。場合によっては「標語」になってくるかもしれない。

特に、釣り業界においては、多種多様な対象魚や釣法・釣りスタイルがあるため、それぞれのカテゴリーに合わせた、きめ細かいノウハウやマナー情報の作成&共有が必要になるだろう。

例えば、はじめに例として挙げた「単独でアユの友釣りをする人間」と「混みあった乗合船でマダイ釣りをする人間」には、必要とするノウハウや、認識すべきマナーは異なるということだ。

また、はじめに「(今までは)細かい話は後回しにして ” とりあえず全部自粛 ” がベストではないがベター」と書いたが、これから1か月間で、どこまで「細かい話」を準備出来るかで、その後の世界は大きく変わってくることになるだろう。

釣りの世界は後れをとることになるのだろうか・・・本当は、どこか大きな企業が旗振り役になってくれると嬉しいのだが。。。

どこも手を挙げてくれないようなら、私たち釣りファン一人ひとりが、自分自身でそれぞれ独自のノウハウやマナーに基づいた情報発信や釣行を試行錯誤し、それらの情報や結果をSNS等を通じて共有・拡散して、正解の示されていない中、答えを探してゆく草の根活動を行うしかない。

何度も言うようだが、基本は、

” 伝染(うつ)さない、伝染(うつ)されない

で、これが基本理念と言ってもいい。いくら釣り好きと言っても、コロナに感染してもいいと思う人間は居ないだろうし、家族・親戚・友人に感染させたいと思う人間も居ないはずだ。

どうやったら、誰にも伝染(うつ)さずに、誰からも伝染(うつ)されずに、自分の好きな釣りができるか。

この方法ついては、私自身も考えてゆきたいと思うし、色々試行錯誤&実践してゆこうと思っている。皆さんも何か有用なアイデアを思い付いたら、下のコメント欄や掲示板、メール等どんな方法でもいいので、どしどし情報をお寄せ頂けると嬉しい。

勿論、無責任な行動は慎むべきだと思うが、いつまでも自粛自粛では、日本の釣り文化が廃れてしまう!しかし、今まで通りのやり方では、もう許されない可能性が高い。

このコロナ状況下で、どうやったら、釣り場の地域住民の方々に嫌な思いを感じさせずに、安心・安全に釣りができるか。コロナとうまく共生しながら続けて行ける釣り文化とはどんなものなのか。もしかしたら、ちょっとした気遣いや努力で解決できる場合も多いかもしれない。

1日も早く、大手を振って釣りに行ける日が来る事を、心から祈っている。

まぁ、最近の感染者数の減少傾向と、世の中の空気を見るに、私の予想に反して、緊急事態宣言が解除される頃には、今の騒ぎが収まっている可能性もゼロではない気もするのだが、それはむしろ大歓迎である。

お互い頑張ろう!!!


 

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